藤本祐介

゛ブンブン丸゛藤本祐介がK-1MAXに転向か?

ac619a62.jpg世界超人選手権のニュースを今朝の朝ズバで知って驚いたweb新です。

前回エントリー、佐藤の敗戦についてたくさんのご意見を頂戴しました。皆さん、佐藤には期待していた分、落胆も大きかったのでしょう。

また、佐藤の試合について考えることは、同時にK-1という格闘技イベントの在り方について考えることでもあることがわかりました。

K-1の在り方について考えることは当blogの最大のテーマですので、これについては近いうちに何かしらの提案という形でエントリーさせていただこうと考えております。

さて、ここしばらくは豚インフルエンザのニュースばかり耳にしますが、それに関する格好でこんなニュースも飛び込んできました。

メキシコから帰国した亀田和毅は、国内では昨年12月以来となる次戦(5月30日、東京・江戸川区スポーツセンター)に向けて順調な仕上がりを強調した。雲林龍広(勝又)と初の日本人対決が実現するだけに、「調子はいいし、いい試合をして勝ちたいな」と意気込んだ。今月11日にメキシコで試合を行った後には39度の発熱を訴えたこともあったが、「あれは疲れが原因」と説明していた。

実際に和毅が高熱を出したとは思いません。

しかし、豚インフルエンザというこの上無い時事ネタに絡むためには、メキシコから帰国した事実だけでなく、熱が出たことを加味した方が、大衆から注目されることは間違いありません。

目立てるチャンスは逃さない。他のボクサーやプロ格闘家の諸君にも見習ってほしいですね。

ここしばらく名前を聞かない゛ブンブン丸゛藤本なんかも、ここぞとばかりにメキシコへ渡航するくらいやってほしいもの(もしくは名前を遊助に変えるとか)。

そう言えば藤本が70kg台まで体重を落としているとの怪情報が当blogのコメント欄に書き込まれたことがあったのを思い出しました。

事の真偽は未確認ですが、まさか藤本がMAX転向!?もしくはDREAMウェルター級参戦!?

だとしたら、格闘技ファンとしては豚インフルエンザなんて問題にならないビッグニュースですよね。

また、私はかねてから「藤本はヘビー級では通用しない」と言い続けてきましたので、藤本が減量していることが事実であり、その受け皿となるステージがあるのならば喜ばしい限りです。

一方で、アマチュア時代の藤本の体を目の前で見て、ヘビー級転向をあっさりと諦めた経緯のある元格闘家の私としては(お茶飲み程度の格闘技歴ですが)、一抹の寂しさを感じなくもない話です。

あのK-1ジャパンファイターは今? 藤本祐介編

「K-1ジャパン」というカテゴリーが注目されなくなって久しい。

しかし、かつては大会毎に日本テレビが中継したくらいに熱いカテゴリーでもあったのだ。

世界レベルで戦える日本人ファイターを育成することをテーマに展開された「K-1ジャパン」を彩ったファイターたちを回顧するシリーズの第1回は藤本祐介を取り上げる(このブログでシリーズものが継続した例はないがなw)。

藤本と言えばブログだ。藤本自らが迷走しながら更新するブログ『ブンブン通信』で、まずは2008年の藤本を振り返ってみよう。

1月
練習のためオランダに渡ったが、急遽ブダペストで試合が組まれることに。相手はシーマ・マークマンで、レミーに似たタイプとのこと。

2月
主催者の都合でブダペストでの試合が無くなる。

4月
K-1横浜大会でテイシェイラと対戦。延長戦第2ラウンドまで粘るも、無念のKO負け。

7月
テイシェイラ戦で右腕を骨折したことをブログで告白。以下、ブログより抜粋。

正直、テレビ向けのイケイケのコメントの後、結果が出なくて、骨折のこともあり自分なりに悩み続けた毎日を過ごしてきました。
「引退」という文字も何度も頭に浮かびましたが、それでも次の試合を望んでいる自分に気づいて、現役を諦めるという考えはまだまだ思い付きません。
自分で「もうだめだ。やるだけやった。」という気になるまでは、どんなに無様でも現役で頑張りたいと思っています。
今回、ブログのほったらかしでの荒れようで・・・テレビ向けのコメントが原因になっているようなので自業自得なのですが、何人かの親しいファンの皆さんから「このままでは駄目だ。ファンの皆さんに誠実に対応しなさい」と諭され、今回の久しぶりの更新となりました。
今まで更新できず、皆さんに心配やご迷惑をかけてすみませんでした。m(__)m
まだまだ頑張ります。いつかリングの上で皆さんに御礼ができる日が来ることを祈って。
(抜粋、以上)

対戦相手を挑発するコメントはあくまでテレビ向けに言わされているものであり、本心ではないことを強調している。

ブログのコメント欄が荒れていることにも言及しているが、私も実際に覗いて見たことがあるが、本当にひどい荒れ様だった。ちなみにweb新というハンドルネームでの投稿も見受けられたが、当然のことながら偽者。

10月
練習のためにタイに渡ったことを報告。このエントリー(10/25)が最終更新。

果たして藤本は今何処?

私は藤本に期待する余り、批判的な意見を書くことが多かったが、打撃系格闘家離れした筋力を誇る藤本こそ、総合格闘家との対抗戦で本領発揮するんじゃないかとも思っている。

筋力のみならず、キックボクシング然としたオーソドックスな戦い方をしないところも他流試合向きかなと思う。

不恰好ではあるが威力抜群のブンブンパンチ。2001年のK-1ジャパンGP一回戦で、ニコラス・ペタスをボディブローでダウンさせたあの驚き。会場観戦していた私は、煮え切らない試合をするばかりの武蔵や中迫には声の限り罵声を浴びせたが、藤本には熱い声援を送ったものだった。

余談になるが、昨年大晦日Dynamite!!の会場の雰囲気が「アウェーのようだった」と語った武蔵だが、あの日の武蔵に対するブーイングもハンパではなかった。同大会の後半に行われた「K-1vs.猪木軍」を観るために多くのプロレス・格闘技ファンが来場していたし、あの頃のK-1ファンは熱かったから、駄目なものには率直にブーイングしていた。

武蔵は現在のぬるいK-1の象徴的選手なのだろう。

以上で余談は終わるが、武蔵、藤本と言えば、2007年3月のK-1横浜大会での対戦が思い出される。K-1ヘビー級初代王者決定戦への切符を賭けたこの試合、大方の予想を裏切る形で藤本が武蔵をKOで下した。あのハイキックも“波乱の横浜”を華やかに彩った極上のハプニングの一つだった。

良くも悪くも記憶に残る試合をする藤本の復活を待っているファンは少なくないはず。がんばれ藤本!(なんとかまとめた感じか?)

今こそK-1のPPV放送を行うべき

コアな格闘技ファン(コアなつもりの?)が離れて行って久しいK-1ですが、コアなファンが好んで見ていたPRIDEが潰れ、その受け皿として立ち上がった『DREAM』や『戦極』がいまいちパッとしない今こそ、K-1にとっては、離れていったファンを呼び戻すチャンスじゃないでしょうか?

そのためには、いつものようなお茶の間向けのマッチメイクばかりではダメ。格闘技ファンに認められるような選手を起用することが必要です。

そこで私が提案するのは、テレビは地上波放送なし・スカパーのペイパービューのみの国内大会を開催することです。

地上波放送を無くすことで、視聴率に囚われず、格闘技ファン向けのカードを提供することが可能になるからです。

格闘技ファン向けのカードと言っても、K-1ヨーロッパGP等で活躍しているカラチとかその類の選手を起用するのではダメです。そんな選手を呼んでも、純粋なK-1ファンが喜ぶだけで、一般の格闘技ファンには見向きもされません。

そこで、総合格闘技を好んで見る格闘技ファンをも振り向かせるようなカードをいくつか考えてみました。

ところで、莫大な金額と言われる地上波テレビ局の放映権料に匹敵するだけのPPV売り上げが期待できるのか?といぶかしがる向きも御在りかと思いますが、フジテレビやTBSの放映権料に匹敵するような売り上げが無くても赤字にならないようなカード編成を行えば良いのです。

例えば、勝者に対して、K-1ジャパンGPへの出場権あるいは魔裟斗のようなスタア選手への挑戦権を与える等の゛褒美゛を約束することで、少額のファイトマネーでも、名前のある選手がK-1に参戦してくることは間違いありません。

それ以外でも、あるいはK-1に出場できるというだけで「ファイトマネーは要らない」という選手だっているはずです。K-1に出場することでの宣伝効果を考えれば、ただ働きも有りでしょう。

では、具体的なマッチメイクをしてみます。

魔裟斗への挑戦者決定戦 須藤信充vsTATSUJI
勝者が大晦日に魔裟斗と戦う権利を得られるというシステムですが、このカード自体も面白いし、どちらが魔裟斗と対戦するとしても興味深いですが、勝ち負けの観点で言えば魔裟斗が負ける可能性は極めて低いので、例年のように大晦日の魔裟斗用噛ませ犬を探す手間も省けます。主催者としても嬉しい限り。


K-1ジャパンGP出場者決定戦 R.I.Z.E.の活きの良い若手vsそこら辺の肥満型ヘビー級キックボクサー
ヘビー級というだけで十分。120kgもの大男がバターンと倒れるだけで面白いでしょ?それをつまらないなんて見栄を張るのは評論家気取りのブロガーくらいでしょ。


禊ぎマッチ(ダブルス)天田ヒロミvs宮本正明
ダブルスの使い方が間違っているような気がしますが、そんなことはありません。2人で試合をしながら、世間やファンの視線と戦うのだから。


お笑いマッチ オードリー春日vsK-1MAXの日本人選手(安廣とかHAYATOあたり)
春日にとっては良い宣伝になるわな。ところで春日のK-1トライアウトはどこまで本気だったのか?

そう言えば、春日のブログに「“芸人としてダメなのにK-1で成功するわけがない”という書き込みを見て、何糞と思った」みたいなことが書かれていましたが、実際に何糞と思ってトライしたのでしょうか?


K-1SPEEDお披露目試合 山本真弘vs大宮司進
キックファンを取り込むためのカード。山本は陽気な外見とパンチ・キック主体のファイトスタイルがK-1向き。まさにK-1軽量級の申し子と言っても過言ではない存在です。

余談ですが、K-1参戦においては、トライアウトに特別参加した山本に後れを取ったナオキックこと石川直生はどうでしょうか?かつて「キックボクシングをもっとしっかりとした形で世に送り出したい」と発言したナオキック。それ以来、私は彼に注目してきましたが、ファッションショーとキックを同時に開催したことや、現在進行中の“試練の7番勝負”等によって、具体的にキックボクシングはどう変わってきているのでしょうか?


船木誠勝vs黒人キックボクサー
往年の船木vsモーリス・スミス戦をほうふつとさせるカード。前回の田村戦ではパンチのコンビネーションで見せ場を作った船木ですから、K-1ルールでも相手次第では勝利することも可能でしょう。


金泰泳vsゼレグ“弁慶”ガレシック
HERO'Sにおける対戦では、試合開始早々に弁慶のハイキックが金の顔面をカット。弁慶のTKO勝利となりましたが、K-1ルールで戦ったらどうなるでしょうか?興味深いカードです。


西島洋介vs藤本祐介(90kg契約)
西島の圧倒的なボクシングテクニックと、藤本が繰り出すローキックへの耐性の無さが、このカードの試合展開に絶妙のバランスをもたらすでしょう。

また、西島のようなネームバリューのある選手がこのまま埋もれるのはもったいないので、立ち技で一花咲かせて欲しいものです。

藤本には、この試合のための減量を機にライトヘビー級転向を決意し、さらなる減量に取り組んで欲しい。だってヘビー級では絶対に世界レベルで通用しないのだから。

こんなこと書くと、また「web新がブンブン丸を悪く言ってる」とか言う馬鹿が現れそうですが、逆に「藤本さんは絶対にヘビー級のベルトを奪えるはずです。頑張って」みたいなコメントをする方がどうかしてると思いますよ。


以上、こんな感じのカードがラインナップされれば、2,000円くらいは払う気になるでしょうし、総合嗜好のファンにも注目されるはずです。

今年の横浜も盛り上がるか!?K-1ワールドGPシリーズ開幕戦

巨人戦のデーゲーム中継を観ましたが、2塁塁審はふざけた野郎でしたね。8回オモテ、どう見てもアウトっぽいヤクルト青木の二盗をセーフにし、その後の、どう見てもセーフっぽい福地の二盗をアウトにしました。多分、青木が盗塁したときは3点差だったので、盗塁が頭の中になかったのかもしれません。それで慌ててミスジャッジをしてしまい、その埋め合わせとして福地をアウトにしたような、そんな印象を受けました。

あと、原監督の采配も物足りないというか、面白くなかった。最終回も豊田で行くべき。そして塁を埋められたところでクルーンを登板させるも、時既に遅しで逆転負け。これぞ原采配の真髄じゃないでしょうか?

それにしてもエースと四番を引き抜いたヤクルト相手に負け越してるとは、何とも頂けない話ですね。G党も神経過敏になるはずですよ。

■□■ 独占解禁! <裏>バイブル必見 ■□■


さて、今夜はK-1横浜大会です。昨年の横浜は波乱の連続でした。

・藤本がハイキックで武蔵をKO。武蔵は日本人相手に初黒星。

・澤屋敷がバンナから二度のダウンを奪って判定勝ち。バンナは日本人相手に初黒星。完全な待ちスタイルの澤屋敷戦法が賛否両論だった。

・マイティ・モーがホンマンにKO勝ち。

・シュルトがセフォーから1stダウンを奪われるも逆転KO勝ち。

・ハリがカラエフを完全KO。

以上のような感じでしたが、今年は昨年以上を期待するのは酷ですが、同程度の盛り上がりになるでしょうか?

やはり目玉は極真世界王者のテイシェラでしょうか。誰もがフグを相手に秒殺デビューを果たしたフォリオの幻影をテイシェラに求めているはずなので、ハードルは高いでしょうが、K-1やキックとは比較にならない競技人口ピラミッドの頂に立つ王者らしい神憑り的な強さを発揮してほしいところです。

対する藤本は、昨年のGP開幕戦で澤屋敷に惨敗して以来の復帰戦となります。一年前の横浜で武蔵に勝利し“K-1日本一”を名乗ったがために相当数の格闘技ファンから反感を買い、挙句の果てにルーキーの澤屋敷に完膚なきまで叩きのめされた藤本。弱点であるボディーに膝を突き刺され、辛うじてダウンから立ち上がる姿が「生まれたばかりの小鹿のよう」と揶揄されもしました。

ここでも惨敗すれば、中迫同様に若手の踏み台に格下げされる可能性は高いので、相当な覚悟で今日の試合に臨むはずです。勝機は試合開始直後のパンチラッシュだと思いますし、藤本自身もそれは自覚してると思いますので、開始のゴングから目が離せない試合になることでしょう。

≫参照:春のK-1ウィーク HIROYAvs藤、テイシェイラvs藤本

武蔵vs澤屋敷は日本人頂上対決と言って問題ないカードですが、どんな展開になるのか想像しにくいですね。両者の出方次第ですからね。

あとはメインのシュルトvsハントで何かが起きることに期待。「何かが起きる」と言えばシュルトがKO負けすること以外にありませんが、数年ぶりのK-1出場となるハントに期待して良いものでしょうか?

しかし、ここ数年でシュルトを最も苦しめたのが昨年横浜のセフォーでしたので、オセアニア系のハードパンチャーという共通点があるハントには少しだけ期待しても良いのかな、、、なんて。

あ、よく考えたらもう大会は始まってるんですね。個人的なことで恐縮ですが、今から外出しますので、テレビ中継は録画したものを夜中に観ることになります。しばらくネットから離脱しますことを申し添えます。

春のK-1ウィーク HIROYAvs藤、テイシェイラvs藤本

今週から「春のK-1ウィーク」ですね。9日にワールドMAX、13日には横浜。

まず、ワールドMAX開幕戦ですが、何気に一番楽しみなのがトーナメントではなくHIROYAvs藤だったりしますが。

このカードに強い興味を惹かれるということは、やっぱり格闘技の面白さは「最強は誰か?」ではなくて「どっちが強いか?」という観点の上にあると思うのです。

藤が「K-1はアマチュア。1RでKOする」と挑発すれば、「負けた時の言い訳楽しみ」
「絶対に勝たなきゃいけない相手。90秒以内に倒したい」と口撃し返すHIROYA。

勝者には栄光を。敗者には屈辱を。この試合はまさに勝者と敗者との明暗がハッキリと表れるカード。16歳前後の若者同士の戦いながら、我々は緊張しながら見守ることになるでしょう。

ところで皆さんはどちらが勝つと予想してますでしょうか?

3Rの短期決戦ではパンチ主体のHIROYA有利な感は否めないですが、私としては藤に勝ってほしいという気持ちが強いです。

と言うのは、もし藤が負けたら、一生、HIROYAの格下的存在で終わってしまうような気がするからです。魔裟斗と小比類巻のように。

若干16歳にして既にちょいワルなスタアの雰囲気を醸し出しているHIROYAは、まさに魔裟斗二世の貫禄たっぷり。一方の藤からはストイックさと悲壮感が伝わってきます。魔裟斗二世と言うよりも小比類巻二世と呼んだ方がしっくりくるかも。もし藤が負けたら、腕に線香を押し付けるどころか、日本香堂の自社ビルから飛び降りてしまうんじゃないかと心配です。

藤の試合は数秒間のダイジェストでしか見たことがないのですが、前蹴り以外にどのような武器があるのか気になるところ。果たして結果はどうなるのでしょうか?

続いて13日の横浜ですが、前回のエントリーに対して寄せられたコメントの中に、テイシェイラvs藤本の一戦をどう見るか?という質問がありましたので、この一戦の試合展開を予想してみます。ただ、私はこの程度の試合をするしか能がないド素人ですので、たいそうな内容は書けませんことをお許しください。

テイシェイラは極真空手の世界王者ということで、そんじょそこらの空手家とは格が違うことは言うまでもありません。何といっても極真は競技人口が圧倒的に多いわけですから。

しかし、K-1ルールには初挑戦です。やはりポイントは顔面パンチと、そして“空手の試合”ができるかどうかでしょう。

テイシェイラがキックボクシングをやろうなんて思ったら、藤本に足元をすくわれますよ。付け焼刃のジャブから入るようなことはせず、ミドルキックから活路を見出すような戦いをすれば藤本クラスには間違いなく勝てるはずです。

具体的な試合展開を予想してみますと、、、

ゴングと同時にパンチを振るってくる藤本。顔面にパンチをもらうテイシェイラは時折ミドルキックを放つも、慣れないK-1ルールのせいか、すぐに間合いを詰められ再びパンチを見舞われるテイシェイラ。大振りのパンチをこれでもかと連打する藤本。しかし、さすがは極真世界王者。ダウンはしないで堪え続ける。そして第1ラウンドも2分が経過した頃、早くも攻め疲れが目立ち始める藤本。発汗量が増え、肩で息をするようになる。その様子を見たテイシェイラは息を吹き返し、ミドルキックを見舞う。セコンドの声も耳に入るようになった。

「ボディに膝!」

その指示通り組み付いて即座に膝蹴り一閃。藤本は小鹿になるまでもなく一撃でKO負け。テイシェイラはうずくまる藤本を見下ろして残心。

、、、と、極真空手家のグローブマッチデビュー戦はそんな感じの試合になるんじゃないでしょうか?不慣れな顔面パンチでピンチに陥るが、圧倒的な体力差と蹴りの威力で挽回。どこかで同じ光景を見たことがあるような、、、、?

思い出しました。あれは2000年11月だったでしょうか。全日本キックの後楽園ホール大会。当時、極真の若手エース格だった野地竜太のキックデビュー戦が行われました。相手は新空手重量級王者を経てキックボクサーとして活躍していたDEION。さすがに顔面パンチには一日の長があり、序盤は一方的にDEIONがパンチで攻める展開。会場は9割以上が野地を応援している中、リングサイドから「佐賀〜〜〜!いけぇ〜〜〜!」と野太い声援。「佐賀」とはDEION選手の本名です。自称K-2ファイターの私もDEIONを応援しましたが、中盤になって攻め疲れたDEIONに野地のミドルキックが炸裂。最後は野地が右のパンチで失神KO勝利を収めました。

今回のテイシェイラvs藤本も、そんな展開になるような気がします。

しかし、藤本もおめおめと負けるつもりでリングに上がるわけもないでしょう。藤本と極真と言えば、01年のK-1ジャパンGPで行われたニコラス・ペタス戦も思い出します。藤本は負けはしましたが、なんと大振りなボディーブローでペタスからファーストダウンを奪ったのです。あの時は会場全体が「藤本いけ〜」みたいな盛り上がりになりました。

藤本もパワーでは負けていません。試合の勝ち敗けに関わらず、K-1ジャパンの意地を見せてくれれば、評価が下るばかりだった藤本もファンに見直されるのは間違いないでしょう。

フィリオ以来の極真王者参戦に、藤本の復帰戦。この2つの要素が相まって、非常に楽しみな一戦であります。

K−1新陳代謝

私がこのブログで予てからK−1ジャパンの新旧世代対決の実現を提唱してきたことは皆様ご存知かと思いますが、ジャパンのみならず、いよいよK−1全体でその流れが強くなりつつあるようです。

4月13日のK−1ワールドGPシリーズ横浜大会の追加カードが発表され、カードがいよいよ出揃ってきましたが、その中でいくつかの新旧世代対決が組まれています。

まず、中迫強vs佐藤匠。

中迫強と言えば、昨年暮れに行なわれたドラゴン道場興行のメインイベントとして、新進気鋭の強太郎レンジャー(現・前田慶次郎)との試合が組まれ、まんまとKO負けしたことが記憶に新しいです。

果たして今回も、極真会館のホープ、佐藤匠に踏み台にされるのでしょうか?それともデビュー10年目の中迫が意地を見せるのか?

ちなみに私の中での中迫ベストファイトは、01年K−1ジャパンGP開幕戦の子安慎吾戦です。K−1ファイターとしての強さと格の違いをまざまざと見せ付けた“キラー中迫”の凄みに感動し、閉会式時に私はリングサイドまで駆け寄り、「中迫良かったぞーーー!中迫ありがとーーー!」と叫んだものでした。

中迫を下した前田慶次郎も今回のK−1に出場し、なんとマイティ・モーと対戦。これまでのジャパン戦士が外国人相手に無様に負け続けたように、前田も醜態を晒すのか?下手に内容にこだわらず、結果を出してほしいところです。

既に発表済みのレイ・セフォーvsバダ・ハリは外国人同士の世代交代マッチ。ブーメランフックで一時代を築いたセフォーにハリは引導を渡せるか?今のセフォーに手こずるようではハリに未来はないでしょう。セフォーに良いところなくKO負けしたカラエフのように(05年と06年に1RKO負け)。

極真世界王者、エヴェルトン・テイシェイラのK−1デビュー戦の相手を務める藤本祐介も、昨年の澤屋敷戦同様に踏み台にされる可能性極めて高し。奮起を促したい(何様だよw)。

外国人選手の新顔として、アレックス・ロバーツも出場します(vsグラウベ)。

参考資料として、一昨年の『MARS』で行なわれたロバーツvsネイサン・ジョーンズもといコーベットの動画をどうぞ。一回り以上小さいコーベット相手に手こずってます。思っていたほど期待できないかもしれません。できることならば堀啓や藤本、二流外人あたりと対戦させて、熟成させたいところです。


新陳代謝なくして、今のK−1が前進することはあり得ません。年末のGP開幕戦は、新顔が半数以上占めるくらいでないと飽きられてしまうと思います。

佐藤匠、前田慶次郎、バダ・ハリ、エヴェルトン・テイシェイラ、アレックス・ロバーツ。以上の5人で最低でも3つの白星を挙げるようでないと、今年のK−1も先行きが不安になるでしょう。

K-1ジャパン オールスター戦構想 前編

さて、先日投稿しました「新時代のK-1ジャパンGP」については、たくさんのコメントを頂戴しました。コメントを下さった皆様方にまずもって御礼申し上げます。

コメントの中で「○○選手は入れないのか?」というご指摘も頂戴しまして、改めて考えてみると今のK-1ジャパンは決して人材不足ではない?

というわけで、web新プロデュースの「K-1ジャパン オールスター戦」を考えてみました。

オールスター戦と言うくらいですから、フグvsフィリオやK-1フェザー級トーナメント、ジャパンGP等を一堂に会して行なった97年のドーム大会に匹敵するボリュームでなければなりません。どうせやるならば東京ドームで開催できるくらいの内容を考えてみようと思います。

そして、テーマは当然のことナガラ、「世代交代」。これまでも藤本が武蔵をKOしたり、その藤本を澤屋敷がKOするなど、点としての世代交代劇を垣間見ることはできましたが、今回は全面的に旧世代と新世代が雌雄を決します。

世代交代と言うことは、当然旧世代ファイターを表舞台から消し去ることが目標です。しかし、予てから旧世代ファイターに厳しい目を向けている我々でも、旧世代が強太郎レンジャーや高萩らに一泡吹かせるシーンを心のどこかで期待もしているんじゃないでしょうか?

正直な話、世代交代とは言いつつも、必ずしも新世代に勝ってほしいわけではありません。世代交代はあくまで、ぬるま湯だったK-1ジャパンに熱い戦いを呼び込むための仕掛けに過ぎないのです。

とにかく、お互いに絶対負けられない試合を見たい。これは格闘技ファン全ての願いじゃないでしょうか?内藤vs亀田が高視聴率だったのも、一般視聴者だって絶対に負けられない緊張感のある試合を見たかったからに他ならないわけでしょうし。

そんな感じで、世代交代を背景にした熱い戦いを創出できるようなマッチメークを考えます。「K-1ジャパンのようなぬるま湯」という慣用句があるかどうかはわかりませんが(ないよ)、きわどいマッチメークで中迫や天田を蘇らせようと言うのが裏テーマ。

まず、メインイベントは武蔵、藤本、澤屋敷の3WAYマッチです。

というのは冗談で、新世代2名、旧世代2名の計4名によるワンデートーナメントです。その決勝が大会自体の締めの一戦となりますから、組み合わせを良く考えねばなりません。最後が澤屋敷と藤本の再戦では洒落になりませんから。

1回戦(準決勝)Aブロックは、金泰泳vs澤屋敷純一

金はアジアGPで藤本を寄せ付けなかったように、新しいファンも金を単なるロートルとしては認識していないことと思います。ヘビー級ファイターに劣らない地力をスーパーミドル級の体に凝縮していたわけですから、全盛期の金が世界トップレベルで活躍できたのも頷けます。この金をジャパン最強と推す声も少なくありません。

新世代の旗手、澤屋敷としても、この金を避けて通ることは出来ないでしょう。この1回戦が最も厳しい戦いになるかもしれません。

Bブロックは、武蔵vsアレックス・ロバーツ。ロバーツは外国人ですが、日本国内で活動している選手、しかも茨城県土浦市のローカル大会にも出場したほど日本に根付いた選手なので、かつてペタスがK-1ジャパンGPに出場したのと同じ扱いとして認めてください。それに、RISEで活躍した選手の中で、武蔵を倒せる可能性が最も高いのはこのロバーツでしょうから。

決勝は、澤屋敷vs武蔵が一番面白そうで、なおかつ世代交代というテーマに最も則したカードと言えるでしょう。ここで澤屋敷が武蔵をKOもしくは圧倒的な判定で下すことが出来れば大会は大成功です。

続いてワンマッチです。

まず、マイク・ベルナルド、一夜限りのリング復帰!!対戦相手は西島洋介。元WBFヘビー級王者とクルーザー級王者がK-1ルールで対戦します。PRIDEでのハント戦で見せた西島のパンチのスピードはベルナルドを上回るものであり、ベルナルドとしては蹴りを多用せざるを得ない苦しい展開になるでしょう(自分で勝手にカードを組んで、何が「苦しい展開になるでしょう」だよw)。

ウンコが漏れそうなので、他のカードはまた後で発表いたします。

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藤本祐介選手からの動画メッセージ

藤本祐介選手が自身のブログ『ブンブン通信』でファンへの動画メッセージを配信してます。

あれこれ言う前に、この動画を見てください。そして藤本の復活を皆で応援しましょう。

でも、選手の人間味を感じると、塩っぱい試合しても叩きにくくなりますよね。かと言って取り巻き連中みたいにヨイショばかりでは薄気味悪いし。

一つだけ言えることは、叩かれなくなったら終わりだということです。

ブンブン丸 日本一発言の波紋

先のK−1ハワイ大会でのヘビー級タイトルマッチで藤本がハリに惨敗。体重制限があっても世界の壁は未だ高しという印象を受けました。

その藤本のブログ(左下リンク集参照)を見て少しばかり驚きました。批判的というか中傷的なコメントが数多く寄せられたことについて、次のように書いてます。

色々書き込みみてるけど今は面と向かって言ってくれる人がいないから助かってます(^.^)ありがとう!

プロのアスリートがこんなこと書きますか?結果を出せば富と地位を手に入れることが出来るのがプロ。結果が出なければ叩かれるのがプロ。今回の結果を見れば叩かれて当然でしょう。

また、藤本が叩かれている要因は今回の敗戦だけではないような気がします。前回のタイトルマッチ挑戦者決定戦で悲願の武蔵越えを果たしてからの藤本の発言に違和感を感じた人は少なくなかったはず。

その違和感の最たるものが、「日本一発言」じゃなかったでしょうか。武蔵戦後のブログにこう書いてあります。

なんかブログを書きたいけど日本一と言うのが頭によぎって・・

この発言に加えて取り巻き連中が、「武蔵に勝ったのだから、藤本さんが文句なしの日本一ですよ」などと書くから余計に反感を買うことになったのでしょう。

武蔵を倒したから日本一・・・。私はこれについて2つの意味で違和感を感じました。

まず、確かに武蔵を倒した日本人は藤本が初めてですが、藤本は富平と中迫にKO負けした借りを返していません(最近の戦いぶりを見ると富平・中迫より藤本が上であろうかとは思いますが)。さらに、バンナを倒した澤屋敷の存在があります。対世界を考えた場合、誰に日本を代表してもらうか選ぶとなれば、多くのファンは藤本ではなく澤屋敷を推すでしょう。

こうして考えると、藤本は非常にまずいタイミングで日本一を宣言してしまったと言えるでしょう。

続いて、違和感のもう一つの意味ですが、K−1に日本一という概念は無いでしょう?ということ。どれだけの人数で覇権を争っているのか?国内にヘビー級の格闘家が何人いるのかってことです。

いや、これはK−1に限った話ではありません。他の格闘技も同じ。これまでも口が酸っぱくなるほど言ってますが、団体が乱立する中で誰が一番かなんて何の意味もないことです。特に立ち技格闘技に著しい傾向。キックの王者になっても日本一なんて言えないでしょう。

そのような意味では、地味で誰にも見向かれなくてもボクシングの方がはるかにステータスを感じる部分です。ボクシングの国内タイトルを取れば間違いなく日本一なのですから。協会組織が確立したボクシングにおいて、この事実に異論を挟む余地はないのです。

最後になりますが、藤本選手には、批判する人の多くが自分に対してどこかで期待していることを忘れないで欲しいです。もう中迫や天田についてとやかく言う人はどこにもいないのですから(このブログに若干名いるかw)。

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真価が問われる澤屋敷と藤本

バンナから2度のダウンを奪っての完勝でK-1初陣を飾った“シンデレラボーイ”澤屋敷純一。私のような素人の視点ではバンナを完全攻略した澤屋敷を手放しで評価してしまいますが、世の玄人ファンの中には「逃げ回るばかりで、あれじゃダンスだろ?」みたいな論調の人が少なくないようです。

澤屋敷を評価する人もしない人も注目しているのが28日のハワイ大会。澤屋敷が元・砲丸投げのランディ・キムを相手に、真価が問われるK-1第二戦目を行います。

このカードはお互いにK-1デビュー2戦目となるわけですが、このマッチメークを見たときに、私は「なんて無意味なカードなのだろう」と思いました。澤屋敷が勝っても相手が砲丸投げでは評価されないし、負けたら「それ見ろ、バンナ戦はフロックだった」とまくし立てられるのが目に見えているからです。

澤屋敷にとって今回の試合は勝つことが最低条件どころではないです。内容の伴った勝利が求められるところです。雑音を封じ込めるような完全勝利を希望します。

真価を問われる選手としてはもう一人、藤本を挙げることができるでしょう。悲願の武蔵越えを果たしはしたものの、今回のタイトルマッチ、大方の予想はハリ圧勝のようです。かく言う私も藤本の勝利は難しいかなと予想します。どうしてもスピードの面で大幅に負けてるような気がするのです。

勝機としては、運良く大振りのボディブローが決まって、ハリの動きを鈍らせることが出来れば・・と言ったところでしょう。

ここ数年間、国内では圧倒的な強さを見せ続けてきた武蔵をKOで下した実績を無にしないためにも、ハリに一矢報いてほしいところです。「一矢報いて」と書いてる時点でかなり期待していないような?でも応援はしています。中迫や天田らと違って成長しているのですから。

今回のハワイ大会でこの二人が活躍することで“K-1新生代の強い日本人”というテーマが誕生し、日本VS世界のみならず、ジャパンファイターの淘汰マッチという世代闘争に火が点くことを願います。澤屋敷VS中迫なんてすごく観てみたいと思います。

角田信朗と大山倍達

藤本vs武蔵の延長戦開始直前に発生したハプニングはテレビ電波にも乗ったので皆様ご承知だと思いますが、どのような感想をもたれたでしょうか?

消極的な試合を続けたら両者とも王者決定戦への出場資格を与えない、という新たな“ルール”が急遽試合中に決まってしまったわけです。それを角田信朗審判長が大見得を切りながらマイクで宣言したから多分ネット上は非難轟々でしょう。実際に当ブログにも角田批判コメントがいくつか寄せられました。

今回のケースのように、主催者側の人間の独断で“超法規的措置”が取られたことが過去にもありました。多分、皆様も思い出しておられたのではないかと思いますが、、、。

アンディがまだ極真所属だった1991年、悲願の優勝を目指して臨んだ第5回の極真世界大会で、その悲劇は起こった。当時新鋭のフランシスコ・フィリォとの対戦中、アンディは試合終了の笛が鳴った直後に、フィリォのハイキックを浴びて昏倒してしまったのである。普通ならタイムに救われるはずのこの攻撃だが、極真の“絶対君主”である大山倍達は「有効」と断定。アンディはまさかの三回戦敗退で、悲劇の主人公を演じることとなった。(井田英登氏のコラムより)

当時のファンはこの大山裁きをどのように受け止めたのでしょうか?大山総裁のカリスマ性が絶対的であったために納得したのか、インターネットの無い時代だったから騒がれなかったのか私には分かりませんが、その結果としてフグの極真離脱が起きてしまったのですから、“超法規的措置”というものは角田流パフォーマンスの一環として気軽に使うべきものではないと思います。

あ、でも武蔵が「角田にあんなこと言われたから調子が狂ってKOされた」とか言ってK-1を離脱したとしても受け入れるところがないか。

K-1ヘビー級は変身した藤本に注目

69038daf.jpg今度の日曜はK-1やるんですね。妻の浮気を心配してるところじゃないですよ。でも、昔だったら一月前くらいからK-1の開催を楽しみにしていたのに、かなり興味が薄れてます。

さて、気を取り直して「K-1 World GP2007 IN YOKOHAMA」の展望について書きたいと思います。

過去の記事にも書いたとおり、私は藤本にあまり期待していませんでしたが、今度の藤本は一味違います。

藤本のボクシング技術の未熟さについては私がコラムで幾度となく指摘してきましたが、藤本はその点を克服するべく自費で渡米し、武蔵のトレーナーであるフランク・ライルズ氏のもとでボクシングトレーニングを積んできたというのです。

さらに公開スパーでは、動きが鈍ることなく4分4ラウンドをこなしたそうで、もう一つの弱点であるスタミナ面も改善してきた模様。ボクシング技術改善にスタミナ向上。もう向かうところ敵無しの勢いです。

自分の弱点を直視できる人間は強くなります。藤本に期待!!今度のK-1は藤本の変身ぶりを確認するだけでも観る価値ありですね。

(画像引用:スポナビ)

伸び悩むブンブン丸とK-1ヘビー級チャンピオンシップ

新設されたK-1ヘビー級のタイトルを争って、武蔵、藤本、ハリ、カラエフの4人の選手がしのぎを削ることになりましたが、この4人の中で藤本選手一人が確実に見劣りすることは異論の余地が無いでしょう。

最近ではボビーと塩試合をしたり、バター・ビーン戦ではあっけなくTKO負けしたり、ホースト戦では案の定KO負けしたり、、、。さらに藤本選手本人のブログによると、昨年暮れにも海外の試合でKO負けしている模様です。

でも藤本選手には他の日本人選手には無い破壊力があることも事実。だから我々は何やかんや言っても期待してしまう部分もあります。

特に私は藤本選手にほんのちょっとした思い入れがあります。私がある大会に出場した時のことですが、当時の私はヘビー級で闘うことに少しだけ色気を見せておりまして、しっかり体を作ればやれるんじゃないかなんてのん気に考えておりました。しかし、そんな甘い考えを打ち砕いたのが藤本選手の肉体でした。Tシャツ姿の彼を目の当たりにした私の頭の中には、、、

中量級専念

の5文字しか浮かびませんでした。こんなごっつい奴と殴り合いなんて死んでもできひん!と。それほどに圧倒的な肉体を誇っていました。

そんな私ですから、藤本選手が伸び悩んでいる現状を誰よりも憂いているわけです。余計な一言を申し上げれば、藤本選手はオーソドックスなボクシングができません。ジャブに始まるボクシングではなく、終始フックを振り回す現状のスタイルでは技術的にもスタミナ面でも限界が見えていると思います。

大型選手が揃うK-1の中ではかなり小さい部類に入ってしまう藤本選手ですから、どうしても懐に飛び込んでフックを放つスタイルになってしまうのかもしれませんが、どうも一か八か、しかも分の悪い勝負に出ているようにしか見えません。

天はニ物を与えずと言いますが、藤本選手に武蔵並みのリーチがあればなと常々思っています。それほどに惜しいパワーファイター・藤本選手が今回のヘビー級タイトル挑戦で大仕事をしてくれることを願っております。
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web新のプロフィール
観戦暦:30年。格闘技入賞歴:新空手K-2トーナメント、K-1モンスターチャレンジ、土浦市長杯。戦績:17試合13勝4敗9つのKO勝利。新空手史上最短KO記録保持(5秒。但し非公認)


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