これからの格闘技興行は低コストのワンマッチ形式を主体に・・・の提案については概ね賛同のコメントが寄せられたが、ワンマッチ興行が主体になると、選手の必要数が減ってしまうのではないかという懸念のコメントも見受けられた。

そんなことはない。一つの大会に出場する有名選手の数が少なくなる分、大会の開催数を増やせば良いのだ。

その為には大都市圏で集中開催されている現状から、地方での開催を増やす方向にシフトしなければならない。いくらPPV収入がメインの小会場開催型イベントとは言っても、立て続けに都内で開催した結果、閑古鳥が鳴くよう客入りになってしまってはイベントが盛り上がらないだろうから、日本全国の格闘技ファンに会場観戦の機会を与えるのだ。

例えば、北九州を中心にジムを展開し、K-1MAXに裕樹や龍二を送り込んでいるリアルディールジムがRISE博多大会を開催するのはどうだろうか?

"博多の悪童"とか"博多のホッピードラゴン"等、地名を取り込んだ愛称で売り出されている両雄が並び立てば、会場チケットは完売し、カード次第ではPPV(1,050円)も1万件以上の売上が見込めるだろう。

いや、1万件などと控えめなことを言わず、その数倍の売り上げが見込めるようなマッチメイクを考えてみたい。

とりあえず以下の6試合を考えてみたが、前座は格闘技イベントとしての体裁を整えるために行うだけであり、PPV中継に入るのはセミとメインのみである。

(第1試合〜第3試合 K-1ルール3分2R)
福岡在住の若手キックボクサー同士のフレッシュマンファイト。ぐだぐだ試合になった場合の保険として、試合形式は3分2R。

ファイトマネーは支給なし。代わりにチケットB席(5千円)20枚=10万円相当を5万円で購入。

(第4試合 K-1ルール3分3R)
休憩前に福岡在住のランカークラス同士でお茶濁し。こちらもファイトマネーはチケット差額分。

(休憩)

(セミファイナル K-1ルール3分3R)
吉田幸治(総合格闘技道場ACIU)
龍二(リアルディール)

吉田も福岡県出身。総合格闘家だが、プロボクシングで全日本Sライト級新人王に輝いた実績があるので、K-1ルールにも適応するだろう。下手をすると、ステップワークとヘッドワークが少ない龍二の頭部に吉田のパンチがハードヒットすることも十分に考えられる。

お互い地元ファンへのお披露目となるこの一戦。無様な姿を晒すことはできないと、意地を張り合うエキサイティングな殴り合いになるのは必至だ。

(メインイベント K-1ルール3分3R)
ウィッキー聡生(シューティングジム横浜)
裕樹(リアルディール)

ウィッキーは客を呼べる選手に育ってくれた。K-1ルールの下、ボクシンググローブを着けたウィッキーがあの変則パンチを振るう場面を想像しただけで身震いしてしまう。テイクダウンされる心配が無用のウィッキー。観客の目は釘付けになるだろう。

一方の裕樹は、ウィッキーの圧力を前にしてキラーローキックをどれだけ効かせられるかが勝負どころ。ローキックの蹴り逃げに終始するようでは、たとえ判定勝ちしても評価は得られないことは十分に理解しているだろうから、メインイベントとして相応しい試合内容になるのは間違いない。

以上、気ままなファンの考えを書き綴ってみたが、このような大会が全国各地で開催されるようになったら楽しくて仕方がないと思う。