ジェロム・レ・バンナ

格闘技を解ってない人間が運営してりゃ潰れて当然

秋山をKOで下したビクトー・ベウフォートの関するこちらの記事を読んで思ったこと。

秋山のKO負けはジェロム・レ・バンナ戦以来2度目だが、あのときは極端な体格差があった。いとも簡単にノックアウト勝利を奪ったようにみえるビクトーだが、秋山はそれほど打たれ弱いわけではないのだ。

秋山成勲vs.ジェロム・レ・バンナ。

バンナを秋山の踏み台程度に考えていたFEG首脳陣の忌々しさ。

バンナが秋山の寝技の餌食になると踏んでいたFEG首脳陣の見識の低さ。

日本格闘技界低迷の最大の要因は、タレント不足ではなく、手持ちの駒を無駄遣いし続けた団体側にある。

格闘技を全く分かってない人間がかじ取りしていたら、そりゃ面白いイベントなんて作られる訳がないだろう。

バンナも鈴川の踏み台で終わるのか?

4月30日は後楽園ホールでKrush観戦というか郷野観戦しますが、その2日前の28日には同じ水道橋にある新手の"格闘技処"東京ドームシティホールでIGFが開催されます。

「あ〜、IGFね」となるのが常ですが、今回のIGFは看過できかねます。

メインになんとK-1の番町、ジェロム・レ・バンナが登場!!!とある奉公娘が家宝の皿を・・・って、それは番町皿屋敷だろがぁぁぁ!

まぁ、こんな感じで誤変換のついでにハイテンション怪談ジョークを放ってしまうほどにワクワクするK-1の番長、ジェロム・レ・バンナのIGF参戦。

ただ、問題は鈴川が相手であること。これまでの鈴川は大物ルーキーとして厚遇を受け、強豪外国人相手にうやむやのうちに勝利を挙げる試合が続いており、まさかバンナまでも鈴川の踏み台にされるだけで終わるのではないかと危惧されます。

いや、鈴川は期待の星ですから、白星を献上すること自体は構いません。バンナが何の爪後も残せないままに試合を終えてしまうのが心配なのです。

何のためにIGFのリングに上がったのか伝わらないまま終わるのではなく、K-1×IGF=新時代プロレスリングみたいな構図が見えてくるような試合をして欲しいと思います。




web新のTwitter

アンドレイ・アルロフスキーをK-1WGPに推薦したい!

WGP開幕戦・推薦枠ファン投票スタート!

選択肢の中にアンドレイ・アルロフスキーが入っていること。

それは、MMAファンの眼がK-1に向くということ。

アルロフスキーが初めから選択肢に入っていたのか、誰かがメールでリクエストしたのかは判らないが、K-1どころか日本で試合をしたことすらないMMAファイターがK-1GPの出場者候補に挙げられるのは喜ばしい限り。

私の地道な活動が報われたような気がして、一人で勝手にほくそ笑んでます。

純粋なK-1ファン同士の交流ってのは、仲良し学級みたいで悪くはないと思うけど、私には物足りない。

K-1とMMAファンの橋渡し役を担っていきたいな。

MMAファンもプロレスファンも、すべての格闘技ファンが注目していたのが初期のK-1なのだ。だから、K-1が勢いを取り戻すためには何をすれば良いか、自ずと答えは出るわけだ。

ジェロム・レ・バンナとティム・シルビアの因縁マッチがGP開幕戦で組まれたりしたら最高にエキサイティングだと思いませんか?

因縁に賞味期限なんてありませんから。

それにバンナとシルビアがリング上で対峙したら、水に流せるものも流せなくなるでしょ(笑)



》web新のツイッター


若翔洋のK-1参戦を否定するってことは・・・

経費のかかる外国人ファイターを極力減らしてカードを組んだらどうなるか、その状況で日本人ファイターをどう活用すれば面白いカードをラインナップできるかを考えたのが前々回のエントリー。

そのラインナップ案はこちら。

第1試合 若翔洋vs.池本誠知
第2試合 高萩ツトムvs.佐藤匠
第3試合 堀啓vs.ジャディブ
第4試合 バンナvs.西島洋介
第5試合 アリスターvs.野田貢
第6試合 アーツvs.京太郎
第7試合 ハリvs.イグナショフ

案の定、想定内過ぎる異論反論コメントがいくつか寄せられた。夢見がちなよいこのK-1ファンと思しき方々から。

自分なりに試合の見所や面白みを見つける能力を持たず、“K‐1は立ち技最強を決めるグローバルな格闘技イベントである”と言うコンセプトばかり眺めているようなよいこのK-1ファンには、確かに拒否されそうなラインナップであろう。

さらによいこは、第1試合から有名選手が登場してくれないと不満なようだ。まさに格闘技バブル時代の申し子。オープニングから後半戦に向けて気分を醸成していくことができないのだろう。そんなんじゃK-1やDREAM以外の格闘技イベントを会場観戦することなんて出来ないよ。退屈しちゃって。楽しめる選択肢が少ないなんて可哀相。

若翔洋のような実力のないファイターを全否定するのも、何も見えていない証拠。K-1は実力差のあるマッチメイクでKO決着を多発させる手法で一般層を取り込んできたのだ。そうやって取り込まれたのが、よいこの諸君ではないのか?若翔洋を否定することは自分を否定すること。そこに気付いてほしい。

そんなよいこの見る目を養い、末長く格闘技ファンでいてくれるように育成するのも私の役目だと自覚している。だから、これからも多少スパイシーな離乳食として『K-1心中』を読み続けてもらいたい。

西島のパンチでバンナがぐらつくシーンを見れたら、それだけで1万円のチケットくらいは元が取れた気分になれると思うんだけどなぁ・・・


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今日のツイート
image“上松はドジョウ顔”でキザえもんと意気投合!/久保キュンとスターウォーズ談義/青木の帽子は柔術着素材?


ツイッターは、ミーハーな昔の自分に戻れる素敵なツールですね(私はいつもそうかw)。肩肘張るのは○○な証拠だお♪

K-1横浜大会雑感(バンナの計画、バダ・ハリの無罪、嫌武蔵流、)

<バンナの三ケ年計画>
ハーリック氏はバンナを三年かけて優勝させるつもりでいるような発言をしたようだ。

果たして計画どおりに事は運ぶのか?

昨日の試合を見る限り、容易なことではないだろうと言うか、まず無理であろうと言うのが正直なところ。

バンナと対戦する相手は、必ずウィークポイントの左腕を狙ってミドルキックを蹴ってくる。するとバンナは左のパンチを強打できなくなる。このパターンが続く限りバンナのグランプリは、良くて準々決勝勝利→準決勝で良いところなく敗退だろう。

昨日は試合開始直後にスポーンが拳を骨折したらしいが、もしそれが事実であれば、バンナの勝利は棚ぼたってこと。呑気に「幸先良い」なんて喜んでいられない。



<「戦いたい相手はいない」シュルト>
確かに。誰とやっても負ける気もしないだろう。

シュルトと対戦する選手は、みんなピョーンとジャンプして放つパンチでシュルトの顔を狙うが、、あれはやめてほしい。格好悪いし、あんなパンチでダウンを奪えるわけがない。

シュルト攻略の手詰まりを象徴するかのようなピョーン。そんなもんを出さず、自分のスタイルでシュルトに勝つ可能性があるのは、やはりバダ・ハリくらいか?

これまでの対戦成績は1勝1敗の五分。ワンマッチでの決着戦実現を望む。



<格闘技マスコミの毎度>
暴行事件に巻き込まれたが、無事に来日したバダ・ハリ。本人談によると、容疑者のひとりとして呼ばれたが、いろいろ調べた結果、自分にはまったく関係ないと判明したとの話。

無罪確定(?)は吉報だが、容疑者にされた理由を説明してほしかったし、記者もそこを質問すべきだった。



<最後の最後まで武蔵流には厳しく>
大会総括の締め括りとしての谷川EPのコメント。

「今大会の全体的な印象として「言い方が悪いんですが、武蔵選手っぽい試合が多かったので視聴率は伸びないかなと思います」

涙の引退セレモニーを行ったばかりの武蔵を悪い例として引っ張り出すとは酷い(笑)

web新のK-1横浜大会“最速”テレビ観戦記

<○バンナ(判定)スポーン×>
第1ラウンドにバンナがダウンを奪い、ジャッジは三者ともに10-8となったが、私が見た印象としては逆にバンナから悲壮感が漂うような感じだった。

第2ラウンドに入るとスポーンの右ミドルと膝蹴りが走り出したが、ジャッジは三者ともにイーブン。

これでスポーンは第3ラウンドにダウンを奪わないと勝てないことになったが、スポーンはさらに攻勢を強め、バンナを一瞬棒立ちにさせるもダウンを奪うには至らず、結局バンナが第1ラウンドの貯金で判定勝ち。

スポーンはダウンを奪わなければ勝てないと解っているはずなのに、第3ラウンド終盤に手数が急に減ったのはなぜ?あれはイライラしたなぁ。エンターテイナーとして失格。パンチが弱いから逆転できないんだよな。5ラウンド制ならば膝でのボディ狙いも確実な戦法と言えるのだろうが。

あと、ジャッジも頭を使え。第2ラウンドを10-9でスポーンにしておけば、バンナが逃げ切りできずに最終ラウンドが白熱したはず。TPOでジャッジするのがK-1の売りならば、徹底してやってほしいものだ。

バンナが逃げ切るってのも面白みに欠けるなぁ。春の横浜大会らしくない平凡な試合だった。

ヲタ的には両陣営のセコンド(バンナにシカティック、スポーンにホースト)に萌え萌えだったのかな?(笑)



<○アリスター(1R KO)ポトラック×>
ぃゃははは、アリスターは一気呵成に攻め込まなくても強い。安定した強さを感じた。

K-1の存続など知ったことではないよゐこのK-1ファンとしては、何が何でもポトラックに勝ってほしかったでしょうが、単なる二流でした。

どこが実力者なのか?ボクシングが雑だし。多分よゐこにしてみれば、ギダとマヌーフに勝利したらしい戦績だけを見て語っているのでしょう。

ポトラックは顔が地味なのも頂けない。例えるならば、趣味で伝統工芸をやっていて、ネタ不足に悩む地元ローカルテレビにたまたま取材されて大喜びしてる農夫みたい。



<○サキ(判定)ジャディブ×>
相変わらずサキの試合はワクワクしない。かなりの視聴者がこの試合でチャンネルを変えたと思う。

私は健康センターの休憩室のリクライニングチェアに備え付けられたテレビで観戦しており、休憩室内の視聴率調査をしていたが、実際、アリスターの試合まではK-1を見ていた人がTBSオールスター感謝祭にチャンネルを回してた。

ちなみに館内でK-1を見ている人は少なかった。



<○京太郎(2R KO)アーツ× ※京太郎がヘビー級王座防衛に成功>
京太郎の後に入場ゲートに姿を現した前田憲作氏は、相変わらずのナルシスト。ゆら〜りと階段を降りて来た。ぃゃ、私は好きだけど。

煽りビデオの中で武蔵が京太郎に対策を伝授している場面があったが、何気に武蔵がアーツの動きを上手に模写していた。

その成果か、何と京太郎が2ラウンド完全KO勝利。

果たして京太郎の何が良かったのか?

私は技術的なことはよく解りませんが、まず感じたのは集中力の高さ。クリンチ後の離れ際がキビキビしていたでしょ?

あと、極当たり前のことだが、アーツのジャブをしっかりと警戒していたこと。マヌーフ戦を思い出させるダッキングも功を奏した。

上体の荷重移動のスムーズさも京太郎の良い点。外国人の強打はブロックするよりもスウェイでかわす方が無難だから、そこから一気に前に荷重移動してパンチを打つ動きが良いように思う。

あと、勝利にむせび泣く声がクロちゃんみたいな点。

いやー、素晴らしい勝利でした。アーツを完全に粉砕したことで、ヘビー級王座に箔が付きましたな。



<○バダ・ハリ(判定)イグナショフ×>
ヘビー級でありながら軽量級並のスピードを誇るのがK-1の面白さだが、バダ・ハリはそれを体言するファイター。素晴らしい。

一方のイグナショフは、やはりと言った感じで精彩を欠いていた。第3ラウンドの最後にバダ・ハリが「かかってこい!」と言った感じで挑発したが、イグナショフは前に出て来ないならば二度とK-1のリングを跨ぐな。

暴行事件を忘れてしまうようなバダ・ハリの好調さ以外には何の見所もないイグナショフの復帰戦だった。



<○シュルト(判定)ジマーマン×>
ジマーマンの右のパンチは、シュルトの左腕の上から被るように打っていたのでは絶対にダメ。

シュルトがシュルトらしく勝利しただけの試合。これも春の横浜らしくない糞試合だった。

今年のK-1横浜大会では何が起きるか?

【出場予定選手】
セーム・シュルト、バダ・ハリ、レミー・ボンヤスキー、アリスター・オーフレイム、ジェロム・レ・バンナ、エロール・ジマーマン、ルスラン・カラエフ、メルヴィン・マヌーフ


【笑点メンバー】
桂歌丸、林家木久扇、三遊亭好楽、三遊亭小遊三、6代目三遊亭圓楽、春風亭昇太、林家たい平、山田隆夫


京太郎vs.アーツのヘビー級タイトルマッチとともに発表されたK−1横浜大会の出場予定選手の顔ぶれ。顔馴染みと言えば多少聞こえは良いですが、毎度変わり映えしない顔ぶれでまったく心躍らないとお嘆きの格闘技ファンは少なくないでしょう。私もその一人です。

まだアリスターとマヌーフが加わっているので組み合わせ次第では面白いカードが組めそうですが、この2人抜きのマッチメイクを想像しただけで背筋が寒くなります。

そんな感じで低調を予感させられるK-1横浜大会ですが、格闘技情報系ブログの老舗『MMA IRONMAN』によると、いくつかのカードが内定しているようです。

一つはアリスターvs.セフォー。

これはなかなか期待出来るカード。アーツに圧勝したのに引き続き、アリスターが往年の名選手を叩き潰すも良し。擦り足で迫るアリスターにシュガーフットがフック一閃・・・なんてシーンも想像に難くない。

見所はセフォーの“ニヤリ”。それが出るのか、それには何が込められているのかを観察しながら楽しみたい一戦です。

もう一つのカードは、バンナvs.カラエフ。

現状の2人を比較すると、体格差を補えるだけのスピードと決定力、スタミナという3点のアドバンテージを有するカラエフが有利ではないか?

バンナに引導を渡すような圧倒的な勝ち方がカラエフのノルマであり、見所はその一点に尽きるでしょう。

当ブログにおいては、そこに反論ありの常連コメンテーターもおられると思います。これまでのコメントを振り返るとバンナ支持者の方も少なくないようですから。

左腕が満足に使えなくなっても、身体が衰えても、K-1を盛り上げるべく奮闘する古参選手を応援したい気持ちは解らなくもありません。

しかし、実際の(現在の)バンナは、K-1というジャンルを背負っているつもりは毛頭ないと思います。単に、割の良い出稼ぎに来日しているだけ。私にはそう見えます。

往年のバンナが大好きだった私は、カラエフにバンナを再起不能にしてほしいとさえ思ってます。

必ず何かが起こる春のK-1横浜大会。顔馴染みの古参選手が二度と顔を見せなくなるくらいの事件が惹起することを願います。

K-1が蘇生するために。

『花の慶次』と角田信朗とのギャップ

前田慶次郎は戦の実績を買われ、太閤秀吉に百万石を与える代わりに家来にならぬかとオファーを受けましたが、やんわりと断りました。

食うだけの米と寝るスペースさえあれば十分。それが慶次郎の考え。

そして、一騎駆けで敵軍を殲滅する武勇のある反面、周囲の人間が笑顔を絶やさぬように振る舞う。それが慶次郎の生き方。

そんな武士(もののふ)の物語を漫画化したのが『花の慶次』であり、それを素材にしたパチンコ『CR花の慶次』を日曜日も打って、六万円以上儲けたのが私です。

パチンコで連日勝利した話はさて置き、『CR花の慶次』のテーマ曲である『傾奇者恋唄』を角田信朗が歌っていることに違和感を覚える格闘技ファンは少なくないでしょう。

角田と言えばK-1GP2002の決勝戦、アーネスト・ホーストvs.ジェロム・レ・バンナの不可解なレフェリングが有名な話です。試合を正しく裁き、選手の身の安全を守るべき立場にありながら、負傷したバンナにドクターチェックを受けさせずに試合続行を命じ、その結果バンナの選手生命を実質的に奪い去ることになりました。

そのようにテレビ局やスポンサーの顔色を伺うような人間が、人情家であることや男らしさを売り物にし、『傾奇者恋唄』や『よっしゃあ漢唄(おとこうた)』、『漢花』などを歌っている。

う〜ん、100円回転寿司のひかりものは食えたもんじゃないな。

あ、スンマセン。角田の話が続かなくなってしまったため、全く関係のない寿司の話をしてしまいました。

とりあえず『CR花の慶次〜斬』は爆発力が凄いってことで、筆を置かせていただきます。

web新の格闘ウィークエンダー(ルミナの弟子、バンナ、パンクラス、荒鷲と円天)

<ルミナの遺伝子>
昨日開催された修斗公式戦で、佐藤ルミナの弟子にあたる土屋大喜が、戦極フェザー級GPにも出場経験のある大渡伸太郎を秒殺KOで下す番狂わせを演じました。

ルミナの元で練習を積み4戦3勝2KOの戦績を残している土屋は、ただのかませ犬ではなかった。むしろ、その凶暴な牙をむき、「石渡選手の右フックをかわす練習をしてきたんですが、それがドンピシャでハマった」と振り返るように、開始直後の右フックをかわしてスルリとバックに回った土屋。振り向きざまに逆に右スイングフックを直撃させ、石渡をこの渾身一撃のもとにダウン。すぐさま追撃に襲い掛かり、パウンドを嵐のように降らせたところで、レフェリーストップのKO勝ちとなった。時間にして、わずか20秒の出来事だ。

ルミナのような90年代に活躍した選手が指導者になり、彼らが育成した選手がデビューする。日本でも海外でもMMAはこれから優秀な人材が出てきそうです。



<バンナのボクシング>
バンナのボクシングマッチについて私が投稿したエントリーに対して、

「スケルトンがボクシングで通用したから、バンナもいけるだろうという考えはやめた方がいい」

というコメントが寄せられましたが、私はバンナがスケルトンのようにボクシングの世界ランカーになれるとは思ってません。私が言いたかったのは、K-1やバンナのアンチ層が酷評するほどバンナが見込みなしではなかったんじゃないかってこと。

そりゃ、今のバンナを見ればボクシングで通用しないのは一目瞭然でしょ?もう何度も書いてますが、左腕が完治していなかったとは言えボタに惨敗した時点でバンナは完全に終わりだと思ってます。

そんなバンナなのだから、残り少ない格闘技人生を好きなことだけやって全うして欲しいというのが正直な気持ちです。K-1ファンの皆さんもバンナには多くを期待しない方が良いと思いますよ。



<今日は北岡悟のパンクラス凱旋試合>
刺激的な言動で常にファンを振り向かせ続ける北岡。私は決して嫌いではありません。北岡-五味戦では、私はたしかに五味を応援しましたが、例えば先日行われた石井慧の公開調印式のようなイベントのように多くの格闘家が一堂に会する場に私が見物人として訪れたならば、間違いなく石井と同じくらいの声援を北岡に送ると思います。

それに比べ、今日のパンクラスに出場するセミプロ連中の意気込みコメントのつまらなさと言ったらありません。グラドルからストリッパーに転向した小向美奈子を引き合いに出した川村はまだ良いとしても、、、。以下をご覧ください。

大石幸史「明日頑張ります」

佐藤豪則「次の日が誕生日なので、勝っていい誕生日を迎えたいです」

チェ・ムベ「久し振りのパンクラスでベストを尽くします」

藤井勝久「俺の全てを賭けて戦います」

川原誠也「ヤーマン」

KEI山宮「頑張りま〜す☆」

大堀竜二「相手が格上の選手なんで、思いっきりぶつかっていきたいです」

廣瀬勲「勝ってベルトに繋げます」

中村圭志「思いっきりやりたいですね。自分の持っている力を全部出して燃え尽きたいです」

赤井太志朗「いつも通りベストを尽くして頑張ります」

村田卓実「またパンクラスのレギュラーになれるように頑張ります」

窪田幸生「頑張ります、それしかないです……ファイヤー!!」

鈴木槙吾「前回負けてしまったので、今回は勝てるように頑張ります」

GBRニュースより)

結果も出ない。コメントも面白くない。こいつらは何を目指して(一応であるが)プロをやってるんでしょうか?


<“世界の荒鷲”坂口道場閉鎖>
今日、北岡と対戦するというか生贄になる坂口征夫ですが、道場閉鎖問題でなかなか練習に集中できなかった様子です。

6月いっぱいで閉鎖することが決定した「坂口道場 狛江」に話が及ぶと、途端に落胆の色を隠せなくなってしまった。5月下旬に道場閉鎖が報じられ、「前後1週間はショックだった」と坂口。「試合に集中したいんですが、柔道教室の子どもたちへの対応などもあって……」と事務作業にも追われ、心身ともに疲れた様子を見せた。怒りの矛先は父親で狛江道場を主宰していた“荒鷲”坂口征二にも向き、「発表を1カ月ずらしてほしかった。おやじにはムカついている」と肩を落とした。スポナビより)

道場閉鎖は円天問題の影響なのでしょうか?

そう言えば以前に、格闘技界にも飛び火した円天問題についてのエントリーを書いたのですが、余りのくだらなさにお蔵入りさせてました。しかし、世界の荒鷲と円天との関係を説明する意味でも、下書き状態のままだったそのエントリーを以下に復刻させました。



<社会派ブロガーのweb新が円天問題を斬る!>
これまでも数々の社会問題をメッタ斬りにしてきたweb新が、今回は円天詐欺にプロレス界が絡んでいた問題を取り上げます。

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実際にプロレスファンで円天の会員になった人なんているのかしら?

騙されることの心地良さを知っているプロレスファンは、このような悪質な詐欺には引っ掛からないと思うんですが。

むしろ単純な格闘技ファンの方が、例えばK-1GPのチケットを「3万円天」とかで買ってそうな気がします。

ジェロム・レ・バンナはボクシングで輝く

3eea7be0.jpg足利事件(4歳女児殺害事件)の容疑者だった男が釈放されました。17年前に行われたDNA鑑定の精度が低かったことと自白の信憑性が争点だったようですが、犯人じゃないのに自白するもんかな?警察の取調べが厳しくて自供してしまったとか言ってましたが、オークから拷問を受けてサウロンの指輪の在り処を喋ってしまったのとは訳が違いますからねぇ。それに、逮捕されて連行されたときのニュース映像を見る限り・・・。いや、何も言いますまい。

さて、前々回のエントリー(シュートボクシング)に対しては、案の定「お前が言うようにSBの人気は低くないぞ」みたいなコメントがいくつか寄せられました。

ハウス人気ってやつですか?(苦笑)

まぁ、SBが好きなのはわかりましたけど、後楽園ホールで興行をやってる程度の現状で満足して良いのかしら?あなた方の大好きなシュートボクサーたちが富と名声を手に入れることを望まないの?・・・と、ここまで書いて前々回のエントリー『6・1シュートボクシング「武士道−bushido−其の参」観戦記 人気低迷するSBをweb新が憂う』が一つのパッケージとして完成いたしました。

一部の盲目系SBファンが精一杯私を皮肉ったところで、私にとっては料理の具でしかないんです。申し訳ないのですが。

でも、あなた方のSB愛は尊いものです。それらの積み重ねでSBが今まで存続してきたわけですから。

そんなことを思いながら、10年ぶりとなるジェロム・レ・バンナのボクシングマッチの動画を拝見しました。こちらのブログ様のおかげです。ありがとうございました。

今となってはK-1におけるバンナの試合に何の魅力も感じませんが、ボクシングとなれば話は別です。バンナの本望は何だったかを考えれば・・・

バンナはK-1参戦後、プロモーターのドン・キング氏に見出され、一時期アメリカでボクシングの試合に出場していましたが、契約のトラブル等でK-1に舞い戻ってきました。その後、ベルナルドとの決戦や“千年に一度のKO劇”と言われたフィリオ戦等、K-1で活躍しながらもボクシングへの再進出を画策していましたが、それも叶わず終いでした。

そして、あの忌まわしいホースト戦の悲劇に見舞われ、それ以降はご覧のとおりです。

視聴率稼ぎの犠牲となったバンナ。腕を骨折しながらもレフェリーに試合続行を命じられ、左腕粉砕骨折というサウスポーにとって致命的な重傷を負ってしまいました。最も選手の近くにいて、選手の身の安全を守らねばならないはずのレフェリー(角田)の責任については・・・もう何も言いますまい。

バンナには左腕が万全の状態でもう一度ボクシングに挑んで欲しかったなぁ。

バンナのボクシング挑戦に関しては、無敗とは言っても相手が問題外の前座選手だったとか、素質がどうとか、色々言う人もいるでしょうが、K-1ルールでバンナが圧勝したマット・スケルトンがボクシングで世界タイトルを狙えるまでに活躍したことを鑑みれば、バンナが有望だったというのも決して嘘ではないと思えるじゃないですか。

冒頭で紹介したバンナの10年ぶりとなるボクシングマッチの動画をご覧くださいな。相手が相手ではありますが、バンナの魅力が詰まった4ラウンドです。勝ち急ぐことなく右のジャブとフックを中心にコツコツと攻め立ててのTKO勝利。左もここぞという場面だけで効果的に使ってます。また、肩のフェイントに往年のバンナの面影を見た気がしました。

夢の続きはボクシングにあれど、試合の前後に十字を切れば、ジェロム・レ・バンナはマーシャルアーティスト。

バンナにはもうK-1に出場しなくて構わないから、自分が納得するまでボクシングをやり続けて欲しい。「バンナがK-1を背負ってボクシングをやっている」と解釈するのは我々の勝手なんですから。

2009年のK-1

焼肉用のレバーを火で炙っただけで食べたせいで、ここ数日嘔吐と猛烈な下痢に見舞われているweb新です。

なもんで今宵はblogを更新するだけの気力もないところですが、しばらく前に書きかけて放置したままのK-1ネタを見つけたので、それに手を加えたものをエントリーさせていただきました。

さて、横浜大会も終了し、今年のK-1の方向性がおぼろげながらに見えてきました。

FEGはシュルトに緊急参戦の借りを作りましたので、今年のGPにシュルトが絡んでくるのは間違いないでしょう。昨年は開幕戦でアーツがシュルトを゛辛うじて゛退け、他のファイターらも拍手喝采でしたが、そんな情けない姿は晒してほしくありません。今年は我こそがシュルトを倒すんだと志願するくらいの心意気を見せてほしいと思います。



第2代ヘビー級王者となった前田慶次郎の初防衛戦の相手は誰になるでしょうか?しばらく90kg以下級の相手ばかりと防衛戦を行うことで、ライトヘビー級を既成事実化してしまう手もあります。



アーツはジマーマンを退け、未だに健在をアピール。バダ・ハリへのリベンジも期待されるところです。もしアーツがハリに勝つことがあれば、単純に嬉しい気もしますが、K-1の閉塞感はより強まるでしょう。



バンナはいよいよ引退が近いか。PRIDE勢との他流試合では無類の強さを発揮していた頃が懐かしい。他流試合とは言えK-1ルールで戦うのだから、K-1ファイターが勝って当然ですが、バンナは勝ち方が素晴らしかった。組み付こうとする総合の選手を投げ捨てたりして、何度やってもバンナが勝つだろうというインパクトを残しました。

しかし、現状のバンナを他流試合に出陣させるのは余りにも危険。キレのあるパンチを打てる相手と戦った場合、パンチがまともにヒットしなくても、アゴをかすった程度でKOされる危険性が高いから。そんな脆くなったバンナを他流試合に出すわけにはいきませぬ(語りベかっ!)。それに、バンナが負けるとK-1そのもののイメージが大きく損なわれます。バンナはK-1の象徴的存在だから。

他流試合と言えば王者ボンヤスキーがアリスター相手に辛勝しましたが、往年のバンナだったらアリスターを一蹴してくれただろうなぁ。

そんな強いバンナの姿は二度と見れません。ホースト戦で腕が折れても試合を続行させられたバンナ。選手生命よりもイベントの盛り上がりを重んじた最低のレフェリー、角田信朗。こんな奴が審判部を仕切ってるようでは先が思いやられます。

web新のK-1横浜TV観戦記その1(テイシェイラvs.バンナ)

○テイシェイラ(再延長判定)バンナ×
サウスポーのバンナに対してテイシェイラは右のミドルを蹴り続ける正攻法。バンナは左手に爆弾を抱えているから、尚のことそれが有効でした。客席でニンマリとリング上を見上げる磯部師範の表情が、テイシェイラの作戦通りに試合が進んでいることを物語ってましたね。

一方のバンナは、第3ラウンド終盤に帳尻合わせのラッシュを仕掛けた程度で、終了のゴング直後に左手を高く掲げて勝利をアピール。

しかし、試合は延長戦へ突入し、その終盤にも軽くラッシュを仕掛けて勝ったつもりでいたバンナは、判定がドローになると大袈裟に不満をアピール。このまま試合放棄かと思いましたが、再延長に突入しました(試合放棄した方が面白かったのに・・)。

再延長戦はマストシステムであるにもかかわらず両者ともに手数が少なかったが、僅かの差でテイシェイラ勝利。2000年にフィリオをKOして極真幻想を崩壊させたバンナに9年ぶりに弟子が雪辱したというアングルで見るには、ちょっと物足りない試合でした。

今なお人気のあるバンナですが、今日の試合を見てもまだ応援しますか?私は、過去に熱い試合を見せてくれたバンナが好きだから、ここまで落ちぶれてまで現役を続けてほしいとは思いません。

私の心残りは、バンナにはフィリオをKOした頃の状態でボタと試合をさせたかったことだけです。

大晦日はK-1ファイターの恥かき日和?

ae56dad8.jpg折れた煙草の吸殻で恋人の嘘が判る女性がいるように、私はこってりチャーシューの喜多方ラーメンの食べ具合で己の体調が判ります。昨日は餃子をいっしょに食べてもさらにもう一杯いけそうな勢いでしたから、体調は極めて良好だと言えるでしょう。この調子で大晦日を迎え、偏りのないまともな格闘技ファンの皆様と年末年始の格闘技についてお話しすることが出来たら良いなと思ってます。

前回エントリーではジマーマンが総合ルールで試合をすることについて書きましたが、コメント欄を拝見するとミノワマンvsジマーマンの勝敗について色々な見方があるようです。

まず、ジマーマンはゴールデングローリー(以下「GG」)所属であるからMMAの練習も普段からしているだろうという意見ですが、同じGG所属といってもキックのみの人もいれば両方やる人もいるでしょう。実際にジマーマンがどのような練習を行っているかは、かかとおとしさんのブログやOMASUKI等海外情報を紹介しているブログを参照していただければと思います(コメント欄に「(ジマーマンは)総合の練習はしてないって言ってたけど・・」という書き込みもありました)。私の勝手な印象としては、ジマーマンは腰が高くてMMA向きの体型ではないように思うので、はなからMMAは眼中に置かずK-1オンリーで練習に取組んでるんじゃないかと思ってます。

続いて体格差ですが、スタンドレスリングに不慣れな選手であれば体格差に関係なくミノワマンが容易にテイクダウンに成功することは、過去の試合で実証済みです。

次にミルコとの比較ですが、ジマーマンのMMA適応力を分析する場合にミルコを引き合いに出すのは、ミルコに失礼と言うものでしょう。「いっしょにするな」と言われますよ。

とにかくこのカードがどのような結果になるかは、blackkingさんが珍しく的を射たコメントをしてくれたとおり、ジマーマンの適応力次第と言えるでしょう。私は適応力が低いと見ているので、ジマーマンがミノワマンのサブミッションの前に惨敗するシーンを想像していますが、人気ブロガーの私と言えども(怒るな怒るなw)予想が外れることはありますので、あまり本気になってコメントしないようにお願いしたいと思います。

やっぱり『K-1心中』を書いてる私自身が偏りなくプロ格を見ているので、コメントを寄せてくださる方々の見方も千差万別です。そこがまた面白いんですよね。

しかし、こんなコメントもありました。かつて私が美濃輪(現ミノワマン)とミルコを比較してミルコの方が強いと主張していたことを引き合いに出して、今般のミノワマン>>>ジマーマンという考えは矛盾しているだろう、という内容です。もう、これは勘違い格ヲタの特性なんですが、K-1ファイターは誰でもいっしょという記号化した画一的なモノの見方しかできない人間の考え方。そのような方を私は相手にしたくないので、他人のブログにコメントなど書き込まず、ぜひご自分でブログを書いて自己主張してほしいと思います。まぁ、時折おかしな客が舞い込むのもネットらしくて一興と言えば一興なんですが(苦笑)

あと注釈ですが、私は決してジマーマンが負けることを願っているわけではなく、むしろ過去にMMAのリングで無残に散っていったK-1ファイターらの轍をジマーマンが踏まないことを祈ってます。ブログ上で自分の予想が当たったことを喜ぶのも子供じみてますし、この試合に関しては自分の予想が何とか外れてほしいという思いです。

では最後に、K-1ファイターが過去のMMAマッチでなす術なく恥を晒した試合をいくつか振り返ってみたいと思います。

佐竹雅昭

<PRIDE.GP2000 マーク・コールマン戦>
ガードポジションの状態からコールマンに思い切り頭を引き付けられ、たまらずタップアウト。ここまで実力差が開いた試合も珍しかった。

<PRIDE.11 小川直也戦>
スリーパーホールドでタップアウト負け。第1ラウンドは小川がスタンドの攻防に付き合う形となったが、そこでも小川に圧倒された情けない佐竹。ちなみに佐竹がPRIDEで勝利したのは村上一成戦のみ。しかし、この試合は村上に勝たせてもらったような印象を私は受けました。

<PRIDE.20 ランペイジ・ジャクソン戦>
ランペイジ・ジャクソンにボディスラムで叩きつけられて背中を負傷し、TKO負け。あまりの痛みに仰け反る姿はリアリティ満点だった。

<猪木ボンバイエ2002 吉田秀彦戦>
フロントチョークでタップアウト。試合時間50秒。試合後、敗者であるにも関わらず「総合格闘技の修行は卒業します」とマイクアピール。「卒業ではなく中退だろ!」と誰もが心の中でツッコミを入れたことでしょう。


 
ステファン・レコ

<PRIDE.GP2004 小川直也戦>
肩固めでタップアウト。寝技で敵わないのは当然だが、小川のパンチでもんどり打って倒れ込んだ姿に涙したK-1ファンは多かったことだろう。

<男祭り2004 美濃輪育久戦>
ヒールホールドでタップアウト。試合時間わずか27秒。

<PRIDE.29 中村和裕戦>
パウンドでTKO負け。試合時間55秒。



ジェロム・レ・バンナ

<猪木ボンバイエ2001 安田忠夫戦>
スタミナ切れでグダグダになった上、ギロチンチョークでタップアウト。小便呼ばわりしていたMMAの試合で四流MMAファイターの安田に完敗し、安田親子劇場の引き立て役になったバンナでした。



シリル・アビディ

<Dynamite!!2004 ボビー・オロゴン戦>
グラバカジムにおいて菊田から総合素人に勝てるツボを叩き込まれたボビーに対して、アビディは負傷欠場のベルナルドの代役として緊急参戦。その差は極めて大きく、ボビーの判定勝利となりました。しかし、一般の視聴者はそんな背景など知る由もなく、K-1ファイターがお笑い黒人芸人に負けたというイメージが浸透。K-1の地盤沈下に微小ながらも影響を与えました。負けたアビディは、試合後のインタビューで準備不足をアピール。「フランスの喧嘩屋」「マルセイユの悪童」等の異名がこけおどしであることを露呈しました。



ピーター・アーツ

<Dynamite!!2005 大山峻護戦>
ヒールホールドでタップアウト。大山の挨拶を無視して、不愉快そうにリングを降りるアーツの姿が印象最悪でした。



以上、いくつか抜粋したわけですが、大晦日に行われた試合の割合が極めて高い。大晦日はK-1ファイターの恥かき日和なのでしょうか?

恥をかいたことが彼らにとって人生の糧になっていることを祈ります。

かいてかいて恥かいて 裸になったら見えてくる 本当の自分が見えてくる(byアントニオ猪木)



〔広告〕神様カール・ゴッチの真実 [DVD]
(レビュー:価値あるDVD……だけど、映像媒体としての作りはチープ(泣)。, 2008/12/24
By レット・イット・ブリード

ゴッチに対するトリビュートなDVDが他にないのであるから、そればかりか書籍も、自伝はおろか、きちんと追悼した本もない現在、本作品の価値は揺ぎ無い。

が、内容は…テーズのみならず昭和プロレス文化の功労者・流智美さんには悪いが、神様のDVDにしてはチープ過ぎる気がする。

吉村戦は確かに本作の白眉だが、その他は……あえてDVDにする価値があったんでしょうか。まとまりの欠く、紙プロ企画の雑然とした「口頭・インタビュー」、おそらく遥かに活字とした方が説得力のある、「研究家との対談」……。

私としては、流智美氏は、実は一番好きなプロレスライターなのだが、自伝を翻訳ならずに創作した「テーズ自伝」とこのチープな「ゴッチDVD」……本来なら氏の本領発揮の「歴史的仕事」になる筈の二人のレジェンドに対する作品が後世に氏の「ミステーク」にならない事を懸念している。

氏の姿勢、編集力は本作でも十分に発揮はされているし、繰り返すが、代品がない本作の星5つの評価は、昭和プロレス者、事に「ストロングスタイル」「シュート」にこだわりを消せない者達には、揺ぎ無いのだ。だが、しかし……うーん……。 )

バンナが本当にリベンジするべき相手は・・

df5dc1c3.jpg大きなお世話やっ!

K-1ワールドGP開幕戦のカードが数日前に発表されましたが、ピンと来るカードが一つもない。あんなカードじゃ一般大衆から注目されることはないでしょう。

まさに「K-1内K-1」でしかない事象。これでは再び東京ドームで興行を行うなんて夢のまた夢です。

この調子で国内市場は縮小し、「グローバル化」という逃げ口上での海外開催が増加。そして、単なるヘビー級キックボクシングの大会に成り下がっていく。

この極めて物足りない開幕戦のカードに私がてこ入れするならば、“元”で構わないからボクシングの世界王者を開幕戦メンバーに加えますね。

価値基準が不明確なK-1、キックというジャンルは、プロスポーツとして確固たる地位を築いているボクシングとリンクしないことには、世間様から評価を受けることは困難だと思うし、大会の注目度も桁違いになるはずだから(初期のK-1は奇跡)。

そう言えば開幕戦のカードの一つにバンナvs澤屋敷がありましたが、バンナがリベンジするべき相手は澤屋敷ではなく、フランソワ・ボタのはず。

04年K-1GP開幕戦で実現したバンナvsボタ。序盤は蹴り技で攻勢に出たバンナでしたが、中盤以降はボタのボクシングテクニックに圧倒され、本戦ドローの末に延長戦を放棄する形で敗退しました。

腕の負傷が敗因だと言うファンは少なくありませんが、私はそうは思いません。あの試合のバンナの表情から私は怯えを感じ取りました。

その怯えは、左腕に埋め込まれたプレートによるものなのか、元ボクシング世界王者のボクシングテクニックに対するものなのか、それをハッキリさせる意味でも、万全の状態のバンナをボタと再戦させてほしいと私は常々思っています。

また、大会の宣伝にしても、“バンナ、ボクシング世界王者にリベンジ挑む”とでもアピールすれば、一般大衆の注目度もかなり高まるはずですよ。

K-1ファンだけが喜ぶようなカードしか組めないようでは、絶対に未来はありません。

バンナとMMA

5f7f9bae.jpgLucy Liuは美しい。

昨夜は映画『クローンウォーズ』を観させてもらいましたが、『スターウォーズ』エピソード3でLucy Liuをジェダイ役に起用して欲しかったな。クローントルーパーを率いるLucy。かたことの日本語で「ヤッチマイナァ!」、、、って、それは『キル・ビル』かw

さて、老舗プロ格ブログ『MMA IRONMAN』のこちらのエントリーによると、ジェロム・レ・バンナがアメリカのMMAイベント『アフリクション』出場に色気を見せているとのこと。

皆さんはこのニュースをどう受け取りますか?バンナのMMA出場は是か非か?

私は、バンナはMMAに出るべきだと思います。いや、出なければいけません。なぜなら、バンナは自分が吐いたつばを自分の顔に浴びたままの状態だから。

自分が吐いたつばとは、K-1ファイターがMMAの試合に取組むようになった頃、バンナがMMAについて「ゲイがやること。小便野郎」などと見下した発言をしたことです。

しかし、見下した割にはミルコが藤田に勝った試合では、石井館長とともにリングサイドに陣取り、大はしゃぎでミルコの勝利を喜んでいたことから、格闘家としては相当にMMAという競技を意識していることが伺えます。

その後、バンナ自身もK-1内のMMAマッチに身を投じましたが、01年の第2回猪木ボンバイエのメインイベントとして行われた安田忠夫との試合では、2R2分10秒、ギロチンチョークで惨敗する醜態を晒しました。

ふり返ってみると、バンナのMMA戦績は4戦2勝1敗1分でしょうか?(ネットがあれば馬鹿でも物知りってことで、間違いがあればご指摘ください)

勝った相手は、自分より二回り以上は体が小さい秋山と半素人のアラン・カラエフ。ボブ・サップ相手にはぐだぐだのドロー。

MMAを馬鹿にした割には惨憺たるこの結果を一番気にかけているのは、ジェロム・レ・バンナ自身に他なりません。それゆえに予てからUFC出場の可能性を模索したり、今般アフリクション出場を示唆するようなことになっているのです。

自分の顔にこびり付いたつばを一刻も早く拭き取りたい。そんな思いなのでしょう。

そのためには、MMAと言っても、DREAMでキム・ミンス相手にお茶を濁すような試合では意味がありません。本格的なMMAファイターと対戦して勝利することが絶対条件です。(どちらが先に噛み付いたのかは不明ですが)因縁の相手とされるティム・シルビアは絶好の相手じゃないでしょうか?

バンナファンの方々にとってこのエントリーはカチンとくる内容かもしれませんが、バンナの名誉挽回を願う気持ちは私が一番強いと思いますよ。

何せバンナはK-1そのもの。K-1の化身的な存在です。

そしてこの私は、K-1という競技に最も早く足を踏み入れたK-1ファンなのですから。
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web新のプロフィール
観戦暦:30年。格闘技入賞歴:新空手K-2トーナメント、K-1モンスターチャレンジ、土浦市長杯。戦績:17試合13勝4敗9つのKO勝利。新空手史上最短KO記録保持(5秒。但し非公認)


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