魔裟斗復帰戦とRIZINを特集した、週刊プロレス増刊号の格闘技通信を立ち読みした。注目していたHIROYAvs.ウィッキーを見たら、記事は1ページだけ。武尊の何てことない消化試合の半分だった。これは、間違いなく主催者の意向。とにかく武尊を売り出したいのだ。格闘技記者だって、本来ならば武尊の試合よりHIROYAvs.ウィッキーにページ数を割く価値があるのは解るはずだから。

また、武尊は、関根勤の口利きで、フジテレビ『正直ちい散歩』というロケ番組に出演したらしい。関根勤が格闘技界に貢献してるつもりになってるのは悪いことではないが、そこまでお膳立てしてもらった武尊が、果たして魔裟斗の何分の一の知名度を得られるだろうな?

それを数値で表すことはできないが、感覚的に数十分の一レベルではないかと思う。

かつて、K-1MAXのテレビ中継があった翌日には、職場で誰かには必ず声を掛けられた。

「魔裟斗はすげーな!」

そんな風に武尊が扱われるところ、皆さんは想像できます?正直、できませんよね?

根本的に、武尊はアスリートとしては極めて優秀なのだろうが、人としての魅力が乏し過ぎる。何かをやってくれそうな期待感を抱けないのだ。

新生K-1の軽量級王者。それ以下でも以上でもない。ただ、それだけ。

魔裟斗のように枠からハミ出る存在にならないと、スタアとは呼べないのだ。敷かれたレールの上を走るだけなら馬鹿でもできる。

武尊のライバルはトーマスってことだ。それで良い。