この1試合だけでもペイパービューしたいと思えそうなカードを考えるシリーズ第二弾。

カード発表の前に、まずはその伏線となるプロ格界のある“重大事件”を振り返ります。


■93年11月 第1回UFC開催


■94年3月 新格闘プロレスと修斗の交流戦

11日(金)後楽園ホール
フリーウェイト契約3分5R
○中井祐樹(スーパータイガージム横浜)vs木川田 潤(新格闘プロレス)×
一本 1R0分27秒(ヒールホールド)

試合前、佐山がルール説明。ヒジ禁止。顔面パンチOK(ただし寝技の時は禁止)。ロープから出たら中へ戻す。最後に一言「今までと違ったシビアな試合になると思いますので、ひとつお客様、じっくりと見てくださるようお願いします」。今までの試合はシビアじゃなかったらしい。試合はパンクラスを意識したのか(本当は秒殺は佐山が元祖なのだが)、27秒ヒールホールドで中井の勝ち。『最近見たプロレス』より)

18日(金)後楽園ホール
ハンディマッチ3分5R
○御影九平(スーパータイガージム横浜)vs阿部吉彦(新格闘プロレス)×
KO 1R1分48秒

Jrヘビー級3分5R
○奥田康則(合気道SA)vs藤田豊成(新格闘プロレス)×
一本 1R0分25秒(腕ひしぎ十字固め)

ヘビー級3分5R
○川口健次(スーパータイガージム横浜)vs深谷有一(新格闘プロレス)×
一本 1R0分32秒(膝十字固め)


■95年1月 同交流戦にエンセン登場

95年1月21日(土)後楽園ホール
ヘビー級フリースタイル4分4R
○エンセン井上(スーパータイガーセンタージム)vs茂田信吾(新格闘プロレス)×
TKO 1R1分10秒


■97年10月 PRIDE.1開催 高田vsヒクソン


こんな感じでプロレスはじわじわと地盤沈下を続けていったわけですが、その過程で発生した修斗−新格闘プロレス交流戦という化学反応。当時の私は週プロの記事を漁るように読んだものですが、記事としてはかなり小さな扱いをされていました。

こんな重大な事件を、わずか1ページ程度の紹介で終わらせてしまう記者と編集者の鈍い感覚または決断力の無さ。その当時から週プロは末期状態だったと言えるでしょう。

さて、そーゆーわけで、1試合だけでもPPVしたいカード第2弾は、

朝日昇vs森嶋猛です!!

かつて紙プロのインタビューで「うちの若いのにやらせれば橋本真也なんて一発」と語っていた朝日が、自分自身で修斗の強さをアピールします。

中には「なんでこんな脈絡の無いカードを・・」と苦言を呈される方もおられると思いますが、森嶋に関してこのカード以上に面白いカードは、団体内の選手いや全てのプロレスラーから相手を選んだとしても実現不可能でしょう。

次点:桑原卓也vs橋誠