宮田和幸

明日のDREAMは高谷vs.宮田の1点買い?

完璧に頭の中から消えていたDREAMバンタム級GP決勝大会。おっとっと、明日7・16開催なんですね。慌ててPPV購入手続きを済ませましたよ。

え?そんなしょぼい大会に金を払う価値はないって?

そう言えばいくつか前のエントリーのコメント欄に「土曜日のDREAM?誰もPPV買うな!。あんな2部いや3部リーグのマイナー大会にお金は使ってはいけない…」という書き込みがありました。その人に対してどうこう言うわけではありませんが、今使わずにいつ金を使うのか!?と言いたいです。

たしかに現在のDREAM中継に3千円を払って、かつてのPRIDEのような満足感を得ることは不可能でしょう。

しかし、主催者が苦しんでる時にヘルプするのが格闘技ファンならではの温かさじゃないですか?

・・・と善人ヅラしてみましたが、今大会私は高谷と宮田のフェザー級タイトルマッチが非常に楽しみです。

タックルやスープレックスでテイクダウンを狙う宮田と、距離を取って殴り倒したい高谷のせめぎ合い、鎬の削り合いが見もの。

別の見方をすれば、煽りVでお馴染みになったようにトラック(競技場)が似合うアスリート・宮田と、チバラキで喧嘩負けなしと嘯くチンピラ・高谷との対決。

あるいは、イマイチ説得力に欠ける内容で判定勝ちを続ける宮田と、常にKO狙いの高谷(被弾することも少なくないがw)。

これら明確な温度差、色合いの違いがあるからこそ試合が面白くなる。いや試合は面白くない可能性もあるが、そんなのわずか15分程度のこと。試合に至るまでの気持ちの高揚が最重要。後味の悪さだって楽しみの一つって考えましょうよ。



え〜と、他にどんな試合があったっけ?バンタム級GPがメインのはずだが、所英男の名前しか浮かばないよ。真面目に。

それなのに3,150円を支払ってしまうんだから。悲しい格闘技ファンの性ですわな。

ちなみにJ.COMで初めてDREAMの生中継を行うらしいが、契約件数の少なさに驚くのと違うかな?



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シュートボクシングが面白くなりそう

2ad813e0.jpg■「〜Que Sera Japon presents / Methuselah Presents〜SHOOT BOXING WORLD TOURNAMENT S-cup2010」
11月23日(火・祝)東京・JCBホール 開場14:00 本戦開始15:00(予定)

【S−cupトーナメント出場選手】
アンディ・サワー(オランダ)
ボーウィ・ソーウドムソン(タイ)
チャールズ“クレイジーホース”ベネット(米国)
ヘンドリー・ヴァン・オプスタイル(オランダ)
グレッグ・フォーリー(豪州)
宍戸大樹(日本)
梅野孝明(日本)
ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ)

<S−cupワンマッチ>
及川知浩
DJ.taiki

【出場決定選手】
鈴木博昭



参戦が決定していたブアカーオが、ワンマッチではなく待望のトーナメントエントリーが決定。ファンにとってはこの上なく楽しみだろう。

そして、DJ.taikiがワンマッチで及川と対戦することも発表された。総合では苦手な相手に苦戦続きだが、今回のSB参戦で心機一転して欲しい。

他にもワンマッチがいくつか発表されるだろうが、もう一押し欲しいところだなぁ。

宮田和幸あたりはどうだろう?ジャーマンスープレックスでシュートポイントを取るシーンを私は観たい。下手すると、そのシュートポイントの連発だけで判定圧勝なんてこともあり得る。

web新のDREAM.16 一夜明け雑感ローニ

<石井のグラウンドでの動きは評価できるのか?>
ミノワマンに判定勝利した石井慧だが、打撃、グラップリングとも決定力に乏しい印象を強く残し、ネット上の格闘技ファンの間では批判的な意見が大勢を占めている。

しかし、中にはミノワマンを圧倒した石井のグラウンドコントロールを評価する声もある。

果たして石井のグラウンド技術は評価されるべきシロモノだったのだろうか?

素人意見で恐縮だが、私はあの程度ならば中学生レスラーでも出来る動きだと思う。

なぜなら、ミノワマンが石井にさせたいようにさせていたからだ。ミノワマンにしてみれば、石井の寝技は恐れるに足らずだったのだろう。

それが顕著に見て取れたのは、スタンドで石井がバックを取っていた場面。ミノワマンは脱力し、石井にやらせたいように身を任せていた。相手を動かし、そこに隙を見つけようとしていたわけだが、その過程で自らがピンチを迎える危険は低いと踏んでいたのだ。

もし、ミノワマンに抵抗する気があったならば、石井はへそを軸に回転して相手のバックを取るようなスムーズな動きをすることは不可能だったのだ。

石井のその一連の、一見スムーズに見えたグラウンドの動きをもってして、ポイントを取り合うUFCでこそ真価が発揮できると考えるファンも少なくないだろうが、ゴリゴリのレスラーたちが集うオクタゴンの中で、昨夜のようなグラウンドコントロールが出来るとは到底考えられない。



<メイヘムこそDREAMer>
猫も杓子も菊田もが駆使する肩固めではなく、桜庭がPRIDEで数々の強豪を打ち破ってきた、その象徴とも言える腕十時でタップを奪って欲しかったなぁというのがファンとしての欲張り。

DREAMはこのカードを闘魂伝承マッチと位置付けたが、このアングルを中途半端で終わらせず、本格的にメイヘムを桜庭の後継者=DREAMのエースとして売り出してはいかがだろうか?

かつてボビー・オロゴンを芸能界から参戦させた手法とは逆に、こちらから芸能界へ送り込み、知名度が上がるまで培養させ、“逆輸入”するのだ。

メイヘムのキャラクターならば一般層にも受けること間違いなし。少なくともチャド・レーンよりは良い仕事をするだろう。

やることなすこと中途半端なのがFEGの悪いところ。メイヘムに伝承させると言ったら徹底して伝承者に育て上げて欲しい。



<桜庭はやる気満々>
メイヘムに完敗し(twitterで知ったが、桜庭は今回が初のタップアウトだったとか)、もはやこれまでかと思われた桜庭だったが、なんと「明日にでも試合をしたい」と息巻いている様子。

ファンの間での世論が引退に傾けば傾くほど、偏屈な桜庭は引退など口にしなくなるのだろう。



<次は宮田vs.石田しかない>
煮ても焼いても食えない印象がさらに強まった宮田と石田。彼らのせいで、地上波放送に露出させるべきウィッキーとリオンの両タレントを殺してしまった。

この罪は大きい。ぃゃ、宮田と石田に罪があるのではない。こんな危ういマッチメイクをした主催者が悪なのだ。

笹原EPは解説の中で「誰も宮田とやりたがらない」と語っていたが、その煽りを受けたのが新参者のリオンだったのだろう。

笹原EPはもっと主導権を握ってマッチメイクの交渉にあたって欲しいものだ。選手に舐められてるんじゃないのだろうか?

こうなったら次は宮田と石田をぶつけるしかない。単に潰し合わせるという意味ではなく、“化学反応”が起きて好勝負になる可能性だってあるだろう。実際、宮田vs.大塚(アマレス国体出場)は退屈な試合ではなかった。

プロモは宮田のこの一言で十分。

「総合でのレスリング力は八隅(孝平)くらいあれば十分。でも石田はそこにも至ってないんじゃない?」

解説席での川尻の言葉の節々からして、T・BLOOD勢と宮田は良好な関係を築いているとは考えにくく、非常にエキサイティングな試合になるのは間違いないと思われる。




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宮田和幸vs.K-1MAX-63kg

『おもしろい』(宮田和幸ブログより)

K1のアメリカ向けの解説してるマイク コーガンって奴、舐めてるな・・・。
その人、だいたい俺と面識あるのによく言ってるよ。

−63kgだったらホント自信あるよ。もちろんk1でも。
武器はいっぱい持ってるし
体格だけで勝っちゃう!ムカついたから次のK1でも良いよ。誰でもいいけど。

久々にぶちのめしたいと思ったよ。



これはK-1では珍しい、ナイスなキャッチボールです。

まず先制攻撃したのが、K-1等のアメリカ向け放送番組の解説を務めるマイク・睾丸。MMA Ironmanの記事によると、7・5K-1MAXで行われた宮田vs.渡辺の試合内容について、コーガンらが非難コメントを出したようです。


シャベロー
「正直言ってリザーブファイトに値しない不可解な試合だった。どちらもトーナメントに出る資格はないでしょう。酷い試合だった」

コーガン
「これを言うとクビになるかもしれないが、いや、ないと思うけど、バカバカしい試合だったね。バカバカしいなんてもんじゃないほどバカバカしい試合だった」
「K-1に宮田の居場所はないよ。正直言って彼は酷い。彼のビジネスはここじゃない。失礼だよ。ここはK-1なんだ。自分のしていることが分かってないなら来るべきじゃない」



これに宮田が反応。この項の冒頭のブログ記事に至ったわけです。

ただね、問題なのがFEGのマッチメーカーなんですよ。せっかく発生した波を無視してしまう。本来ならば、ブログ発言というさざ波をビッグウェーブに膨らませてからマッチメイクに至るのが主催者がするべき作業のはずなんですがね。

過去には郷野が全日本キックヘビー級のベルトを巻いて、K-1参戦に色気を見せていたにも関わらず、FEGは何らアクションを起こさず、参戦実現の気配すら漂いませんでした。私がFEGのEPだったら藤本あたりに噛み付かせましたよ。「K-1を舐めるんんじゃない」と。そうすれば郷野も乗ってくるのは明白で、総合ファンをも取り込む形で盛り上がったんだけどな。非常にもったいなかったです。

今回の宮田は、"次もK-1でかまわない"と言ってるのだから、熱いうちに鉄を叩いてほしい。宮田はさらに"トーナメントに出てる-63kgファイターにも勝てる"旨の発言をしている訳だから、次のMAXでマッチメイクしないと罰が当たりますよ。旬なマッチメイクをしなかったことも、K-1人気低迷の大きな要因だと思うから。

まずは宮田和幸vs.ファイヤー原田でいかがでしょうか?

どう転んでも美味しいカード。原田が勝てばさらに人気に火が付くし、原田が負けても判官贔屓人気は衰える訳もなく、宮田の幻想も膨らむと。

せっかくの火の気を消すことなく、早急に手を打っていただきたいものです。




》君もweb新とtwitter!

宮田和幸に舐められたK-1

どの口が言うかぁぁぁ!?って感じna宮田のブログです。7月8日のエントリー(一部抜粋)をご覧ください。

でも63Kgなら本当に自信がある。

それはK―1でも。トーナメントでてる選手でもやれる自信がある

できることなら渡辺選手とはやりたくなかった。

理由は相手のパンチが危険すぎるってのと、自分は本当はパンチのが得意だし、たださすがに日本チャンピオンとでは技術に差がありすぎるしって感じだから。


K-1ファンからすると、ナベカズとのリザーブマッチの試合内容をどう受け止めたかでこの発言の評価も違ってくるだろう。

・ナベカズから2回のダウンを奪ったことは大いに評価できる。

・逆に、ダウンを奪い返された後はクリンチで時間稼ぎをしたのは大きなマイナス。倒し倒されの好勝負が台無しになった。

・案の定、最終ラウンドにスタミナが完全に切れた。

私からすると、百歩譲って、総合の選手の割にはよく頑張ったという程度。

「1日7kgの減量は筋肉質の自分にしかできない芸当。筋肉は水分いっぱいため込んでるからね!」みたいな宮田節はいくら吹かしても構わないが、少しわきまえて欲しいと思う。

谷川EP総括を受けて

7・5K-1MAXの谷川EP総括を読んだ。

いつもの大会の総括にはツッコミどころが散見されるが、今回は納得できる内容ばかりだった。それは、今大会が何ら虚飾する必要もないくらいに素晴らしい成果をあげられたことの証でもある。

それでは、EP総括を点検してみよう。



「松本選手や裕樹選手も負けっぷりがよかったし・・・」

これはまた馬鹿正直な感想だ。K-1ファイターとして世に出るためには、負けっぷりに色気があることも重要であることは、当ブログでも何度も書いてきたことだ。K-1最大の魅力がKOシーンであることは言うまでもないのだから、その色気が重要であることは言わずもがなである。

逆に駄目だったのがリザーブマッチの宮田。先に2つダウンを奪いポイントで優勢だった宮田は、最終ラウンドにダウンを1回奪い返されると、KO負けを恐れてクリンチで時間稼ぎをし、辛うじて判定勝利を手中に収めた。何の価値もない勝利だ。

しかも、地上波中継ではこの試合を番組冒頭にフルラウンド流したらしいが、それが視聴率が振るわなかった大きな要因だろう。あんな試合にチャンネルを合わせたままにするのも余程の物好きしかいない。

ただ、大会進行中に番組がスタートするという中継形態のため、あらかじめ番組構成(まずは渡辺の試合をフルラウンド流すこと等)を概ね決めておかねばならなかったのだろうが、それが完全に裏目に出てしまった。これについては後日改めて言及したい。



「大和選手、久保選手、紀左衛門とか、若い選手がキック団体のメーンイベンターに勝ったのがよかったし、そういう世代が63キロを面白くしていってもらえれば。」

才賀も強調していた「世代交代」だが、古くから全日本キックでメインを張って来たナオキックが完敗したことで、その印象が否応にも強まった。それを象徴したシーンが、試合後の肩叩き。これ以上落ちないだろうというくらいに肩を落として立ち尽くすナオキックを肩叩きした才賀のGJ。カメラに向かってきれいなままの太ももを見せつけるアピールも秀逸だった。

さらに才賀は、退場しながら放送席のHIROYAに「(子園は強いやろ!」とアピール。全日本キックの看板を背負って試合に臨んだナオキックが、甲子園ファイターに完敗したのだ。「甲子園は強いやろ!」発言に誰が異論を唱えられようか。

才賀vs.ナオキックは、まさにキックボクシングがK-1甲子園に敗れ去った歴史的な試合となったわけだ。正直、私もK-1甲子園ファイターの実力を侮っていた。さすがの才賀もナオキックには苦戦するだろうと。とんでもない話だった。

しかし、これでK-1におけるナオキックの商品価値が0になったわけではない。才賀とのリベンジマッチ実現を標榜し、それに向けてのチャレンジマッチを泥臭くこなしていく姿は観客と視聴者の心に留まるはずだ。

ただ、このようなリベンジロードを主催者がお膳立てしてくれる保証はない。むしろ与えられない可能性の方が高いだろう。

だったらナオキック自身がアクションを起こさねばならない。さて、どう動く?


※ナオキックのリベンジロードについては、私もナオキックを一押ししてきた責任もありますので、今後のエントリーで具体的な内容を提案していこうと考えております。



「63キロは来年世界大会をやりたいです。今後はRISEやKrushと協力して選手に経験を積ませながらやっていく形にしたい。大和選手や久保選手は70キロの選手以上に世界に通じると思うので楽しみです。」

世界レベルの-63ファイターを作り上げていく作業をどうするか?

未知の強豪を発掘したり、キックの団体で活躍している外人選手を招聘したりするのが一般的な手法だと思うが、最も手っ取り早く、なお且つ刺激的なのが、-70ファイターを-63に転向させることだ。

これは以前にも書いたことだが、例えばマイク・ザンビディスは格好の存在。もともと60kg台半ばのウェイトでMAXに出ていたから、わずかな減量で-63への転向が可能なのだ。身長180cm超の選手が増えてきた-70においては、これまで以上に体格的なハンデを背負うことになるザンビディスにとってもこの転向は渡りに舟のはずだ。

ブアカーオの同様。体格的ハンデもあってか近頃成績が振るわない彼も、-63では水を得た魚のように再生するはずだ。

さらに、初期のK-1MAXやHERO'Sで活躍したレミギウス・モリカビュチスや、-70では小柄な部類に入るイム・チビンや"アーツの愛弟子"リーロイ・ケスナーも、パフォーマンスを最も発揮できる舞台として-63を選ぶ可能性は十分にある。総合・南米枠としてマルロン・サンドロ投入も面白そう。2戦連続で相手を失神させた脅威のパンチをK-1で発揮してほしい。

大和哲也(日本)
久保優太(日本)
マイク・ザンビディス(ギリシャ)
ブアカーオ・ポー・プラムック(タイ)
レミギウス・モリカビュチス(リトアニア)
イム・チビン(韓国)
リーロイ・ケスナー(オランダ)
マルロン・サンドロ(ブラジル)

以上で一通りの世界大会を催すことも可能だろうが、この中から1人をリザーブに回して(レミーガ?)、代わりに未知の強豪を参戦させれば完璧だろう。



「視聴率は9%台でよくありませんでした。内容的には評判よかったしコア層の評価もすごく高かったのですが、マスとコアの間で興味が離れてしまっていて、マスにどう届けるかが今後の課題です。いい試合だったのにそこは難しいですね。でも、見に来てくれたTBSの局長クラスの方々の評価はメチャクチャ高くて、それはよい材料です。」

マスに届けるための方策は、K-1心中の中でいくつも提案している。頭を使えば良いだけだ。



web新のツイッター。佐藤嘉洋選手からRTがありました。

yoshiHEROsato 29ー29だったのが岡林さんというのも言い間違いらしい。試合終わった直後岡林さんが、控室に飛んできて『僕の採点は30ー28ですのでドローなのは違うジャッジです』と言いに来た。 RT @K1_webshin:ジャッジの集計って小学校低学年レベルの計算だと思う。どうやったら間違えるの…

選手の生の声が聞けるツイッター。今更ながら、なかなかのツールだと思い始めてますよ〜!(笑)

D.14の裏ベストバウトは"オリンピックレスラー"宮田和幸vs.大塚隆史

DREAM.14の中で一番面白かった試合を選べと言われたら、私はちょっとひねくれて宮田和幸vs.大塚隆史を挙げると思います。

際立つ決定打もないままに判定で終わった試合にも関わらず、この試合を選んだ理由は、両者の気持ちが観ている側に伝わる試合だったからです。

UFCのコーチ対決のようなストーリー展開や試合前の激しい睨み合い、小突き合いが無くても、“コイツにだけは絶対に負けられない”と言う気持ちがひしひしと伝わってきました。

それは、両者ともにレスリング道を邁進し、そこで残した成績に顕著な差はありながらも、プロのリングにおいて対等の立場で対峙することになった二人ならではのモチベーションによって生まれました。

特に、試合開始直後に二人同時にタックルを仕掛けて衝突したシーンは、静かに燃える闘志の弾け合いの産物であったし、第3ラウンド終盤に見せた宮田のジャーマントライは、不発に終わったものの、オリンピックレスラーとしての意地が具現化したものと言え、5分3ラウンドの間、観客と視聴者を飽きさせませんでした。

さらに、オリンピックレスラーに対する大塚のジェラシーを後押しするかのように青木真也が偏った解説をしていたことも面白かった。

感情を静かに燃え上がらせる、いい歳した大人の喧嘩は面白いものです。

追伸 バダ・ハリの蛮行や佐藤の判定負け、ランペイジの敗戦等については、テレビで観る前にスポナビや拙ブログのコメント欄等で知ってしまいましたので、せめて修斗JCBホール大会だけは結果を知らない状態で試合を観たい(昨夜のサムライニアライブ中継を録画済み)。

なので、このエントリーの更新を最後に今夜までネット断ちします。

『K-1心中』も見ませんし、ツイッターにもよほど呟きたいことでもない限りはアクセスしません。

DREAM.14 宮田和幸vs.大塚隆史のレスリング対決勝敗予想

DREAM.14で行われる宮田和幸と大塚隆史の一戦を密かに楽しみにしている格闘技ファンは少なくないと思います。私もこの一戦には興味津々です。

宮田と大塚はともにレスリング出身ですが、その実績ではシドニー五輪に出場した宮田に分があります。そこは当然、宮田にとってはこだわり所であり、17日の公開練習の際には「レスリングではレベルが違う」と自己主張。

しかし、そこが落とし穴のような気がします。

2006年に行われたHERO'Sでの山本KID戦。宮田は試合時間わずか4秒でKIDの飛び膝蹴りの餌食になりましたが、このKID戦に臨む宮田の意識が「レスリングではレベルが違う」という上から目線であったことは間違いないでしょう。

たしかにレスリング仕込みの宮田のテイクダウン能力は、本人が「総合では世界一」と誇っているように卓越したものなのでしょうが、総合格闘技の中の一要素に過ぎないのも事実です。

と言うか、過去の試合を振り返ると、トップどころを相手にした試合ではグラウンドに持ち込まれて一本負けする試合ばかりだったような気がしますけど。デビュー戦でホイラーに三角絞めで負けたのは仕方がないとして、その後も須藤元気、シャオリン、ハンセン、ブスカペには全て寝技で一本負けしています。

一方、レスリングの実績では劣る大塚(とは言えど全日本出場経験あり)ですが、総合格闘家としては相当な修羅場をくぐり抜けてきた選手のようです。

こちらのインタビュー記事で知ったのですが、過去には70kg級のトーナメントに出場したり、ブラジルで試合をしたり、現SRCフェザー級王者の金原や三島☆ど根性ノ助らに勝っていたり。

記憶に新しいところでは、DREAMフェザー級GP1回戦でビビアーノ・フェルナンデス相手に善戦した試合を思い出します。私はこの試合で初めて大塚を知りましたが、打撃、テイクダウンの攻防、そして寝技と、あらゆる局面で穴が無い選手という印象を受けました。

その反面で決定力不足が否めないことも、直近の勝ち試合4戦全てが判定決着だったことから伺えます。

以上、両雄の背景や戦績等について思うままにダラダラと書き綴ってきましたが、勝敗予想をするためのポイントをまとめてみます。

■宮田は過去に、レスリングでは格下の須藤元気と山本KIDと対戦しているが、ともに一本負けしている→大塚にも足元をすくわれるのではないか?

■グラウンドで一本負けすることが多い宮田は、AACCで柔術もやっている大塚に苦戦しそう→宮田が一本負けした試合は、体格的に不利だった70kg級のみ。フェザー級戦では一本負けは考えられない。トップどころ相手には判定決着続きの大塚に宮田を極めるだけの決定力が備わっているとは考えられない。

こんな感じです。

そして試合展開を予想すると、なかなかグラウンドには移行せず、ロープ際やコーナーでのスタンドレスリングの攻防が長くなりそう。そこで勝敗の分かれ目になるのが、立ち組からの膝蹴りじゃないでしょうか?

となると、07年にブアカーオのジムでムエタイ特訓をして身に付けた技術やボクシング練習等の成果が持ち前のレスリング技術と上手く融合しつつある宮田に軍配が上がりそうな気がしますし、コーナーにおける際の攻防では、オリンピックレスラーとして培った集中力がモノを言うのではないかと思います。

勝敗予想 ○宮田和幸(判定3-0)大塚隆史×

白蛇占いばりに「こんなん出ましたけどぉ」と自信満々に言いたいところですが、この予想にはあまり自信がありません。大塚には若さと気性の荒さがありますし、不似合いなグラジエーター風トランクスが宮田の心理をかき乱すことも考えられますから(んなわけない)。

いつも言ってることですが、勝敗予想はそれが当たるかはずれるかという結果よりも、予想を導き出すまでの過程を楽しむものですから、予想の当否に固執することなく、このチバラギダービーの観戦を楽しみたいと思います。



(オマケ)
宮田が本日更新したブログの内容。

「コアマッスル専門整体」

エントリーの前半では、ジムの会員に神業的な技術を持つ整体師がいたことの喜びを熱く書き綴っていた宮田ですが、途中からいきなり酸素カプセルに話題を転換したかと思うと・・・

練習後30分入った。


この1行の記述のみで擱筆。漁船で頂くタコのぶつ切りのように男気溢れる締め1文に圧倒された次第。

宮田和幸の所在

オリンピックレスラーとして華々しくプロ格闘家に転向した宮田和幸。総合格闘技デビュー戦ではホイラー・グレイシー相手に大善戦。それから間もなく急遽参戦したK-1MAXでは、まだ壊れかけではなかった武田幸三を相手にこれまた善戦。

しかし、その後はHERO'SでKIDに4秒殺されるなど、黒星が先行する状況が続き、DREAMには未だに出場していません。ついにはフェザー級に階級を下げると宣言しましたが、フェザー級のリミットが63kgに決まったことで、その道も断念することになりました。

まぁ、仕方ないわな、KIDに合わせるのは。誰が考えても宮田ではなくKIDを選びますよ。

そして宮田の戦う場所はDREAMにはなくなった、、、。

いま思うと、あの日の所在無さげな宮田の姿は、この不幸な事態から来るものだったのかも。

あの日とは、3・14全日本キック『Krash.2』で、某選手のセコンドに就いていた時のことです。思わず「おいおい、大丈夫かよ」と言いたくなるようにおどおどしたセコンドっぷりが本当に情けなかった。宮田にしてみれば、何を指示すれば良いのかわからない状態だったのでは?

だってレスラーにキックボクシングの何がわかるの?って話でしょ。その逆もまた然りですが。

今ではジムも構えて一国一城の主となった宮田なんだから、不慣れなことは潔く専門家に任せて、自分はリングサイドの来賓席で踏ん反り返ってるくらいで良いのではないか。レスリングや総合の試合だったら役割もあるでしょうけど。

やっぱり宮田に足りないものは厚かましさと自身じゃないかな?宮田blogはかなり強気なエントリーが多いけども。

そんな宮田が今日DEEPで試合を行います。

■DEEP 41 IMPACT
4月16日(木)東京・後楽園ホール 開場17:30、開始18:15

<第8試合 67kg契約 5分2R>
宮田和幸(Brave)
ソ・ジェヒョン(韓国/CMA KOREA)


セミ前の第8試合で試合を行いますが、単なる露払いで終わらないようなインパクトを残してもらいたいですね。

MIKUなんて選手の前に試合が組まれていることを悔しがらなきゃ。

階級を選べるMMA/選べないK-1

息子の足の速さは、オリンピックレスラーである己の遺伝子を受け継ぐ者として当たり前と言いのける等の驕りぶりがなぜか読んでて心地良いブログでお馴染みの宮田和幸がフェザー級へ転向宣言!GP出場をアピールしました!

26日に自身が代表を務める初のジム「Brave(東京足立区千住3-5)」のオープニングイベントを開催した宮田がその席上で谷川EPに対してどさくさ紛れにアピールしたもの(どさくさ紛れってことはないだろw)。

このニュースを見た私は、思わず「よし!」と声をあげてしまいましたよ。自分の適正階級で試合をすることは本当に大切。そして、それを実行する勇気も。

欧米ではより良い結果を出すために階級を落とすことがごく当たり前のこととされていますが、どうも日本では「階級を落とす=敵前逃亡」みたいな風潮が少なからずあるように思います。

柔道の石井がヘビー級にこだわるのも、気持ちの根底に、軽い階級は二流であるとの偏見が根差しているからだと思います。

それはさて置き宮田です。これまでは、通常体重が71kg前後と小さい体格だったため80kgクラスの選手が減量してくるライト級(70kg以下)ではこれまで苦戦を強いられてきました。しかし、オリンピックでは63kg級に出場していたこともあり、フェザー級のリミットと予想される63kg前後の階級では絶対的な自信を持っているようです。

このような勝ちにこだわる姿勢は大歓迎です。フェザー級GPでの巻き返しに期待しましょう!

ところで「階級」と「勝ちにこだわる姿勢」と言えば、どうしてもK-1に対して不満タラタラになってしまいます。

現状のK-1は、70kg〜100kgまでが一つの階級(ヘビー級)です。こんなのあり得ないでしょう?そのせいで何人の軽重量級ファイターが実力を開花させることなくフェイドアウトしていったことか。そして今もなお燻り続けているファイターもいる。

ファイターの潜在能力を最大限に引き出すためにも、せめてライトヘビー級の設置をお願いしたいと思います。
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web新のプロフィール
観戦暦:30年。格闘技入賞歴:新空手K-2トーナメント、K-1モンスターチャレンジ、土浦市長杯。戦績:17試合13勝4敗9つのKO勝利。新空手史上最短KO記録保持(5秒。但し非公認)


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