澤田敦士

最強UFCより人間ドラマ

RIZINが終わってまだ3日も経っていないのに、既に語ることもろくになくなってきている。

一方、IGFに関しては、当事者の澤田敦士を含めて、まだまだ意見交換が続いている。喜ばしい限りである。


澤田は、自分が弱いことに強いコンプレックスを持っているようだが、別に最強である必要はない。最強を求めるならUFCを見れば良いだけのことで,強さ以外の部分でも客を魅了できるのがプロレスの良いところではないか。

私は,最強を追い求めるより,心に染み入る人間ドラマが観たい。例えば、中牧昭二やゴージャス松野たちに(プロレスラーとしては四流以下であるにも関わらず)魅力を感じるのは、社会の最底辺に近いところから這い上がらんとする生き様に心を打たれるからであって,金網の中でのゲームより,よほどリアルな世界を見ることができる。

澤田は,いつまでも“俺はメジャーだ。インディーなんて相手にするか”と虚勢を張ってないで,藤田ら格上相手にノーリスクの試合ばかりしてないで,等身大の自分に相応しい相手とガチンコ勝負をして欲しい。身近なところでクラッシャー川口がいるではないか。澤田が忌み嫌うインディーにだって関本大介や岡林裕二のような強そうなレスラーはいるではないか。

桜庭とのタッグマッチやミノワマンとの格闘技戦で,不本意ながらも実力はさらけ出してしまったのだ。しかし,それが面白かったんだよ。弱ければ弱いなりに自分をさらけ出し、一から出直す。その姿こそがファンを魅了するのだ。

あとは青木真也に託すしかない。青木がしっかりと手綱を握って,澤田敦士を,IGFを良い方向に導いて欲しい。2月のGENOMEに期待している。

澤田と青木のIGF改革に期待する



大晦日大会で、再び藤田和之に病院送りにされた澤田敦士がTweetした内容を読んで、え!?と驚いた。


前回の澤田vs.藤田は、私は会場で観戦したが、壮絶な打撃戦となり、お互いに顔が変形するくらいのダメージを負った。そのような試合をするくらいだから、両者の間には確固たる信頼関係が構築されているものとばかり思っていた。

ところが、である。上記Tweetを見るに相当な遺恨があるようで、そのような相手と怪我をするほどの試合をしていたことに戦慄した。

こんな仁義なき戦いは勘弁して欲しい。台本通りの演劇プロレスが嫌いだからと言って、バイオレンスを観たいわけではないのだ。

幸いにして、これまで負担を強いられてきた澤田に対して、青木真也が改革の提唱という救いの手を差し伸べてきた。




次回2月大会では、改革の片鱗でも良いので、何らかの変化が見れたら良いなと思う。

澤田敦士選手とは、Twitterのやり取りで険悪な関係になってしまったが、今のプロレス界において、本物のプロレスを見せてくれる数少ない選手の1人であると心から期待している。チケット買ってるから偉そうに言うとかそんなつもりでは全くないのだが、無関心が最も恐ろしいこと。それはガラガラの客席が如実に物語っているのだ。

重症患者 澤田敦士に対する処方箋

澤田敦士の何が重症なのか?

それは猪木マネーの上に胡座をかき続けることに対する危機感の欠如、いわゆる不感症である。

その不感症の具体的な症状は、柔道つながりで小川のいるIGFに入団した経緯、即ちコネ入団を棚に上げ、インディーのレスラーをこき下ろすところに顕著に表れている。

インディーの関本大介や岡林裕二あたりと澤田が試合をしたとして、無理なく主導権を握ることができるだろうか?

誰も可能だとは思わないだろう。猪木の威光により台本で澤田が勝つことになるとしても、その過程で関本たちは腕力(かいなぢから)をもって“一瞬のリアリティー”を垣間見せ、澤田の弱々しさを観客に印象付けるに違いない。

しかし、それをやる以外に澤田敦士が成長する手段はない。猪木の庇護下から脱し、等身大の自分と向き合うべきなのだ。

記録的不入りだったIGF大晦日

ろくな試合をしなくても、猪木マネーで食べていけるIGF。そんな生温さが選手の顔に出てるわな。特に鈴川、鈴木、将軍岡本、あとは名前が浮かばないがその辺りの雑魚たち。

プロデューサーが面白いカードや仕掛けをすれば、そんな連中も尻を叩かれたりモチベーション上がったりでしっかり働くはずなのだが、まともなプロデューサーも不在のため、もうどうにもならない末期状態。

IGFは何度か会場観戦しているので空席の多さは見慣れているが、大晦日は記録的な不入りだったとのことで、どんだけだよと。ガラガラの客席を見ても選手は何も思わないのかな?思わないから何も変わらないんだろうな。

IGFパンフレット書きのショー大谷氏が自信を持って送り出した“名勝負数え唄(書いてて恥ずかしいけど。)”藤田vs.澤田も、何をやってよいかわからない末の毎度毎度の負傷マッチだったようで(失笑)


余程の馬鹿でもない限り、次は何らかの改善策を打ち出してくるはず。底の底にあるIGFだからこそ、次に期待しよう。




















IGF大晦日大会観戦記(テレビ地上波)

わずか1時間に凝縮された録画番組でしたが、前座試合が面白かったですね。

<〇ミノワマン‐澤田敦士×>
特に際立っていたのが、MMAデビュー戦でも相変わらずのだだっこキャラを貫き通した澤田敦士。試合では、まともなボクシングができず、ミノワマンのパンチでフラフラになったところでレフェリーストップ負けになりましたが、負けを認めずに大立ち回りした姿こそ澤田の真骨頂。セコンド陣に抑えられて花道の奥に消えようとしたが、ミノワマンがマイクで「見苦しいところをお見せしました」と観客にアピールしたものだから大逆上。ダッシュで花道を駆け戻り、リングに上がってミノワマンに詰め寄りました。

いや〜、面白かったですよ。試合自体のレベルは低いものでしたが、決してUFCみたいに両者のレベルが拮抗した試合だけが面白い訳じゃないですからね。むしろ菊野や川尻の試合以外は見る気も起きなかったでしょ?


<〇青木‐TOSHI×>
格が違い過ぎて青木秒殺。しかしテレビからは全く青木の凄みも面白みを伝わってこなかった。作り手に問題があるなぁ。ミノワマンの煽りVも、熱弁の途中で唐突にカットするあたりに作り手の狙いは見えるんだけど、伝わりにくいというか下手糞なVだった。

とにかく素材を活かせないのがIGFだからな。もし私に声かけて下さるなら、無償で大会をプロデュースしますので、Twitterの方にご一報ください。宜しくお願いします。


<〇ロシア人‐北岡×>
2012年の6月に菊野を完封した北岡。その試合を糧にして、着実にステップアップした菊野はUFCに出場して初勝利。一方の北岡はKO負け。


<小川・鈴川×バンナ、セフォー>
酷い試合だった。相変わらずセフォーのペタペタパンチは見る者を完全に脱力させる。小川とアーツは乱闘を披露し、2014年に向けて闘いを紡いだつもりかな?(大爆笑)


<〇石井慧‐藤田和之×>
左インローが走りまくっていた石井。藤田の戦闘力を大いに削ぐことに成功した。見所はそこくらい?

完全な格闘技マッチになると猪木介入度が低くなるので、いい塩梅にして欲しいですね。





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web新のプロフィール
観戦暦:30年。格闘技入賞歴:新空手K-2トーナメント、K-1モンスターチャレンジ、土浦市長杯。戦績:17試合13勝4敗9つのKO勝利。新空手史上最短KO記録保持(5秒。但し非公認)


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