<笑う準備をして猪木を見るな!>
パチンコ店のイベントに猪木が出向く際には、"猪木氏に対して軽率な対応は厳に慎むように"との応対マニュアルが店員らに配布されるらしい。

自尊心が人一倍高いであろうにもかかわらず、そのキャラの立ち具合から一般人に笑われることも少なくない猪木であるから、その取り扱い要注意となるのは当然だろう。

そんな猪木がIGF興行では笑いの的になってばかり。一昨日の大会でも、シンとの絡みが大うけ、いや小うけだった。

ピストルで狙撃されたという小芝居を打つくらいだから、笑いが起こることを前提でやってはいるのだろうが、私にはどうも観客の"眼差し"がしっくりこない。最初から猪木を笑ってやろうと構えているように思えてならないのだ。

IGFの会場に足を運ぶ彼らにとって、猪木とはどのような存在なのだろうか?



<マニアのおかげで成り立つプロレス 『SMASH.10』スカパー観戦記>
サムライで『SMASH.10』のTAJIRIvs.スターバックを見た。

私はこのタイトルマッチが組まれた経緯を知らないので、どう見ればこの試合を楽しめるのか分からないままに試合を観終えてしまった。

楽しめなかったのは、予習をしなかった私が悪いのか?いや、予習なしの観客にとっても楽しめるのが大衆娯楽だろう。私はそう思う。

また、試合後には別の外国人選手が乱入し、客席からはブーイングが飛んでいた。ここはブーイングするところですねとしたり顔したマニアのブーイングが。

かつてのプロレスはそうではなかった。爺さんも婆さんも、父ちゃん母ちゃんも、ちびっ子たちも、みんな本気になって悪役を怒っていた。昭和のプロレスはそれだけ迫真のエンターテイメントだったのだ。

マニアのおかげで成り立っているようなプロレスは、大衆娯楽とは呼べないシロモノだ。いつまでこんな三文芝居を演じ続けるつもりなのだろうかと首を捻るばかりである。



<プロ選手たちのブログやツイッター>
今の時代、ブログやツイッター等、個人で手軽に情報を発信できるツールを使っているプロ選手は多いが、有効活用している選手は決して多くはない。

特に目立つのが、郷野のように身内や太鼓持ち系ファンとしか交流しない選手。ちっぽけな満足感に浸るばかり。

あとは、格闘技マニア向けにしか発信していないタイプ。例えば、修斗環太平洋ウェルター級王座決定戦が決まった佐々木信治のブログ。佐々木は対戦相手について以下のように記述している。


タイトルマッチ

児山選手は同じインスピリットの選手で、普段は会うとよく話しもする仲ですが試合が決まった以上は思い切りぶつかりたいと思います。


“同じインスピリット”ってどーゆー意味よ?両者ともにインスピリットというグッズ販売会社にスポンサードされているという意味なのだろうが、これを一般の人が見たら同門対決だと勘違いするよ。

一般的には無名の選手のブログなんてどうせマニアにしか読まれないだろうと言われればそれまでだが、自ら天井を低く設定するのは残念なこと。

佐々木は私も以前から注目している有望株だけに、外の世界にも目を向けて欲しいと切に願う次第(セクシ山以上の色気を醸し出している佐々木信治をweb新が紹介したエントリーはこちら→ 『DREAM1』の裏側で 修斗・大阪大会)。



<米国に羽ばたくジョシカクの女王>

女王様HIROKO、大物の初戦相手に気合

皆様はHIROKOをご存知か?

日本女子格闘技界重量級の女王と呼ばれる大型ファイターだ。重量級とは言え容姿も端麗で、web新にとっては長野とか風香よりもよっぽど好み。

そんなHIROKOが今月17日に開催される『ジュエルス』というジョシカクイベントで大一番に挑む。相手はなんと北京五輪女子レスリング63kg級銅メダリストのランディ・ミラー。

ジョシカクの世界で、これほどの外敵が未だかつて存在しただろうか?(詳しくないので、他におりましたら教えてください)

しかもミラーはこの試合が総合デビュー戦なのだから、HIROKOにとっては絶対に負けられない試合になる。

イロモノの極みであるジョシカクが、社会的欲求をパンパンに満たしたオリンピックメダリスト(しかもデビュー戦の)と試合をするわけだから、ここでHIROKOが惨敗でもしたら、ジョシカクのステータスは大暴落するだろう。

また、HIROKOはこの試合を米国進出の足がかりにするとの意気込みを語っている。レスリング米国代表のミラーもプロ転向するくらいだから、米国の女子格闘技熱は高まりつつあるのだろう。

ここはしっかりと勝利し、2011年には全米デビューと羽ばたいてほしいと思う。



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