戦極

杉浦貴 無謀なる戦いの先にあるものは?

私は過去のエントリーで杉浦の総合参戦について否定的なことを書きましたが、まるっきり否定しているわけではありません。

杉浦は、アマレスの全日本選手権で優勝したこともある、本格的な格闘技の下地を持ったプロレスラーです。だからこそ、私は適正ではないと思われる階級で総合の試合に臨むことが勿体無いと思うのです。

もし、大学のレスリング部への出稽古を馳浩に勧められても尻込みして行きたがらないような屁たれレスラーが総合に出場するならば、「派手にKOされてこい」と、お笑い感覚で送り出せます。

しかし杉浦は、そこら辺のプロ格闘家ではとても到達できないアマチュア大会の高みに上り詰めたほどの実力者なのですから、本来ならば適性である85kg前後の階級で総合にチャレンジしてほしいのです。

実際、杉浦がアマレスの全日本を制したのも82kg級でした。

いくら杉浦に地力があるとは言え、リーチの長い100kg級の格闘家のパンチをもらえば、一たまりもないと思います。

また、今回の相手であるシャンジはブラジリアン柔術の強豪らしいですから、杉浦の知らないグラウンドの技術も駆使するはずです。

出会い頭の一発でも決まらない限り、どう考えても杉浦に勝ち目はないと思います。負けた後、果たして杉浦はどのような身の振り方をするのでしょうか?

アマレス時代のように体を絞り抜いて再度総合に参戦するならば、私は心の底から杉浦に声援を送りたいと思います。

杉浦の戦極参戦にNO!

当ブログにも時々コメントを下さる福田首相が、自慰もとい辞意の意向を表明したことで、永田町は一気に秋の総選挙へ向けて動き出しました。首相を辞めた後の福田さんのハンドルネームがどうなるのか気になりますが(福田前首相になるのかな?)、それにしても国民ってつくづく馬鹿だなぁと思いますね。

例えば、姥捨て山政策と揶揄された後期高齢者医療制度も福田内閣支持率低下の大きな要因の一つだったと思いますが、その制度の骨子を作り上げたのは、小泉内閣なんですよね。にも関わらず小泉復帰待望論とか出たりする。

小泉と言えば、公共事業の民営化を強力に推し進めた政策も印象深かったですが、これも一般市民には何の得もないことです。プールの排水溝に子供が吸い込まれたり、鍵をかけ忘れた公民館に忍び込んだ子供が転落して大ケガしたり。これらの事件は、公共施設の運営を請け負った業者が、その管理運営をいい加減に行った結果に他なりません。

また、公共施設の民営化が進むことで民間人の働き口が増えるのは良いことのように思われがちですが、実際にはそうではありません。民間の企業にとっては儲けることが重要ですから、間違いなく低賃金で雇用されます。先述のプール事故にしても、子供の命を預かる重要な仕事を請け負った業者が、他の業者に下請けに出し、その業者が低賃金で学生アルバイトを雇っていたわけで、そんなアルバイト監視人が吸水口の柵が破損してるかなんて気にもかけませんよ。

そう言えば自民党の総裁候補に小池百合子の名前が挙がってますが、この人は“郵政選挙”において小泉が送り込んだ刺客第1号でしたね。こんな人間が首相になったら、日本は終わりじゃないですか?小泉同様にアメリカの言いなりの日米政策協定を結ぶだけ。ますます勝ち組と負け組みの差が広がっていくだけでしょう。

我々国民には、自民党のメディア戦略に騙されず、日本の政治を本気で考えている人間を国会に送り込むことが求められています。

でもね、実際には刺客の小池百合子が東京10区で小林興起氏に圧勝してしまうのが現実なんですよね。あの選挙では小林氏が完全に悪役のレッテルを貼られてましたからね。国民は本当に馬鹿ですね。馬鹿なのは一部の格ヲタだけじゃないんです。

馬鹿な格ヲタと言えば、自分の“素晴らしい”ブログを包み隠して、捨てハンで批判コメを書くだけ。中には一人で4つも5つも捨てハンを使い分ける器用な方までいるようで、心底哀れんでます。口先では偉そうに批判しつつも、実際には自分がマイノリティである、自分のブログは万人に馬鹿にされて当然である、ってことを潜在意識の中では理解しているってことなのでしょう。

自分が、嫌いなブログのコメント欄を間借りして自己主張するしか能が無い、軒下の乞食と同程度の存在であることも、心の奥底では理解してるんだよね。

せっかく涙目で批判コメントをひねり出してくれたのでしょうが、邪魔でしかないので削除しましたよ。

まぁ、削除したり、コメントを承認制にしたりすると、また想定内のアホコメを書くのでしょうが、誰だって乞食が家に来たら邪魔に感じるでしょ?相手にされなくて当然なんですよ(笑)

さて、・・・って、今からやっと本題ですが、ノアの杉浦が戦極に参戦することについて一言(本題が一言かよw)。

私は、杉浦が真剣にMMAに再挑戦しようとしているとは思えません。それは、神様のお告げがどうこう言っているからではありません。階級の問題です。

ガッチリはしていますが手足の短い杉浦は、打撃のある試合は苦手のはずです。それが重量級ともなれば、いきなりパンチで出鼻をくじかれることが容易に想像できます。

私は杉浦がMMAで通用するのは、せいぜい85kg級だと思います。

そんなに減量したら本業のプロレスはどうなるの?なんて突っ込まれそうですが、そこまで総合に専念しないならば出る意味は無いでしょうね。

とは言え、プロレスファンである私としては、杉浦に勝利してほしい気持ちは強いです。杉浦ファンの皆様には、だからこその苦言であると受け取ってもらえれば幸いです。

評論家気取りではない素人格闘家が綴る『戦極』TV観戦記

フェンシングのお兄ちゃんの件で、私への批判コメントが寄せられた途端、にわかに強気になって追従コメントを書き込んだヲタが何人かいますね(苦笑)

常連さんからの批判コメントはしっかり受け止めてますが・・・

「久々にコメント欄が賑わってるね」と嫌味を言ったつもりでいる香具師もいますが、素性がバレバレですよと。そーゆーこと書く香具師ってのは、自分でも格闘技ブログを持ってるんです。評論家気取りで二次的三次的情報を垂れ流すブログを。しかし、1日のアクセス数が10pv程度でコメントもまず寄せられない。

そう言えば、昨年でしたか、批判コメントを書きこんだ人に対して、「自分でもブログ書いてるんだろうから、隠してないでリンクさせてみろ」とレスしたら、案の定、自分の格闘技ブログを持っており、そのURLをコメント欄にリンクしてきました(笑)

しかし、そいつが立派なのは、捨てハンで逃げずに自分のブログを堂々と私の前に曝け出したこと。そのブログの内容は特にどうってことないものでしたが、自分のブログを公開し、(圧倒的な認知度の差はあれど)同じ立場に立って反論した行動は評価せずにはいられませんでした。

ま、私が何を言いたいかと言うと、下手なブログは休むに似たりってこと。くだらない内容しか書けないのに、それを自覚してないから、人気あるいはアクセス数のあるブログが憎らしく思えてしまうのです。なんで俺の方が良いこと書いてるのにー!みたいな。妬みはダークサイド転落への第一歩。

さて、遅ればせながら『戦極〜第四陣〜』のTV観戦記です。録画したDVDを借りて見たわけですが、DVDの持ち主の話では、DREAMに後れを取っていた分を挽回するほどの面白さということだったので、私はかなり期待して見た訳です。なので、ちょっと肩透かし〜みたいな。

でも、第1試合は萌えましたね。主催者の熱い期待を裏切ることなく、高橋が壮絶に散ってくれました。

ただ、主催者もまんざら鬼ではなく、寝技に難ありのオーフレイム兄ならば高橋でも勝てるかも・・・という淡い期待も込められていたはず。と言うわけで、この第1試合はどっちに転んでも主催者には美味しいカードだったわけです。

結果としてはやっぱり高橋が“約束の膝”で一発KOされてくれました。食傷気味にならぬうちに新機軸を展開してほしい。だって、線路が続くようにいつまでもいつまでも高橋がKOされるシーンを見させられたのでは、さすがにこっちも飽きると思いますから。

瀧本は攻め込まれながらもアームロックを狙うなど見せ場を作った。瀧本はいかにもボクシング特訓をしてきましたって感じで速いパンチを打ってましたが、パンチが自分のものになってない。例えば重心が思い切り後ろにかかったような状態でも、相手の攻撃を見切ってパンチを繰り出せるかが大切。常に自分に都合の良い体勢で攻撃できるとは限らないのだし、外人を相手にするとパワーで押されるケースが多いですから、不利な体勢になると強いパンチが打てなくなるようでは困るのです。

ところでトリッグってあんなに体が大きかったですか?全盛期のトリッグをKOしたマッハって、ホントに強かったんですね。その当時のマッハとスパーリングやらせてもらった私ですが、全く歯が立たなくて当然ですね(鼻についたかしらん?)。

あと思ったのは、戦極に参戦している外国人選手の華の無さ、個性の無さ。白人系統の選手を大別すると、細身のハゲ系、頭髪からモミアゲ、アゴヒゲまで繋がってるむさ苦しい系、目の落ち窪んだ地味顔のヒライケンジ系、以上の3タイプになるんじゃないでしょうか?

グラハムを一蹴したリンボン。序盤はエンジンがかからず、総合格闘技入門みたいなビデオ教本で覚えたような、タックルのフェイントからパンチを繰出すギコちないコンビネーションを披露してましたが、最後はキッチリと一本で決めてくれました。相手が相手だから実力の程はまだまだ判りませんけども。

そしてライト級GP。

グラバカの横田は、「五味に勝てるのは俺だけ」とか言ってましたが、勝てるかどうかはさて置き、五味のように銭が取れるファイターにはなれないでしょうね。

試合前日から舌戦を繰り広げていた廣田は、何とかKOできた感じ。左ボディブローのフェイントから右のパンチを狙うコンビネーションを多用していましたが、フェイントだからって強打する必要が無いわけは無い。言い方を変えれば、もっと強い左を打てれば右も活きてくるのです。とは言え、試合経験の無いブロガー諸君が語るほど(なんで語れるんだ?w)、強い左ボディブローを打つことは容易ではありません。このweb新でも、左ボディブローでKOしたことは1度しかありませんからp(^^)q

五味は相手に粘られた。スーファンのボクシングテクニックに手を焼いた結果。やはり速くて強いジャブが打てるってのは強みですよ。

そして北岡先生。えぇ、誰に何と言われようと先生呼ばわりさせてもらいますよ。

入場する際の歩き方からして、他の選手とは二味違う。他の選手はピョコピョコと歩くだけで、まるで鉱夫が炭坑に向かって宿舎から出て来たような艶の無さ。

ホント、プロの選手はセルフプロデュースが大切ってことですよ。

そして試合も、自ら下に潜ったと思ったら、電光石火のヒールホールドで一本勝ち。飛び級でいきなり五味とやらせたいくらいの圧倒的な強さ。

ライト級GP準決勝は、北岡vs廣田、光岡vs横田になるような気がします。全員日本人ですが、ハゲかヒライケンジ風の外人ばかりなら、いない方が良い。

以上で観戦記は終わりです。「評論家気取りだろがっ」なんてコメントが寄せられそうですが、あくまで私の実体験に基づく感想を書いてるだけですから。

実体験・・・。新たに記事を更新しなかったこの数日間にも、一日平均1000pvのアクセスをいただいたK-1心中の人気の秘訣はそこなんでしょうね。

故に、誰が゙打倒K-1心中゙を掲げても、それを達成するのは無理なんです。バブッ♪

I AM YOUR BLOGGER

60fa2a6b.jpg厚かましいタイトルでスミマセン。いやね、WOWOWでサザンの30周年記念ライブを見ていて気が付きました。『戦極〜第四陣〜』を観るのを忘れていましたw

あわてて格闘技好きの同僚に連絡を取ったところ、しっかり録画しているとのことで一安心。明日DVDを借りる段取りになりました。

ですので観戦記は明日の深夜以降にアップいたします。

今日の生放送を観たその同僚の話では、DREAMに遅れをとっていた分を挽回するほどの面白さだったそうです。非常に気になります!

通ぶってる御仁だって五味のスカ勝ちが見たいんでしょ?

GG佐藤には連日笑わせてもらってます。五輪野球については後日感想を・・・。

さて、いよいよ今日は『戦極〜第四陣〜』です。昨日は出場選手の記者会見が開かれました。

何のために会見開いてるんだよって言いたくなるような面白みのないコメントを出してる選手もいますが、面白みのない外国人選手のコメントをいじることでヒートアップさせたのが廣田瑞人選手。

シュルツのコメント「3人いる息子のうちの一人に『やっつけてね』と言われたので、その通りにしたいというのが私の明日の戦略です」

しょーもないこと語ってんじゃねえよと思いましたが、対戦相手の廣田が噛み付いた。

廣田「シュルツ選手の子どもさんには申し訳ないですが、明日は俺がやっつけようと思ってますんで・・・」

シュルツ「・・・彼の発言を聞きよりバイオレントな試合をしようと思いました」

廣田「・・・息子さんにはほんと申し訳ないですけど、俺が叩きつぶそうと思ってます」

どうでも良かったシュルトvs廣田というカードが、このやり取りで一気に興味深い取り組みに昇華しました。廣田選手に感謝しましょう。

ちなみに廣田選手のプロフィールはこんな感じです。

全日本アマチュア修斗優勝→プロ修斗デビュー→新人王→CAGE FORCE参戦→現CAGE FORCEライト級王者。地道に実績を積み上げてきた叩き上げの選手って感じですね。ぜひ2回戦に勝ち進んでもらいましょう!

続いて光岡のコメント「明日は強運がついていると思うので、運を味方につけて勝ちます。それだけです」「見た感じ身長は同じくらいで、それほど大きくないと思いました。(ダムは)実績もあるしいい試合もしてるので、明日はいい試合になると感じました」

放って置きましょ・・・。

続いて北岡悟のコメント「(対戦相手と顔を合わせてみて)一本取れると思いました」

北岡については、『別冊・プロレス昭和異人伝』のこちらのエントリーに書かれているように、パンクラスの釜の飯を食っていた者としてはあり得ないような船木への挑発をした部分で、小憎らしさを感じはしますが、この男の決定力の強さに私は惹かれております。格闘技に限らず日本人にもっとも不足する要素、決定力。そこが強い北岡を、私は評価しないわけにはいきません。

今日の試合も、コメントどおりに一本取って勝利してほしいと思います。

そして、真打!五味隆典「爆発的な試合をしたい」

試合を評価する上で私は一本勝ちか判定勝ちかなんて問わない・・な〜んて上っ面では通ぶったことを語っている人だって、五味のスカ勝ちが見たいんでしょ?(笑)

『戦極 第三陣』テレビ観戦記

○ファビオ・シウバvs高橋和生●
案の定な展開と結果でした。

それにしてもストップドントムーブは問題だなぁとつくづく思います。1ラウンド中盤にリング中央に移動して再開となりましたが、それによって戦局が大きく動きました。上手くやれば高橋があのままグラウンドで勝ってましたよ。



○ホドリゴ・ダムvsマスビダル●
マスビダルはかなりの身長差、リーチ差があった上に1ラウンドにダウンを奪ったにも関わらず、逆転KO負け。ダムのローキックが見た目以上に効果的だったのか?しょっぱいだけだったのか?



○ペジパーノvsチェ・ム・ベ●
チェはいつもどおりの飄々とした不思議な間で試合を進めていましたが、突如戦意喪失した感じになりました。何があったのでしょうか?



○菊田vsライス●
なんで菊田にここまでお膳立てしてやってるの?なんか気味悪かった。『戦極』の興行はグラバカ頼りだから?



○トンプソンvsコスタ●
トンプソンは良い選手ですね。ただ、相手のパンチを見切った様子のところに良いパンチを食らってダウンするような抜けたところもありますが。

内藤のマイクが意味不明でした。


<ライト級トーナメント出場予定者挨拶>
しょっぱい奴らばかりでした。まともなマイクは北岡だけ。五味に完敗したラドウィックをもエントリーさせざるを得ない苦しい台所事情もマイナスポイント。トーナメントなんてやらず、北岡vsホドリゴだけで十分じゃないか?



○三崎vsクラーク●
ジョージ・ルーカスばりの髭を蓄えたクラークですが、まだ23歳とのこと。将来が恐ろしい(どんな風にだよw)。もっと伸びがあってインパクトの強いジャブを打てるようになれば、結果も残せるようになるんじゃないでしょうか?

三崎はクラークの大振りの左フックに対してショートフックを合わせられなかったものか?

三崎のホホホイを見れたから満足とします(苦笑)



○トラビスvs藤田●
「この男、できる」(笑)

ヘビー級の怖さってやつですね。観客ドン引き。



○吉田vsスミス●
煽りVなんてどうでもいいけど、この試合のVも面白くなかった。謎かけすりゃ良いってもんじゃないでしょ?

モーリスのふっくらした体と柔和な顔つきを見て、「こりゃ駄目だ」と思いました。こんな状態でのこのこと出てきてほしくなかったですね。

しかし、こんな試合がメインで“リアルの証明”になったでしょうか?



<エンディング>
誰も戦極ポーズをやりませんでした。「戦極ポーズは無かったこと」になってるのでしょうか?Tシャツの在庫はまだまだありそうですが。

『戦極 第三陣』の見所

04293a77.jpg地元のコンビニで“スナックスライスを買い占める男”と呼ばれているのではないかと気になる今日この頃のweb新です。

本日は『戦極 第三陣』ですが、未だにスカパー未契約の私は、録画DVDを借りての深夜観戦となります。ぷふん。

さて、今回の戦極はあまり興味深いカードがラインナップされていませんが、その中から楽しみを見つけるのがファンの務めです。

『別冊・プロレス昭和異人伝』のこちらのエントリーをぜひお読みいただきたい。とは言っても『K-1心中』をお読みくださっている賢明な格闘技ファンの方々であれば、すでにチェック済みでしょうか。

かつてのPRIDEのように、全試合がメインイベント、すべてのイベントが爆発的な盛り上がり。まさにバブルのように膨れ上がり、最後は外資に吸収され、弾け飛んだ。そんなPRIDEを基準に考えたら、これからのすべての格闘技イベントが物足りなく感じてしまいますよ。

昭和のプロレスファンである私でさえ、PRIDEには毒されました。でも、昭和の時代を思い出せばいい。メインが猪木vsバットニュース・アレンであっても、次週に、次のシリーズに期待して、ワールドプロレスリング中継を欠かさずに見続けたのです。

美人の顔は三日で見飽きると言いますが、まさにその通りじゃないですか?例えば浜崎あゆみみたいな人工的な美人顔なんて1日も見てたら嫌気が差すでしょう。逆に、くわばたりえが眼鏡の奥に時折垣間見せる色気の方に男は惹かれるものなのです。

と言うわけで『戦極』のカードを見てみますと、見方によってはいきなり第1試合から面白そう。

人喰い義生もとい高橋和生vsファビオ・シウバ。高橋が性懲りも無くまた負けるのかというネガティブな興味は誰もが抱いているんじゃないですか?レスリングとボクシングの中途半端な組み合わせでは、生き馬の目を抜くような勢いの現在のMMAでは生き残れない。一方のファビオ・シウバは、偽ヴァンダレイでお馴染みの選手。HERO'Sではユン・ドンシクとマヌーフに完敗してます。両者ともスタンドのパンチに活路を見出す割にはパンチでKOされることも多い選手ですから、私のような素人ファンでも楽しめる大味な試合を期待できるでしょう。

第2試合に登場するホドリゴ・ダムは、五味への第1コンテンダーとして扱うべき強豪。アブダビコンバットのブラジル代表になるほどに寝技が強い上に、打撃の強い雷暗暴をパンチでKOするなど、立って良し寝て良しの、島袋浩ばりのオールラウンドファイターです。五味としてはやりたくないタイプじゃないでしょうか?それゆえに、圧倒的な強さで勝利したダムが五味への挑戦権を一気に手繰り寄せるような展開に期待してしまいます。

第3試合でチェ・ム・ベと対戦するマーシオ“ペジパーノ”クルーズは、03年の第5回アブダビコンバットで、ミルコに寝技を指導していたファブリシオ・ヴェウドムに一本勝ちしてます。ただ、第6回大会ではヴェウドムにリベンジされ、また、ガブリエル・ゴンザガやジェフ・モンソンに負けているあたり、かなり微妙な実力と言えるでしょう。チェの微妙なタフネスぶりと相まって、ぐだぐだ試合になるかもしれません。

間を飛ばして、セミの藤田vsトラビス・ビューは、本格的なレスラー同士の試合。見所は、『別冊・プロレス昭和異人伝』のこちらのエントリーをご参照ください。

メインの吉田vsモーリス・スミスは、なぜレジェンドと呼ばれているかをスミスが体現するような試合になれば良いですね。

吉田は今回、夏を先取りして“清涼柔道着”を着用して試合に臨むようです。プロデビュー間もない頃は、「吉田はアイデンティティとして柔道着を着続けているのだ」などと、玄人気取りの一部のファンに神格化されていましたが、その後は半袖に軽量化など、柔道着の美味しい所取りをする醜さだけが目立ち、「ローキック対策として防御用パッドを仕込んでいるのではないか?」という疑惑の声が上がるほどでした。

半袖柔道着ほど格好悪いものはないですよ。

異種格闘技戦の時代ならばアイデンティティの表現としての柔道着も良いでしょう。しかし、総合格闘技が一競技として確立されつつある現在において、柔道着の着用は許されるべきものではないと思います。

かと言って裸の吉田を見たいとも思わない。むしろ、襟や袖を武器にする吉田を見たい気もします。特に今回のスミス戦は柔道着がものを言うんじゃないでしょうか?

ここは一歩譲って、「柔道着は吉田で最後」にしてほしいと思います。

以上、『戦極 第三陣』の見所を私なりに書いてみました。皆様の参考になれば・・・みたいな、ブロガーにありがちな思い上がりはございません(笑)

他にも菊田や三崎も登場しますし、けっこう楽しめる大会になりそうです。最後にもう1つの見所ですが、前回大会でジョシュが提示した戦極ポーズが今大会にも承継されるのか?ハッスルポーズを拒否した吉田が、笑顔で「一、十、百・・・」なんて始めたら面白いですね。

またおって(・∀・)/ (←私は梅木ブログからこれを承継しました)

問題カードに総合格闘技協会が動く・・・わけないか

『戦極 第二陣』はいかがでしたでしょうか?(珍妙なカードがラインナップされた『第三陣』についてはまた後日)

大方のファンの満足度は相当低い様子ですが、あのメインとセミでは当然のことでしょう。

まずセミのホジャーvs近藤ですが、大人と子供くらいの体格差がありました。ホジャーは勝つ気満々で来日したのでしょうが、前日会見で近藤と対面し、「これは楽勝だわ」と思ったはずです。

どうなんでしょうか、この体格差は。試合が一方的になるのはまだ良いとして、小さい方の選手にとっては危険ですよね?

続いてメインですが、ご覧になったとおりのお“手合わせ試合”になりました。

「両者の複雑な表情を見て、こちらが感傷的な気分になった。両者に拍手〜」なんて悠長なことを言えるほど私には金も暇もございません。

無気力試合を生み出すようなマッチメイクは、今後行わないように徹底して欲しいものです。

以上のように『戦極 第二陣』では,体格差の大きい選手同士と身内同士のマッチメイクという問題点が挙げられる訳ですが、『戦極』を競技としての側面から統括している総合格闘技協会が動くんじゃないでしょうか?

協会、コミッションはお飾りじゃないので、何らかの警告は出されるはずです。それを待ちましょう。

『戦極 第二陣』TV観戦記 

『戦極』の録画DVD観戦記です。

録画DVDなので試合以外の部分は早送り出来る訳ですが、それをやっちゃうと何か物足りないんですよね。やっぱり煽りVとか入場とか、溜めが必要なのです。

北岡vsシャファー
スロットマシーンは何だったのでしょうか?

「須藤元気を引退に追い込んだ男」に「リアル・クラッシャー」、、、。あっちを意識し過ぎだって!

北岡すごい。マイクを持って2階席を見渡す表情から、かなりの大物ぶりを感じました。北岡はパンクラス所属というよりパレストラの選手って感じですね。

『戦極』では“ロードトゥー五味”という作為的なくだらない企画をしているようですが、いきなり五味vs北岡を組むべき。温存してる場合じゃないって。

シャファーは最初から及び腰で、ゴングがなった直後に北岡の勝利を確信しましたよ。シャファーはこれで商品価値はゼロになったんじゃない?


ホーンバックルvsパイル
煽りVが面白くない。

計量で何かゴタゴタがあったようで、どちらかが減点1の状態からのゴングになりましたが、そこら辺はしっかりと管理してくださいよ。白けるから。


光岡vsイ・グァンヒ
イ・グァンボムを思い出してしまいましたw

グァンヒは負けはしましたが、グラウンドに慣れれば強くなりそうな気がしますね。打撃のキレと安定感、タックルのさばき方を見た感じでは。

光岡が勝利した直後にコーナーポストに駆け上がった際、光岡に駆け寄って体を叩いた眼鏡のセコンドがいましたが、あの黒縁眼鏡は20年以上前に流行った感じじゃないですか?

光岡のマイクは余計。


佐々木vsサンチアゴ
『戦極』の煽りVはひたすら面白くない。

佐々木と言えば、私がTOPSに入門したときに桜井隆多選手が足を引きずっていたことを思い出します。修斗の試合で佐々木にやられたんですよね。

1ラウンド中盤に佐々木が自陣コーナー付近でスリーパーに入った際、菊田が「入ってるよ」との大声と共に思い切りリングを叩きましたが、あれは反則じゃないですか?

サンチアゴのハイキックは最低ですね。空を切ってバランスを崩し、組み付かれる最悪のパターンが2回ありました。あーゆーのは見ていてフラストレーションが溜まりますよ。

最後は高坂氏が「腕十時狙ってますよ」と解説するや否や決まりました。サンチアゴらしくない勝利?

1ラウンド、2ラウンドともに佐々木が腕十時に入ったところで終了のゴング。不運な印象もありますが、佐々木はピークが過ぎてしまったような気もしました。


キス魔vsヨーク
中尾のベースはレスリングですが、素晴らしい成績を残している選手です。イロモノの枠に収まるような選手ではありません。本人だってイロモノ扱いされるのは本意じゃないはずですから。

中尾はタックルとパンチが有機的に連動してました。記録はグラウンドのパンチでKOとアナウンスされましたが、実際にはスタンドでの2発目のパンチでヨークは意識が飛んでましたね。

中尾はマイクで藤田戦をアピール。これも温存せずに第三陣で実現して欲しい。

そう言えば中尾は高坂氏と共に「未だかつて無い戦い方」を編み出したはずですが、あれは何だったのでしょうか?


休憩明け
第三陣出場予定者として、三崎、吉田、第四陣出場予定者として五味が登場。

三崎は同門の佐々木を下したサンチアゴとの対戦をアピール。それをリングサイドで通訳を介して耳にしたサンチアゴですが、アクションは起こさず。しょっぱいブラジリアンだな。

五味って顔が松村に似てませんか?「ダンカン、この野郎」とかやってそう。


川村vsランデルマン
十数回の手術を経て、リングに復帰したランデルマン。

体が一回り小さくなったようなランデルマン。

高坂氏が解説したとおり、飛び込んで左フックを放ったランデルマン。

しかし、かつてのパワーは無く、グラウンドに持ち込んでも腕を取られて攻め込めないランデルマン。

第2ラウンドからは川村にペースを握られたランデルマン。

消極性をレフェリーに注意されたランデルマン。

かつての勢いが消え失せたランデルマンに勝てなかった川村。

ランデルマンは序盤から発汗量がすごく、スタミナロスが気になりましたが、試合展開もリング中央に陣取る川村の回りをランデルマンがぐるぐる回る苦しい展開。

しかし、川村の誤算は、第2ラウンドの後半にスタンドの打撃で攻め込まなかったこと。第3ラウンドの終盤もパンチの踏み込みが甘過ぎる。見ていてものすごくイライラしました。

ニーズに応えられない川村。二度と見たくない。最低最悪だよ。こんなに頭にきたのは久しぶり。川村には乗れません。

逆に、斜陽のリアル・ドンキーコングに人間的な魅力を感じました。体が動く限り現役で頑張ってほしいです。死の淵から蘇ったランデルマンにリスペクト。


ホジャーvs近藤
近藤は“アブダビ・キラー”かぁ。微かな希望を感じましたが、、、。

近藤は自分を安売りし過ぎじゃない?「試合に出てもらえますか?」「ハイ、いいですよ」不動心もいい加減にしろw

第三陣ではぜひホジャーvs吉田が見たい。間違いなくホジャーが勝つだろうけど。


バーネットvsモンソン
モンソンは身長175cmですか。私より小さいとは驚きです。

試合前の両者はともに複雑な表情。私如きが「緊張感ゼロ」などと揶揄するのは野暮な話です。

が、金払って観るようなものではなかった。ジョシュはモンソンにかなり花を持たせましたね。本気を出せばスタンドのパンチでKOできますもん。

いや、2人に責任はありませんよ。身内同士をマッチメイクした主催者が悪いんです。日本総合格闘技協会から警告出してもらわなきゃ!

DREAMを挑発したい年頃

『戦極』は『DREAM』をかなり意識してますよね。

旗揚げ戦では、オープニング映像の中で「いつまで夢(DREAM)を見てるんだ」というフレーズを用いました。

そして今回の第二陣。『戦極』のスタップブログで見所を紹介してますが、第1試合で北岡と対戦するイアン・シャファに“リアルクラッシャー”という呼称を与えてます。

それはぁぁぁぁまぎれもなく〜〜〜、や〜〜つさ〜〜〜・・・

スミマセン、何の脈絡もなく“左手にサイコガンを持つ男”を偲んでしまいました。

それはまぎれもなく、『DREAM』で本領を発揮し切れていない和製クラッシャー、川尻達也に対する挑発に他なりません。

また、光岡映二については「ヨハキム・ハンセン選手からも勝利を飾るほどの逸材」と紹介しています。へぇ、光岡ってつおいじゃん!

こんな風にライバル意識を露にするのはなかなか面白いと思いますが、やっぱり噛み付く方が格下なんですよね。

戦極第二陣はいよいよ明日ですが、私がそれを見るのは諸般の都合で火曜日以降になりそうです。都合が悪くなくても、どうしてもリアルタイムで見たいとも思わないような。

第三陣はもっと面白いカードを組んでくださいよ。吉田vs日本人選手とか、藤田vsキス魔、五味vs北岡、あるいはホジャーはランデルマンあたりをキッチリと極めて、その強さをわかりやすくアピールするのはいかがでしょうか?

旗揚げ間もなく、人材も少ないかもしれませんが、ヘビー級は比較的充実しているし、中量級エースの五味だっているのです。他団体を挑発しながらも、『戦極』ならではの面白いカードを提供して欲しいと願ってます。

メインイベントがチームメイト同士の対戦・・・ 〜戦極第2陣〜

「戦極の第2回大会はあさって開催なんですね。忘れてました」などと嘯くつもりはありませんが、正直あまり興味が湧きません。

カードのラインナップは以下のとおりです(後半の4試合のみ作為抽出)。


<第8試合 ヘビー級>
ジョシュ・バーネット(米国/フリー)
ジェフ・モンソン(米国/アメリカン・トップチーム)

<第7試合>
近藤有己(日本/パンクラスism)
ホジャー・グレイシー(ブラジル/ホジャー・グレイシー柔術アカデミー)

<第6試合 ライトヘビー級>
川村 亮(日本/パンクラスism)
ケビン・ランデルマン(米国/ハンマーハウス)

<第5試合 ヘビー級>
中尾“KISS”芳広(日本/TEAM TACKLER)
BIG・ジム・ヨーク(ニュージーランド/ファイブ・リングス・ドージョー)


いかがでしょうか?

心から「見たい!」と思うカードはありますか?

私としては、

未知の強豪としてのホジャー・グレイシーがどれほどのものなのか?

ランデルマンに完勝すれば、いよいよ川村も“本物”と見られるようになるのでは?

・・・程度の関心しかありません。

第5試合でキス魔と戦うBIG・ジム・ヨーク。なんちゅう名前だよ。いかにもK−1に突如現れる噛ませ外国人選手っぽい名前だわ。

そう言えばヨークって飲み物が昔ありましたが、ここ十年来飲んでいないような気がします。懐かしいなぁ。GIVE・ミー・ヨーク。

メインのジョシュvsモンソンなんて緊張感ゼロじゃないですか?

「十年来の親友」(ジョシュ談)だそうで、さらに昨年東南アジアで開催された格闘技の大会に、モンソンはチーム・ジョシュの一員として出場しているのです。

チームメイト同士の対戦なんて見たくもない。スクールメイツの内輪揉めの方がよっぽどスリリングな展開になりそうですよ。
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観戦暦:30年。格闘技入賞歴:新空手K-2トーナメント、K-1モンスターチャレンジ、土浦市長杯。戦績:17試合13勝4敗9つのKO勝利。新空手史上最短KO記録保持(5秒。但し非公認)


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