大和哲也

大和哲也ごときが被災者支援というお笑い

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/charity/yell/201111/09.html

おめえさんね、被災者を励ます前にやることがあるんじゃ〜ねえですかい?

K−1ファンを失望させたままの人間が被災者支援なんて片腹いてえってもんでさぁ。単なるポーズにすぎねぇとしか見られねえ。

失笑させてもらいやしたよ。

“よりによって大和哲也”の意味 『SHOOT the SHOOTO』観戦記

『SHOOT the SHOOTO』が2日間に渡って開催されたが、その中で私が注目していたカードは2つ。

宍戸大樹vs.リオン武

鈴木博昭vs.ウィッキー聡生

まずは宍戸の弱さに注目。

第1ラウンドから足払いで転倒されまくる宍戸の情けなさ。お前は立ち技の選手だろ?総合の選手にこかされてどうするよ。

自分の土俵なんだぞ、ここは。自分のルールで試合してるんだぞ。他流試合なんだぞ。この馬鹿。

とにかく他流試合に弱い男だよ。鈴木悟にフロントチョークで勝った試合にしても、あれは宍戸がロープを利用したのをレフェリーが見逃したから勝てたんだからな。黙っていたけど私は見逃さなかったよ。いかにもなSB体質に呆れてしまってな。

まぁ、そもそもだな、宍戸は乳首が3つあるってのが大きな間違い。以上!

続いて鈴木の強さ、頼もしさは、同じSBの選手でも宍戸とは正反対。ウィッキーがただの奇抜な兄ちゃんにしか見えなったもんな。

ウィッキーの立ち技の試合といえば大晦日に大和哲也を苦しめた試合が思い出されるが、その試合の観戦記で私が「よりによって大和哲也を出しやがった」と書いた意味が解ったんじゃないですか、今回の鈴木の強さを見せ付けられて。

肉体が強い。気持ちが強い。喧嘩に強い。この三拍子が揃った鈴木こそ、他流試合に臨む資格を有した立ち技ファイターと呼べるだろう。

逆に大和哲也はキックボクシングが上手いだけの優男(やさおとこ)。そんな男をウィッキーと戦わせたってところにK−1側のナンセンスぶりがうかがい知れるってもの。

とにかくひ弱な選手が多いよな、立ち技には。情けねぇ。ぺっ!





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大晦日はK-1が試される日

何も見えていない格ヲタ諸氏からは総合寄りの人間だと思われがちな私だが、実際にはK-1あるいは立ち技を愛する人間であり、私の本位を知る者からは、むしろ“戦う立ち技真理教”等と揶揄されたこともあったくらいだ。

そんなK-1寄りの私だから気に病んでいるのかもしれないが、総合格闘家に比べてK-1ファイターはひ弱な印象がある。どうも逞しさに欠けるのだ。

その要因はいくつか考えられる。

まず、体の作り方。試合の中で相手の体の重さを受け止めることがない立ち技格闘技の場合、筋量を増やすことはせず、スタミナ重視の細身の体作りをする傾向が強い。

にも関わらず、これまで立ち技格闘家が総合の試合にのこのこと出て行き、総合格闘家の圧倒的なパワーで一捻りされてしまったり、己の土俵であるK-1ルールの試合においても、相手の短期決戦ペースに引きずり込まれてKO負けしてきた。

安田に乗っかられて、喉に腕(かいな)を押し付けられてタップアウトしたバンナ。

赤子が手を捻られたかのように為す術なくヴァンダレイ・シウバにKO負けした岩崎達也。

“豪腕”マイク・ベルナルドが、“総合の豪腕”ゲーリー・グッドリッジにK-1ルールでKO負けした試合は、K-1自体の印象を極めてベルナール悪化させた。

“悪童”シリル・アビディがランペイジ・ジャクソンがK-1ルールで2連敗した試合や、武蔵がムサシにKO負けした試合は、アスリートとしての根本的なポテンシャルの違いを痛感させられた。

レスリングあがりのルーキーである高木健太に、元ボクシング日本王者の鈴木悟がパンチでKO負けした試合には驚かされた。

そこで今年の大晦日Dynamite!!に行われる2つの試合に注目。

まずは大和哲也vs.ウィッキー聡生のK-1ルール特別試合。

これまで総合格闘家の圧倒的なパワーで貶められ続けてきたK-1のイメージを回復するには、己の土俵での戦いで圧倒的な力量の差を見せ付けることは最低条件である。

圧倒的というのは、もちろんKO決着だ。K-1ファイターがK-1ファイターらしく外敵を倒す。それにはKO以外あり得ない。

しかし、相手はウィッキーだ。パワーを比較すれば、K-1MAXの-70クラスに匹敵するかそれ以上のものを持っているであろうウィッキーをKOすることは可能だろうか?

さらに、大和は強い割にはパンチを不用意に顔面に貰う傾向がある。7月の-63決勝トーナメント1回戦では、裕樹をKOで葬ったものの、序盤には左ストレートを数発顔面に打ち込まれていた。

そしてウィッキーは変則のサウスポースタイルだ。大和がウィッキーの左を警戒するところに、いきなりの飛び込み式右フックあるいは右ボディブローを被弾してしまう危険性が考えられる。

また、至近距離でコンパクトにコンビネーションを決める大和に対して、ウィッキーは完全に射程外から機会を伺うスタイルゆえ、大和としては決して戦いやすい相手ではないだろう。

果たして3分3Rの限られた時間の中で、-63王者のコンビネーションパンチがK-1初挑戦の格闘猿を捕縛することが出来るだろうか?

こうして考えてみると、K-1ファイターが圧倒的な強さを見せ付ける云々の次元ではなく、勝てるかどうかの逼迫した試合になりそうな気がする。

勝ち負けにあまりこだわらないライトなK-1ファンの皆さんも、自分自身がK-1そのものである私と同じくらいにドキがムネムネした状態で観戦することになるだろう。一般大衆にK-1の恥を晒した一昨年大晦日の借りを返す時。その時間を共有しようじゃないか。


<過去のウィッキー関連エントリー>
ウィッキー聡生に危険な香り(09.3.4)

web新のDREAM.7スカパー観戦記(09.3.8)

RISE福岡大会の提案(10.8.3)


もう1試合は自演乙vs.青木真也のミックスルール。

過去に行われたミックスルールの内容やカード発表会見時の当事者らの発言を鑑みる限り、K-1と総合ルールを交互に行うことが予想されるが、第1ラウンドはK-1ルールになることがお約束であることが、全局面に対応できる総合格闘家と比較してのK-1ファイターの脆弱さを物語っている。

自演乙は「第1ラウンドにK-1ルールを飲んでくれた青木選手に感謝します」なんて語ってる場合じゃないって。第1ラウンドがK-1ルールで行われるってことは、総合格闘家でも渡り合えると思われてるってことだからな。それは即ち、自演乙が、そしてK-1が格下に見られているってことだから。

だらしないったらありゃしない。悔しかったら第1ラウンドで青木を仕留めて見せることだな。

まぁ、それも難しいでしょう。技のかけ逃げで試合が中断される時間を差し引けば、正味1分半程度しか時間はないだろうから。



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web新のK-1MAXスカパー観戦記 〜ナオキックの終戦記念日〜

スカパーで生観戦。大急ぎで帰宅し、何とか-63kgの第1試合に間に合いました。

さぁ、本来ならば22時過ぎにアップできた観戦記ですが、地上波を楽しんでいる庶民の方々に配慮して、その放送終了後にアップしましたよ〜!


------(-63kg準々決勝)-----


<○松本(TKO)上松×>
第1ラウンドは上松が額から流血したこと以外はほぼ互角の展開だったが、ジャッジは三者とも10-9で上松。差が開かなかったら10-10のイーブンでも良いんだぞ。露骨な上松贔屓w

さらに面白かったのは、松本がダウンを奪った第2ラウンドに10-9をつけたジャッジが1人いたこと。10-9にするほど上松が盛り返したとは思えなかった(笑)

そして迎えた第3ラウンド。上松をコーナーに追い込んで松本が滅多打ち。上松の挽回を待つレフェリーだったが、どうしようもなくなり遂にストップ。

いきなりK-1MAX臭の漂うスタートになった。

松本が打ち合うならば上松勝利と予想したが、松本は打ち合いはしなかったな。リーチ差を生かして安全圏からジャブを突き続け、その合間の飛び膝でペースを掴んだ。松本が勝つべくして勝った試合。



<○久保(判定3-0)尾崎×>
尾崎は終盤までほとんど回転技を出さなかった。最終ラウンド後半でやっと繰り出したが、このままでは判定負けするだろうと一か八かで出しただけ。もちろん完璧に見切られていた。尾崎は見切られるのが分かっていたから出さなかったのだろうが、オーソドックスなパンチとキックの攻防も完全に久保ペース。

相手の戦闘力を見切った状態で試合をする快感を久保は十分に味わっただろう。ノーダメージで準決勝へ。



<○才賀(判定3-0)ナオキック×>
般若の面を左顔面に装着して花道に登場したナオキック。私は結城師匠の天狗の面を思い出しましたよ。そしてナオキックがリングインして刀を見せ付けると、才賀は鼻を摘んでくさいくさいポーズ(笑)

さて、試合開始!才賀の右ストレートがヒット!ナオキック、ダウン!!勝敗予想で才賀の力んだパンチを指摘したが、開幕戦からかなり修正してきたな。さらに、ナオキックの中途半端なジャブ、あるいはその引きの遅さをしっかりとインプットしていた。勝敗予想に書かなかったことだが(今朝の出勤前と昼休みに大急ぎで書いたため。)、そこは狙い目だと思っていた。

第1ラウンドはその後も不敵な笑みでナオキックをおちょくるように戦い続けた才賀。ジャッジはもちろん三者とも10-8で才賀。

第2ラウンドはほぼ互角の展開だったが、終了のゴング直前に才賀が飛び後ろ回し蹴りを見事にヒットさせ、ナオキックよろめく(欽ちゃん走る、みたいな)。10-9で才賀を支持したジャッジが2人いたかな?

最終ラウンドはナオキックが微妙に押し返したかなと思ったが、時既に遅し。圧倒的大差の判定勝ちで才賀が準決勝進出。

いや〜、私はナオキックを買いかぶりすぎていた。何が残念かって、あの掴み。あんだけ才賀に「抱きつかんといて」と釘を刺されていながら掴み三昧。本当にナオキックを見損なった。そんなに首相撲やりたいならばキックボクシングを続けてれば良いじゃないか。

あまりにも腹が立ったから、その旨をナオキックのブログに書き込んでくるわ。多分、しょっぱい検閲を経て非公開にされるだろうが(※閉会式後のノーサイドを見て思いとどまりましたw)。

掴むなと言われても掴むしか道がない。今日はそんなナオキックの終戦記念日。



<○大和(KO)裕樹×>
大和の入場テーマは『宇宙戦艦ヤマト』のテーマ。これは寒い。これで裕樹が『勇気100%』で入場してたら目も当てられなかったぞ。

しかし、試合内容はその寒さを補って余りあるものだった。ファイヤーも尊敬の念を込めて評価していたが、大和が圧倒的に強かった。

とにかく落ち着き払って防御し、冷静沈着にパンチを当てる大和。どんな素人でも開始30秒で大和の勝利を確信したんじゃないかな。それくらい大和が磐石の試合運びを見せた。見せつけた。

最後はパンチの連打で裕樹をよろめかせたところに追撃のフック一閃。これを秋山が出来ればレーベンに勝てたんだよなw

大和、完全KOで準決勝へ。



<○宮田(判定3-0)渡辺×>
勝敗予想で私は、渡辺は蹴りの防御を上達させた程度だろうと書きましたが、そんなことはなかった。自ら蹴りを出しまくる。まさに攻めは最大の防御なりか、サウスポーの宮田の前足狙いか。

しかし、第2ラウンドに渡辺がローキックを効かされてダウン。最終ラウンドには宮田のミドルキックで再びダウン。解説ではつま先が突き刺さったとのことだったが、まさか宮田が三日月蹴りをマスターしていたなんてことはあり得ないだろう。

しかし、2度のダウンを奪われて後がなくなった渡辺がにわかにパンチを振り回し始めると、宮田の顔面を捕らえて逆にダウンを奪取。その後は宮田が組み付いてお茶を濁す展開。エキサイトし過ぎた私は、46型テレビの50cm前に直立して渡辺に声援を送りましたよ。

宮田には警告が出されたが、あの悪質さは減点ものでしょう。見ているこちらもすごくストレスが溜まりましたよ。あそこは潔く打ち合って、その結果として逆転KO負けを喫したとしても良しとせな。それがK-1の醍醐味なのだから。

宮田の抱きつきがこの試合を台無しにしてしまったわけだが、宮田は悪くない。よく頑張った。悪いのは主催者の人選。宮田にK-1をやらせれば、こうなることは予想できるはずだから。


-----(-70kg Final16)-----


<○自演乙(判定2-0)ジダ×>
自演乙、注目の入場は第4の使徒(テレビ版では第3の使徒。そんな注釈いらないってw)。ARは何ら面白さを感じなかったが(画質荒いし)、エヴァ好きの娘は大喜びでしたね。

自演乙はイマイチだったなぁ。見ている側の印象としては、16オンスのグローブを着けてパンチを打ってるような感じ。ガードを打ち抜くようなシャープさが微塵も感じられなかった。

そして試合は地味に進行し、第2ラウンドはジダが1ポイント取ったが、最終ラウンドに自演乙がカウンターの膝蹴りをヒットさせるなどして三者が自演乙を支持。2-0で自演乙の判定勝利となった。

テレビ的には美味しくない試合でしたね。終盤、ジダの失速が明らかだったので、できれば延長できっちり仕留めさせたかったな。



<○佐藤(判定2-0)山本×>
第1ラウンド。静かな展開。目に付いたのはリーチ差を生かした佐藤のパンチ。ワンツーで山本がよろめく場面も。ジャッジは2者が10-9を付けたようだ。イーブンにしたジャッジは首にしろ。

第2ラウンドも佐藤のパンチが顔面を捕らえる。山本が大振りのフックを出そうとして溜めたところにバスン。シュールな画だ。

第3ラウンド、後のない山本が捨て身のパンチで突進すると、それを甘んじて受けてしまう佐藤。もっとリングを広く使えば被弾しないのに!と、佐藤に頼りなさを感じた。

残り10秒あたりから山本は泣き顔のような表情で迫る。そこが嫌い。

判定は2-0で佐藤。2-0ですよ。何それ?ドローにしたジャッジは誰?吊るし上げて欲しいよ。馬鹿もいい加減にしてほしいよ。

FEGはどんな人材を使ってるんだ?わざわざ京都から久保坂氏を呼んでるくらいだから、ジャッジが出来る人材がいないんだろうな。何だったら私がツイッターでジャッジをしてやっても構わないけど。


-----(-63kg準決勝)-----


<○久保(KO)松本×>
左ハイキックで秒殺。凄い。想像を絶する勝ち方。

この試合の印象としては、久保と松本の戦い方が対極的だったことが挙げられる。ダッキングで相手の攻撃を封じる久保の柔軟さ、洗練されたスタイルに比べて、松本は古めかしいキックボクサーそのもの。立ち木のようにも見えた。

久保はこの勢いで優勝しそうだ。上松はデコイだったのか・・・



<○大和(KO)才賀×>
試合前から大和の勝利は予感していた。才賀は、ナオキック戦の残り10秒のところで飛び後ろ回し蹴りをかけ逃げして時間稼ぎした時点で本日の予定は終了だったのだ。

決着は第1ラウンドに訪れた。才賀の大振りの左アッパーに大和が左フックを合わせる。這いつくばる才賀。カウントを途中で止め、才賀を介抱するレフェリー。

でも仕方がない。前述したように才賀紀左衛門は1試合目で全てを出し尽くし、K-1をK-1足り得るものに昇華してくれたのだ。彼を本日の第一功労者に認定するよ、私は。本当にありがとう。

一方の大和。この男は怖いね。新沼謙治並に恐ろしい目をしているよぉ。


-----(-70kg Final16)-----


<○クラウス(判定)中島×>
判定まで耐えた中島だが、とても誉められた内容ではない。

中島がどこに勝機を見出そうとしていたのか、それが全く伝わらなかった。

それに中島は体が小さ過ぎる。クラウスと比べると、とても同じ階級の選手には見えなかった。腕も体幹も細過ぎたよ。山本もそうだが、-63が適性と違うか?

煽りVの中に、公園で練習しているところに女性ファンから声をかけられてニヤついてるシーンがあったが、もうニヤニヤなんてするなよ。そんなもんかと思われるからな。K-1ってのは負けてニヤニヤするほどに軽いものなのかと。ファンにそれを見られるならまだ良い。この成す術ない敗戦をたまたまテレビで目にした一般人には絶対に見せるべきものじゃないぞ。

一方のクラウスはさすがの存在感。そこにいるだけでK-1の華やかさを感じる。主催者も外国人を上手く活用するようにして欲しいね。ディレッキーだかボヤッキーだか訳の分からない外国人にダラダラと試合をさせるようなことをしてはならない。金の無駄だ。


-----(-63kg決勝)-----


<○大和(KO)久保×>
決勝のカードは予想どおり久保vs.大和。

『宇宙戦艦ヤマト』のテーマを3回も聞くと、さすがに「もういいよ」となるね。CR宇宙戦艦ヤマトだったら、この曲を何回聞いても構わないけど。

いや〜、決勝戦に相応しい凄い試合でした。言葉がないね。

第1ラウンドにいきなり久保がダウンを奪ったが、その後に久保が勝ち急いだことが裏目に出た。経験不足というか若さが出たのかな?久保が攻め一辺倒になると、持ち前の防御力の高さが無くなり、逆に大和のパンチが久保を捕らえ始める。かろうじてダッキングで逃げる久保。

しかし、最終第3ラウンドになると足取りもおぼつかなくなり、2度目のダウンを奪われて万事休す。レフェリーが即座にカウントを止めた。

一時は勝利を手中に収めたかのように思えた久保としては、今夜は悔しくて眠れないだろうが、この敗戦でさらに強くなるはず。1年後に再戦をしたら久保が勝つような気がする。

そして閉会式。大和と久保、才賀のスリーショットが眩し過ぎるお。セレモニーが終わると才賀がナオキックに一礼し、2人が会話を始めた。胸を撫で下ろす気分になった。解説席ではHIROYAが「ボクも割り込みたい」とコメントしたが、割り込む余地は全くございませんよ、と。

おっと、閉会式の締めとして再び『宇宙戦艦ヤマト』のテーマが流された。まさかの4度目w

さぁ皆さん、今日のK-1MAXはいかがでしたでしょうか?大成功と言えるんじゃないですか?もし視聴率が振るわなかったとしても、今日-63kgトーナメントを目撃した視聴者は間違いなくリピーターになるはず。確実に播種は成されましたよ。これは何年も前からこの階級の設立を訴え続けた私の勝利でもありますよぉ!

では、最後に本日の私的MVPを発表したいと思います。

松本の奥さんです!(キッパリ)



≫試合結果の速報はもちろん控えた(笑)web新のツイッター

web新のK-1MAX勝敗予想(-63kg編) 〜才賀に勝って欲しいところだが・・〜

<○渡辺(判定)宮田×>
リザーブマッチ第1試合の予想から。

前回の試合では、DJ.taiki相手にローキックを貰いまくって判定負けした渡辺。それを契機にボクサーから脱皮することを決意したらしく、今回は今までとは違うスタイルで試合に臨むとのこと。

とは言っても渡辺の武器はパンチ一本。蹴りはあくまでディフェンス強化の対策を施した程度だろう(逆にそうでなければ面白くないが)。

一方の宮田はレスリング出身の選手だけに、特に蹴りが強い訳でもなく、武器になるのはレスリングで培ったステップインの速さを利したパンチだろう。プロデビュー間もない時期、いきなりK-1MAXで武田と試合をさせられた時も、驚いたことにパンチで武田の顎を捕らえることには成功していたのだ。

現在は週に三回の打撃練習を行っているとのことで、打撃にもさらに自信を深めている様子の宮田だが、それでも渡辺相手に真っ向勝負はしないだろう。

まずはローキックを繰り出して渡辺を牽制するだろうが、そこで渡辺がどう対処し、パンチの間合いに持って行くか。 なかなかイメージしにくい。

渡辺がキック対策をしてじっくり構える分、打撃が交錯する展開は後半になってやっと見られるようになり、KOには至らず、精度の高いパンチを繰り出した渡辺の判定勝利になるのではないか。

それにしても、ここでこのカードを組んだ意味がよく解らない。当初の構想にあった渡辺vs.ウィッキーは、ウィッキーの負傷で組めなかったらしいが、ならば高谷を当てて欲しかったなぁ。



<○上松(KO)松本×>
5月の開幕戦では、神がかり的なKO勝利でメインイベントを締めた"何か持ってる"上松と、"伝説の"とまで謳われた大月からダウンを奪って勝利した松本の対戦。

松本が勝利した代償は大きく、松本は試合中に下の前歯が欠け、その後の練習で上の前歯も抜けてしまったらしい(TBS格闘技ブログより)。

なかなか予想がつきにくい組み合わせだが、松本がどんな戦い方をしてくるかで勝敗が左右されると推測できる。

無難に試合をすれば体格差で勝る松本有利だろう。しかし、この期に及んで無難な試合運びをするようなKYではなかろうし、会見でも「打ち合いに挑む」と公言しているようなので、そうなればハンドスピードで上回り、"何かを持っている"うえに、主催者をも味方に付けている上松の勝利が濃厚だろう。

もし松本が打ち合いに挑んだ末に無残なKO負けを喫したとしても、称賛の拍手を送りたいものだ。



<○久保(判定)尾崎×>
トーナメント第1試合の上松に続いてドラゴン道場の尾崎が登場。下手すると準決勝で同門対決が発生してしまう可能性があるトーナメントを編成するとは何事か?同門対決は決勝まで実現しないようにするのが常識ではないか。

まぁ、誰とは言わないがスタア候補を勝ち上がらせるための苦肉の策(地味強は別山で潰し合い)であることは言わずもがなだが、そこまでしなければ勝ち上がれないような甘チャンファイターがスタアになれるのか?

なれるんでしょうね。魔裟斗が「元K-1世界王者」の肩書で、堂々とプロ野球の始球式に登板しているくらいですから。一般層はそこら辺には無頓着なのでしょう。

でも、そろそろスタアの作り方を考え直しても良いのではないかと思う。マニアも納得させられるようなスタアが現れれば、さらに多くの一般層を巻き込むことことだってできるはずだから。PRIDE時代の桜庭みたいに。

さて、甘チャンスタア候補でもこの2人のどちらかが相手ならば勝ち上がれると値踏みされた久保と尾崎。当人たちも主催者の思惑を知ってはいるだろうから、会見等で見せる笑顔の裏には、何としてもファイナリストになってやろうという執念が隠されているはずだ。

ただ、この2人の取り組みを想像すると、緒戦からかなりの消耗戦になるのではないかと思われる。ディフェンス能力に長けた久保を早いラウンドでKOするのは極めて困難だろうし、回転系の大技で独特の間合いを維持し続ける尾崎もKOされにくい選手である。

私個人としては、スターウォーズファンの久保を応援したい。狙いどころは尾崎の弱点である組み技。5月の開幕戦では首相撲に捕えられると、顔を下に向け、面白いように膝を食らっていた。

久保も当然そこはインプット済みだろう。回転技に惑わされず、自分のペースに持ち込んで弱点を突き、少なくとも延長に持ち込まずに勝利したいところだ。

スウェイバックで尾崎の攻撃を避けた直後の久保の動きに要注目すべしだ!

<○ナオキック(KO)才賀×>
まず断っておくが、応援したいのは才賀。これまで能動的にこのカードを盛り上げるプロモーションを展開してきたのだから、才賀を応援しなければ罰が当たる(つまらない良い子ちゃんばかりの退屈なK-1になってしまうという罰。選手が上松やナオキックみたいのばかりだったら誰も観ないでしょう)。

才賀がナオキックをE.T.呼ばわりしたのは圧巻だった。ナオキックはくだらないブログの印象もあって一見すると優男風だが、実際に目の前にしたら相当の凄みを醸し出している男だ。もし私が後楽園ホールのエレベーターでいっしょになってしまったら、ヨイショヨイショと卑屈なステップを踏んでその場を取り繕うくらいしか出来ないだろう。

さて、私が才賀の負けを予想した理由だが、それは圧倒的な筋力への慢心。それがパンチの切れを無くしている。絞りが足りないパンチ。力むからスタミナの消耗も激しい。だからファイヤーを仕留め切れなかった(この技術面については後日に経験談を交えて投稿します。誰も期待してないだろうがw)。

あと、ナオキックは修羅場に強い選手。モデルまでやってる男が修羅場に強いというのも癪ではあるが、過去の戦績がそれを物語っている。得意の首相撲と肘打ちを制限され、季節外れのガガンボのように窮屈そうな動きながらも、K-1ルールのイベント『Krush』で結果を出してきたナオキックを侮ることはできない。

才賀だってそれは重々承知だろうが、そのうえでのあのビッグマウス。もしナオキックに負けたとしても、それを自重する必要なんて絶対にない。



<○大和(KO)裕樹×>
どちらが勝つか予想しにくいし、どちらが勝っても負けてもプライドが相当に傷付くであろう対戦。

過去のキックボクシングにおいては、ローキックは後半になって効果が出てくるものというのが定説だったが、K-1ではそれが覆されつつある。裕樹のローキックは1ラウンド目から効いてくるのだ。

これはアグレッシブさが要求されるK-1ルールの中で、相手が前に前に出てくる傾向が強いことの産物でもあるわけだが、それを差し引いても、ローキックの進化と呼んで差し障りないと思う。

5月の開幕戦では"狂拳"竹内裕二をハイキックで下した裕樹だが、それは強烈なローで意識を下に向けさせた作戦の賜物である。

しかし、次の対戦相手はムエタイ寄りのスタイルで戦う大和哲也だ。5月の開幕戦では、どっしりと落ち着き払って構えたスタイルで、優勝候補の山本を一蹴した強豪である。そんな大和を相手にした場合、ファイタータイプの竹内相手のようにローキックを効かすのは困難だろう。

事実、大和はローキックに関して絶対的な自信があるようで、公式サイトのインタビューでは「俺はローキックを効かされたことがない。楽しみですよ」と余裕の発言をしている。

一般的には地味強同士の潰し合いと見られている裕樹vs.大和が、実のところはどっちが勝つかという格闘技の根源的な興味をそそられるカードだった。

"進化したローキック"の使い手、裕樹。

ローキックを効かされたことがないと豪語する大和。

勝敗を予想するとなると、実は裕樹が勝利するビジョンが全く頭に浮かばない。

R.I.S.E.で頭角を現し、開幕戦でも豪快なKO勝利を収めた裕樹だが、これまでは結構分が良い対戦相手に恵まれてきたような気がする。

今回の大和哲也戦で、裕樹は壁にぶち当たることになるはずだ。



※追記(準決勝と決勝)
○久保-上松×、○大和-石川×、○久保-大和×(久保の優勝)
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web新のプロフィール
観戦暦:30年。格闘技入賞歴:新空手K-2トーナメント、K-1モンスターチャレンジ、土浦市長杯。戦績:17試合13勝4敗9つのKO勝利。新空手史上最短KO記録保持(5秒。但し非公認)


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