今日は勤労感謝の日。プロ格闘家の方々は、己の戦う舞台が存在することに感謝するべきだと思う。同時に、その舞台の礎を築いてくれた先人たちへの感謝の気持ちを忘れないでもらいたい。

さて、今日はシュートボクシング(以下、SB)の大一番、S-CUPが開催された。私は観戦したわけではないので、感想を簡潔に。

S-CUPは8名のワンデートーナメント。今年は豪華な顔ぶれが話題になった。元々SB所属だったアンディ・サワーの他にブアカーオもエントリー。K-1MAX優勝経験者が2人も顔を揃え、直前で欠場となったが、PRIDEで活躍したチャールズ“クレイジーホース”ベネットのエントリーにも期待が持てた。

優勝したのはブアカーオ。立ち組を徹底排除するようになったK-1とは違い、ムエタイ戦士のブアカーオは水を得た魚のように戦えたことだろう。

この大会を観戦した菊野克紀はツイッター上でこのように感想を述べている。


_____normalブアカーオこんなに荒々しい選手だったんだ。組ありの方が怖い。


このツイートを読んだだけで、ブアカーオの鬼神の如き戦いぶりが脳裏に浮かんだ。

一方、日本人選手は梅野、宍戸ともに初戦敗退。

そもそも、こいつらにS-CUPに出る資格なんてないだろ。梅野も宍戸も鈴木悟に実質的には負けていたのだから。

梅野は鈴木の脱臼で白星を辛うじて拾ったし、宍戸は反則のロープ掴みを見逃してもらえたからこそフロントチョークで逆転勝利を収めることができた。

本来であれば、怪我で欠場中の鈴木悟がSB日本代表に相応しい選手だったのだ。

また、SB所属外の日本人総合格闘家、DJ.takiも今日は活躍した。久々のKO勝利を飾ったのだ。石田は惜しかったが、面白い試合を演じることができたのではないかと思う。

SBの選手は本当に情けない。やっとブレイクしそうなSBだが、所属選手がこの競技をしっかりと体現する試合をしていれば、もっと早い時期にブレイクしていたはず。そしてシーザーの呂律が回らなくなるなんてこともなかったと思う。

所属外の選手の活躍があってこそ今の盛況があることを忘れてはいけないと思う。



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