RIZINが終わってまだ3日も経っていないのに、既に語ることもろくになくなってきている。

一方、IGFに関しては、当事者の澤田敦士を含めて、まだまだ意見交換が続いている。喜ばしい限りである。


澤田は、自分が弱いことに強いコンプレックスを持っているようだが、別に最強である必要はない。最強を求めるならUFCを見れば良いだけのことで,強さ以外の部分でも客を魅了できるのがプロレスの良いところではないか。

私は,最強を追い求めるより,心に染み入る人間ドラマが観たい。例えば、中牧昭二やゴージャス松野たちに(プロレスラーとしては四流以下であるにも関わらず)魅力を感じるのは、社会の最底辺に近いところから這い上がらんとする生き様に心を打たれるからであって,金網の中でのゲームより,よほどリアルな世界を見ることができる。

澤田は,いつまでも“俺はメジャーだ。インディーなんて相手にするか”と虚勢を張ってないで,藤田ら格上相手にノーリスクの試合ばかりしてないで,等身大の自分に相応しい相手とガチンコ勝負をして欲しい。身近なところでクラッシャー川口がいるではないか。澤田が忌み嫌うインディーにだって関本大介や岡林裕二のような強そうなレスラーはいるではないか。

桜庭とのタッグマッチやミノワマンとの格闘技戦で,不本意ながらも実力はさらけ出してしまったのだ。しかし,それが面白かったんだよ。弱ければ弱いなりに自分をさらけ出し、一から出直す。その姿こそがファンを魅了するのだ。

あとは青木真也に託すしかない。青木がしっかりと手綱を握って,澤田敦士を,IGFを良い方向に導いて欲しい。2月のGENOMEに期待している。