LYOTOは強かった。ものすごく力強く感じました。

ジャブを突破口にしていましたが、踏み込みのスピードは特段速くは見えませんでした。それでも当たる当たる。LYOTOのジャブが一発入る度にチアゴ・シウバが失速していくように見えました。

LYOTOのジャブはなぜ当たるのか?そのポイントは二つあると、私は素人ながらに思いました。

まず一つはモーションにあるんじゃないか。一瞬、右のパンチを打つかのような、モーションとも言えないような微かな動きが相手を惑わせているような印象を受けました。

もう一つは、ジャプの踏み込みの深さです。ジャブがしっかり当たるところまで踏み込んでいるから相手にダメージを与えることが出来るのです。これはごく当たり前の論理のように聞こえますが、相手に組み付かれることを恐れて全く踏み込めていないケースが頻繁に見受けられます。当たらないジャブはけん制にもならず、タックルを合わせられてしまいます。逆にLYOTOは強いジャブを当てているから、相手も受即攻が不可能なのです。

LYOTOの力強さは打撃のみにあらず。フィニッシュのパウンドにつながった小外刈りも力漲るものでした。

実はこのLYOTO、かつてはK-1ロマネクスやHERO'Sに出場し、何とBJ・ペンとも試合をしています。今ではUFCの顔となっているRYOTOやペンを獲得しながらも下品なマッチメークで活かし切れなかったFEG。欧米人に馬鹿にされて当然ですよね。日本の格闘技界が置いてきぼりを食って当然。

そして、今ではファンの後追いをするように青木をプッシュする無策ぶり。ファンに対して「やったことない奴ら」なんて暴言を吐くような選手がスタアになれっこない。

それに比べてLYOTOは雰囲気があるねぇ。顔つきも温か味があって好感度抜群。こーゆー選手なんですよ、スタアになれるのは。

FEGが主導権を握っているようでは、日本の格闘技界はおしまいですよ。