過去に録画しておいた『DREAM.13』を見返しました。

ミノワマンvs.ジミー・アンブリッツのオープニング“スーパーハルク”マッチは、序盤はミノワマンが下になり、頭部にコツコツとパンチを打ち下ろされる展開。

アンブリッツのパウンドがイマイチだったため、ミノワマンが目立った外傷を負うことはありませんでしたが、下手をすれば序盤で試合が終わりかねない一方的な展開でした。

人気選手のミノワマンが良いところなく敗退してしまうような事態は、主催者としては絶対にNG。事前にレフェリーに対して、気絶するまでストップはするなくらいの通達を出していることは容易に推測できます。

それはあくまで推測ですが、DREAMの前身であるHERO'Sでの桜庭の扱われ方を思い出せば、この推測が邪推でないことはお分かりいただけるでしょう。

しかも、両者の体重差は30kg以上。スーパーハルクなハンディキャップ。

スポーツとはほど遠いDREAM。でも、そこが面白いDREAM。

タバコを吸って肺ガンになった人間に対してタバコメーカーが数千万円の賠償金を支払わねばならない国でMMAを司るダナ・ホワイトにフリークショー呼ばわりされるのは当たり前だとは思います。

しかし、フリークショー的なマッチメイクを含んだ格闘技エンタメを嬉々として観戦し続けてきた日本の格闘技ファンが、ダナ・ホワイトのケツを舐めるかのように、ミノワマンの試合をフリークショー呼ばわりすることには違和感を感じずにはいられません。

理論的に正しいことを正しいと言うのは馬鹿でもできること。

人気者ミノワマンの集客力が、DREAMの屋台骨を支えていることを忘れないようにしたいものです。