三沢光晴選手の事故死については未だにショックが抜けない状態ですが、プロレスというジャンル内外から追悼関連のアクションが起きているようです。

まずは、少しグッとくるニュースから。

<横浜・仁志、スパルタンXで打席に入る>
「横浜0-1オリックス」(16日、横浜)

仁志が13日に急死したプロレスラー、三沢さんの入場曲「スパルタンX」を出ばやしに打席に入った。「ぐっと来るものがあったね」と涙をこらえながら打席に立つも、結果は遊ゴロ、犠打の1打数無安打。不完全燃焼に終わったが、「火がついた気がするよ。いつかヒーローインタビューで流したい」と約束した。
デイリースポーツより)

モナとの深夜ラブホデートをフライデーされるなどお騒がせな一面も見せた仁志選手です・・・って、それは二岡でしょ。

仁志と言えばかつては読売巨人軍で活躍した名バイプレーヤーですが、今ではベテランの域に入り、往年のプレーも影を潜めている印象ですから、ヒーローインタビューを受けることが今後あるかどうか考えると正直厳しいとは思いますが、その日が来るのを待ちたいと思います。

でも、あんまり先の話になってしまうと、スパルタンXを聴いた観衆が、三沢選手ではなくジェッキー・チェンを連想してしまうからなぁ・・・



<徳光の番組で事故直後のVTRを放映>
「大レスラー・三沢光晴の最期の状況をファンにお届けするのが、番組としましても、プロレス担当だった私個人としても責務である」(徳光談)とのことで、日曜日の情報バラエティ番組『ザ・サンデーNEXT』(14日放送分)において、三沢選手の事故直後のVTRが約20分間流されたとのこと。

伝え聞いたところによると、バックドロップの瞬間の映像は流されなかったそうですが、かなり貴重な映像じゃないでしょうか?

感傷に浸るだけでなく、報道番組として事件の情報をできる限り視聴者に伝える姿勢を高く評価したいと思います。

その一方で、プロレス・格闘技専門チャンネルでは・・・


<事故試合放送せず…サムライTV決定>
三沢光晴さんが試合中の事故で亡くなったノアの13日・広島グリーンアリーナ大会を17日に録画中継予定だったCSチャンネルのサムライTVは16日、三沢さんのラストマッチとなったGHCタッグ選手権試合を放送しないことを決めた。ノア側と協議した結果で、試合前のインタビューや入場、選手コールまでは放送するという。デイリースポーツより)

専門チャンネルとしてどうなんでしょうかね?

ノア側としては、見世物的扱いで見られることを避けたいという思いが働いたのかな?



<プロレスの方向性>
本日発売の『週刊プロレス』に、三沢選手事故死の直接の原因となったバックドロップの連続写真が掲載されているとのこと(『カクトウログ』より)。

でも、角度どうこうの問題ではないと思うんですよね。日々の激しい試合の連続が事故の布石になっているのだろうし、高角度のスープレックスや頭部への激しい打撃等で相手を痛めつけることを魅せるプロレスを続ける限り、このような痛ましい事件を防ぐことはできないと思うから。

『別冊・プロレス昭和異人伝』にも、三沢選手の死について以下のように書き記されております。

命を掛けた激しいプロレスに殉じた三沢の死を無駄にしない為にも、もう命を掛けた激しいプロレスを封印してくれないかと、今は痛切に思う。