オリンピック

D.14の裏ベストバウトは"オリンピックレスラー"宮田和幸vs.大塚隆史

DREAM.14の中で一番面白かった試合を選べと言われたら、私はちょっとひねくれて宮田和幸vs.大塚隆史を挙げると思います。

際立つ決定打もないままに判定で終わった試合にも関わらず、この試合を選んだ理由は、両者の気持ちが観ている側に伝わる試合だったからです。

UFCのコーチ対決のようなストーリー展開や試合前の激しい睨み合い、小突き合いが無くても、“コイツにだけは絶対に負けられない”と言う気持ちがひしひしと伝わってきました。

それは、両者ともにレスリング道を邁進し、そこで残した成績に顕著な差はありながらも、プロのリングにおいて対等の立場で対峙することになった二人ならではのモチベーションによって生まれました。

特に、試合開始直後に二人同時にタックルを仕掛けて衝突したシーンは、静かに燃える闘志の弾け合いの産物であったし、第3ラウンド終盤に見せた宮田のジャーマントライは、不発に終わったものの、オリンピックレスラーとしての意地が具現化したものと言え、5分3ラウンドの間、観客と視聴者を飽きさせませんでした。

さらに、オリンピックレスラーに対する大塚のジェラシーを後押しするかのように青木真也が偏った解説をしていたことも面白かった。

感情を静かに燃え上がらせる、いい歳した大人の喧嘩は面白いものです。

追伸 バダ・ハリの蛮行や佐藤の判定負け、ランペイジの敗戦等については、テレビで観る前にスポナビや拙ブログのコメント欄等で知ってしまいましたので、せめて修斗JCBホール大会だけは結果を知らない状態で試合を観たい(昨夜のサムライニアライブ中継を録画済み)。

なので、このエントリーの更新を最後に今夜までネット断ちします。

『K-1心中』も見ませんし、ツイッターにもよほど呟きたいことでもない限りはアクセスしません。

五輪総括(なんでお前が総括してるんだよってか?)

戦極〜第四陣〜の録画DVDは今夜見ることになりましたので、今回はオリンピックを目指したことすらない私が、お茶の間目線で北京五輪を総括しますっ!

野球、惨敗
私が星野ジャパンを見て感じたのは、監督・コーチ陣と選手との間に壁があったような?ってこと。星野さんばかり息巻いてて、選手の中にはまったく覇気を感じない人もいましたよね。

また、星野采配も狂っていたような気がしました。韓国戦で逆転されるきっかけとなった痛恨のエラーをしたGG佐藤を、なんで3位決定戦でも使うわけ?そして、その3位決定戦でもGG佐藤のエラーが元で同点にされ、その後に勝ち越されました。

韓国戦では継投策も拙かった。調子が良い投手に、できるだけ長い回数を投げさせたら良いのに。小刻みに継投すれば抑えられるってもんじゃないでしょ?

それに、オリンピックのように後がない戦いでは、田中のように甲子園で死闘を演じて間もない選手を多用すべきだったんじゃないかな?

惨敗した星野ジャパン。私は何が悔しいかと言うと、フェンシングで銀メダルを取った兄ちゃんごときに、星野ジャパンの負け試合映像を上から目線で見られていることです。アスリートとしての資質は、代表に選ばれなかったプロ野球選手の足元にも及ばないフェンシングの兄ちゃんごときにね。ザブングル並みに悔しいですっ!!
※星野ジャパンについては書き足りないので、また書きます。



神様、仏様、上野様
片手間で五輪に臨んだ日本の野球はメダルを取れず、最後の五輪に賭けた女子ソフトが金メダル。気迫の違いを感じましたよね。

無限のエネルギーを感じた上野には“ネイチャー”の異名を与えたい。休日には幻の黄金オニクワガタを探して樹海を歩き回ってそうですもん。



400mリレー
棚ボタの銅メダルってのは禁句なんでしょうか?でも、アテネで金・銀・銅の3チームがアクシデントで予選敗退したわけですからねぇ。

ただ、100mではまったく良いところなしの日本がリレーでは常に上位に食い込んでいるということは、バトンタッチの技術が高度であることは疑いようのない事実でしょうね。

あと、今回で引退する朝原選手は、マラもでかそうですが、人間としても度量が大きそうな印象。自分の職場に朝原みたいな先輩がいたらなぁ、なんて思いましたが、私より朝原の方が年下でしたw



審判にハイキックを見舞ったテコンドー選手
試合中に負傷した箇所を治療する時間が、規定の1分間を過ぎたために失格を宣告された選手が審判に詰め寄り、ハイキックを見舞ったそうです。

このワイルドな選手は、キューバのマトス。シドニー五輪では何と金メダルを獲得したこともあるトップクラスの選手なんですね。

この蛮行の代償は大きく、永久資格停止処分を受けたとのことですが、こんなド派手な選手をこのまま闇に葬るのはもったいない。ここはFEGに立ち上がってもらうしかないでしょう。

「北京五輪で審判を“KO”したテコンドー選手、K-1デビュー!!」

スポーツ紙の一面を飾ることは間違いないでしょう。いかがわしさもK-1の一面です。

web新のK-1ハワイ大会TV観戦記 〜K-1にもオリンピックのような感動を〜

○バダ・ハリvsオスタジック●
試合開始直後にオスタジックが差し出したグローブに対して、不快な表情で手を伸ばしたハリ。相手はクリーンファイト云々のレベルじゃないんだから、ハリにしてみれば「10年早いよ」ってところだったのでしょう。

しかし、相打ちでハリもヨロヨロしたのには驚かされた。



○スロウィンスキーvsヤヤ●
第2ラウンドにダウンの応酬が見られました。スロ2回、ヤヤ1回。

これほど派手にドンパチしてくれたのだから、本来ならば見ているこちらは燃え上がるはずなのに、そうはならない。むしろ「おいおいおい、大丈夫かよ」みたいな冷めた感じ。

解説の谷川EPは盛んにヤヤのボクシングテクニックを誉めてましたが、私は上手いとは思えませんでした。ヤヤがパンチでファーストダウンを奪ったから、谷川脳は「ヤヤはボクシングテクニックが高等」という答えを導き出したのでしょうが、実際はそうではありません。スロウィンスキーのパンチ回避能力が低いだけの話です。

スロウィンスキーにキックボクサー特有の上半身の動きの硬さがあったからこそ、ダウンの応酬と相成ったのです。“どうぞ打ってください”と言わんばかりの位置に頭があるんだからw

K-1でダウンの応酬といえば、アーツのハイキックでダウンを奪われたバンナがパンチで逆転KO勝ちした試合の印象が強いですが、このスロウィンスキーvsヤヤの試合は趣きが全然違いますね。

それと気になったことが一つ。第3ランドに3ノックダウンでスロウィンスキーが勝利しましたが、私は2度目のダウンで試合を止めるべきだと思いました。K-1のリングはサンダードームじゃないでしょ?



○モーvsスミス●
場末の酒場で行われたボクシングショーのような試合でした。



○コレイラvsビーン●
バター・ビーンは、『マンアフターマン』の食用人間みたいだったお。



○サキvsプー●
サキは一味違うなぁ。二流キックボクサー特有のもっさり感がない。

試合の方は、サキが徹底した右ローキック攻めでKO勝利しましたが、フィニッシュも右ローだったところに今のK-1の物足りなさ、華のなさを感じ取った。

本来のK-1は、右ローで攻めながら、最後はハイキック等の大技で仕留めるもの。そんな試合に我々は興奮させられてきたわけでしょ?

そんな風に書くと、「弱ってる部位を集中攻撃するのは鉄則だ」なんてコメントが来そうだが、K-1ファンが通ぶれば通ぶるほどに滑稽ですぞっ!w



○キムvsコレイラ●
なんでキムがこんなところにっ!?って感じでしたが、この試合に関してはレフェリングに大きな問題があることについてだけ書きたい。

一発目のローキックでダウンしたコレイラの様子を見て、本当ならばそこで試合を終わりにすべき。あんな状態でさらにローキックを蹴られたら、再起不能になりますよ。コレイラの状態が気になります。

欧米人はただでさえローキックにアレルギーを持ってるんだから、K-1を世界に展開させることを念頭に置くならば、レフェリングをしっかりしてほしいものです。



○サキvsチーク●
サキが完勝しましたが、チークもダメダメな選手じゃないですよね?



○サキvsキム●
キムは基本からやり直せ。あんなにアゴが上がってては駄目でしょう。パンチも外側から被せるようにしか打てないしで、“B級臭”がプンプン漂ってます。



<総括>
う〜ん、サキの強さが際立っただけのトーナメントでした。しかし、世界最終予選ファイナリストの一人がランディ・キムってのはどうなんでしょ?(笑)

オリンピック真っ盛りですけど、今回のK-1に出場した二流以下の選手たちは、自分がプロのアスリートなんだ!っていう自覚を持っているのでしょうか?

観客に「俺の方が強いんじゃない?」なんて思われちゃ駄目。オリンピックの競技を見ていても、「自分が上だ」なんて絶対に思わないでしょ?

でもK-1の場合は、「キムに“効くパンチ”の打ち方を教えてやりたい」とか思ってしまいますからね。

それにしても女子バドミントンは凄かった。オグシオを初めて見ましたが、「どうせ顔が可愛いだけでしょ?」っていう先入観が大きな間違いであったと気付きました。どっちがオグでどっちがシオなのかは判りませんが、勝ち目がない相手に挑むオグシオの凛とした表情に魅せられました。また、中国王者に逆転勝ちしたマエケン・・じゃなくてスエマエの奇跡。我が事のように歓喜してしまいましたよ。

K-1にも感動を・・・・・

web新の格闘ウィークエンダー 080809

暑い日が続きます。現役で格闘技を学んでいる皆さんにとっては修羅場の夏じゃないですか?後先を考えると、苦痛にならない程度に抑えて練習した方がベターだと思います(先輩気取りか?)。

私は一昨日、軽くフットサルの練習をしましたが、最初のパス回しの段階で何かおかしいと感じました。立ってるだけで頭がくらくらするような。そして異常な発汗量。練習を早目に切り上げました。俗に言う「暑気を受けた」ってやつでしょうか?夏バテに加えて、仕事が終わってまっすぐ練習に参加したために水分補給を怠ったのが悪かったような気がします。この時期は運動をする前に多めに水分を摂取しないと駄目ですね。

だから何?みたいな前置きでしたが、さっそくウィークエンダーです。

戦極第四陣、オープニングファイトは義生にお任せ!
カズ中村がミドル級転向。これは手強いと思いますよ。そのニュースと同時に発表されたカードが、高橋義生vsヴァレンタイン・オーフレイム。スポナビによると、

会見に出席した國保尊弘広報は「戦極〜第三陣〜(6月8日・さいたまSA)」第1試合のファビオ・シウバ戦で敗戦となったものの、大打撃戦で会場を沸かせた高橋に「ぜひ次も第1試合をお願いしたい」と話し、2イベント連続の第1試合起用を示唆していた。

とのことですが、これって「高橋さん、今回も壮絶に散ってください」って意味に受け取って良いですね?(笑)



寺門ジモンにちょっとガッカリ
7日、後楽園ホールで開催された『ものまねプロレス』に出場した寺門ジモン。当初は、あまりの強さに、本物のプロレスラーを対戦相手に用意すべきかなどと喧伝されていた“ネイチャー”だったので、私は過度に期待してしまいました。

しかし、実際はこの体。ちょっと期待はずれですよ。

幻想は幻想のままに・・・。それが一番なのかもしれません。



オリンピック開幕
開会式の選手団入場をテレビでダラダラと観ましたが、日本選手団の、私たちは開会式を思いきり楽しんでますよ感漂う表情が気に障りました。

閉会式も楽しめれば良いのですがね。首からメダルぶら下げてね。

わが家にはフルハイビジョンの46型テレビとレコーダーがありますが、それらはオリンピック中継を録画・視聴するためのものではありません。注目すべき選手の試合結果であっても、ニュースで確認するだけで十分。

ちなみに私の注目選手は、まずレスリングの浜口京子。

京子のオリンピックは苦難の連続。誤審やスコア表示ミス、鼻骨骨折等のアクシデントは、見ている方としては怒りを通り越して失笑してしまうくらいに悲惨なものでした。

過去のオリンピックで辛酸を舐めさせられ続けてきた京子は、果たして大リベンジを成し遂げることができるのか?試合は来週日曜です。

(参照)別冊・プロレス昭和異人伝『浜口京子よ/気合いを捨てろ!』
レスリングに関して専門的な知識を有しているshingol様ならではのアプローチで、浜口親子の“気合論”について言及しております。上っ面の精神論ならば馬鹿でも論じることができますが、異人伝のコラムは一味も二味も違います。読む前にランキングへの投票を忘れずに。

K-1心中の浜口京子関連エントリーはこちらです。



「ママでも金」ならず・・・
引き続きオリンピックネタで恐縮ですが、柔ちゃんは銅メダルに終わったようです。残念。もう少し突っ走ってほしかった。

K-1心中・web新の格闘ウィークエンダー 070923 「田村で金!谷で金!そしてママで金!!」

オリンピックボランティア

a4c4f424.jpgSUPER COBRAボーナス!!、、、と言うわけで、今日はまず、皆様方に報告しなければならないことがあります。

明日から一ヶ月間、『K-1心中』は更新されなくなると思います。

それはなぜか?

三択クイズです。

1.阿字ヶ浦海岸で火傷しそなほどに燃えたイエスタディ

2.リハビリ

3.北京オリンピックの会場ボランディアに参加する

さて、どれでしょう?正解は、まさかの「3.北京オリンピックの会場ボランディアに参加する」です。

オリンピック終了までテント生活が続くのでパソコンなどの貴重品は持参できませんが、携帯電話は持って行くので、撮影した写真は帰国後に当ブログにアップします。柔ちゃんの顔に似合わぬ激しい夜の社交シーンでも撮影できたらいいなと思ってます。

、、、って、そんなわけないやろ。何が悲しくてオリンピックのボランティアなんかせなならんのや。web新がそんな真似するわけない。

ブログも変わらず更新しますから、よろしくオナがいします。

それにしても、オリンピックに関わる話ですが、私にはとても理解できない考えの人たちがいます。

頭髪を五輪マークに刈り上げて会場周辺でチンドン屋みたいな真似をしたり、闘強導夢大会の休憩時間に行われるロックバンド演奏と同じくらいに不要なオリンピック開会式の民族舞踊チームのメンバーになることで自分がオリンピックに参加した気になってる人たちのことです。下手すると「自分が主役だ」ぐらいに勘違いしてそうで怖い。

オリンピックは、肉体を極限まで鍛え上げたアスリート達が競技を行う祭典です(日本人のお姉ちゃんが氷の上でホウキ掃きしながら鉛玉をぶつけるのは例外)。そのステージで一般人がいくら張り切ろうが、刺身のツマにもなりません。

どうしてもオリンピックに関わりたいならば、まずは競技者としてトライしてみて、ダメならば、自分が必死で取り組んだ競技を統轄する協会組織はあなたを無視はしないでしょうから、審判や記録員などの裏方に採用してもらって競技者をサポートする等した方が健全じゃないですか?

オリンピックに託つけて自分も目立ってやろうという欲求を満たすために、チンドン屋まがいの行為をしたり、普段は見向きもしない民族舞踊チームに割り込むような人たちのモノの考え方は、秋葉原のパンチラ女性や(好きですっ)、夏祭り会場の片隅で「○○先輩来たからしっかり踊れーっ!」とロカビリーダンスの真似ごとをしているヤンキー兄ちゃんたちと同じなんですよ。何でも良いから手っ取り早く目立ちたいという精神が。

吉田秀彦の格

大晦日に向けて吉田秀彦の去就が俄然注目され始めた。

ここでHERO'Sに出場したのでは今までPRIDE再開を待っていた意味が無くなるということで、やはりPRIDEの臭いが強い「やれんのか!」への出場が最もあり得る線なのだろう。

吉田自身もヒョードルとの対戦について、「やってもいい」と公言しているようで、所属事務所も大晦日はヒョードル戦か回避かで交渉しているとのこと


この吉田側の姿勢について、『おまえらの好きにはさせねえ』ではこのように記述してあった。

はっきり言えば吉田はジェームス・トンプソンに負けた選手であり、もうずいぶん長く、印象的な試合をしていないロートル選手である。個人的にはプロ選手としての姿勢にも「?」がつく人だと思っている。ズバリ、「やってもいいですよ」と言う権利があるのはヒョードルの方である。

たしかに、、、。でも、私は吉田の「やってもいい」発言を違和感無く受け入れていた。それは、吉田にはその発言をするだけの格があるという認識が私の中にあるからだろう。

吉田の格?

シウバに2回負け、ミルコにも惨敗、決して一流とは言えないトンプソンにも競り負けた。そんな吉田に果たしてどれだけの格があると私は考えているのか?

それは他でもない。オリンピック柔道金メダリストとしての格である。

吉田はこの実績を食い潰しながら、負けても負けても一流どころの扱いを受けてきたのだ。

こと大晦日の大会ともなれば、格闘技ファンのみならず一般の視聴者を取り込むことが重視される。その観点から言えば、日本においては吉田>ヒョードルなのだ。

吉田が「やってもいい」とお高く留まっているのも致し方ないことなのである。

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web新のプロフィール
観戦暦:30年。格闘技入賞歴:新空手K-2トーナメント、K-1モンスターチャレンジ、土浦市長杯。戦績:17試合13勝4敗9つのKO勝利。新空手史上最短KO記録保持(5秒。但し非公認)


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