注目の対戦

武士道11 郷野VSヘクター・ロンバート

いよいよ明日に迫った『PRIDE武士道其の十一』ですが、要注目は、茨城トリオもさることながら、やはり郷野VSロンバートでしょう。このカードの影に見え隠れすると言うかハッキリ見えている瀧本の存在があってこそ楽しみなカードであることは言うまでもありません。

「総合格闘技を舐めてました」

この言葉に郷野が反応しないわけがありません。なにせ郷野はかつて“総合格闘技の申し子”と呼ばれていたのですから。

郷野VS瀧本。こんな刺激的なカードもないでしょう。しかしこれをすぐに実現しないでロンバート戦を挟んだのは心憎い。PRIDEでは格上の郷野が瀧本戦へのテストマッチとも言えるロンバート戦を課されたことで、郷野はベビーフェイス人気が上がるはず。一方で瀧本のヒール人気もさらにアップ。最近のK?1にはない、カードとカードが線で結ばれた面白みです。

ところで郷野VSロンバートの展望ですが、郷野ピンチの声も多く聞かれます。これは柔道オリンピック代表という肩書きとマッチョボディの強烈な印象によるところでしょうが、私は郷野の勝利を予想します。ただし、1Rの相手の攻撃をどう凌ぐかが問題でしょう(ロンバートにかなりスタミナがあったらやばいけど)。郷野も「デイフェンスを見てくれ」とか言う割にはスタンドで思い切りパンチもらうからなぁ。そこが心配。

郷野自身にしても主催者にしても、ここで郷野が負けるわけにはいかないでしょう。実力者が揃った割には話題性が無い今トーナメントの目玉は、今のところ郷野と瀧本の遺恨しかないのですから。2回戦ではぜひ“総合格闘技の申し子”VS“総合格闘技を舐めていた男”が実現してほしいものです。

シュートボクシング 緒形VS大東

SHOOT BOXING2006「NEO ΟΡΘΡΟΖ Series.3rd」
5月26日(金) 後楽園ホール

<第7試合 3分×5R エキスパートクラスルール 72kg契約>
緒形健一(SB日本スーパーウェルター級王者/シーザージム)
大東 旭(元日本スーパーウェルター級王者/チームクラウド)


この試合は久々に生観戦したいくらいに興味深いですね。え?なになに?(のび太と呼ばれている男子生徒風)最近負けが込んでいる緒形とロートルボクサーとの対戦のどこが興味深いって?これがわからない人は“格闘技”ちうもんを観る資格は無いですよ。どうぞボクシングなり硬式空手なり卓球なりをご観戦しててください。

この試合で、私は緒形が蹴りを一切使わないであろうことを予言します(ついでに立ち関節も)。立ち技の総合格闘技と呼ばれるシュートボクシングの選手なのになぜ蹴りも立ち関節も使わないのか?

かつてK−1でボクシングの元世界王者ビンス・フィリップスと対戦した魔裟斗は、情け容赦ないローキックを浴びせ、完全KO勝利し、マイクでこう言いました。

「これがK−1です!」

こんなんがK−1か?ボクサーに対して蹴り一辺倒で倒すのがK−1王者か?その試合のほかにも、05年大晦日のダイナマイトで大東と対戦した際も魔裟斗はローキック一辺倒で圧勝。私はそれを見て思いましたよ。

魔裟斗はK−1を愛してはいない、と。

ボクサー相手に蹴りで勝つことに何の意味があるのか?ボクサーにパンチで勝ってこそ自身の、そして新興格闘技であるK−1の評価が上がるのだろうが。

緒形はそれをよく理解しているから、そしてシュートボクシングを、シーザーを愛しているからこそ、ロートルとは言えボクシング元世界ランカーとパンチで打ち合うに決まっているのです。

(余談)
こんな素敵なカードを後楽園ホールで観る。いいなぁ、観に行ける人は。私も昔は平気で定時退勤してWingとか北尾道場とか高野拳二モノとかインディ系ばかりよく観に行ったけどなぁ。会場へ行けないサラリーマンや遠隔地在住の人々にとっては、この緒形VS大東だけでも2,000円払ってPPVする勝ちがあると思います。
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web新のプロフィール
観戦暦:30年。格闘技入賞歴:新空手K-2トーナメント、K-1モンスターチャレンジ、土浦市長杯。戦績:17試合13勝4敗9つのKO勝利。新空手史上最短KO記録保持(5秒。但し非公認)


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