トンプソンが計量で12kgオーバーということで,もしトンプソンが勝利しても記録上は無効試合になるという,テンションだだ下がりからのスタートになったが,試合開始間もなくして,そんなことは頭の中から消えた。

トンプソンのゴング&ダッシュにタックルを合わせるかと思ったが,スタンドでの打ち合いに。あの体格差では分が悪いと思ったが,膝蹴りとボディーブローに苦しみながらも引かずに打ち合いに応じ,遂にはグラウンドで上になる展開に。バックに回ってトンプソンの顔面にパンチを打ち込む。島田のレフェリングを知ってるトンプソン,パウンドされながらもしっかりと顔を上げて,負けにされないよう健在をアピール。第1ラウンドは,やや高阪優勢で終了。両者ともに疲労困ぱいの様子。

第2ラウンドも打ち合いの展開になり,最後はロープ際で高阪が顔面にパンチを数発当てると,後ろを向いたトンプソン。レフェリーが割って入り,高阪の勝利。

相当な消耗戦でしたが,本当ならば,序盤にトンプソンをぐらつかせた後,高阪が半歩後ろに下がって,一呼吸置いてから正確なパンチを打てれば,そこでKOできていた。でも,それを実践するのは難しいし,パンチが固くてキレがないから,なかなかそれは難しい。まぁ,打撃の選手じゃないのだからそんな指摘は野暮ですわな。

あ〜,高阪が勝って良かった。

会場でラグビー代表数名が高阪を応援していたが,大野均は人格者だな。観戦態度も素晴らしい。ちょっと次元が違う人間だよ。



○高阪(2R フェリーストップ)トンプソン×