アリスター・オーフレイム「DREAMは俺が出ないことを早く発表すべきだった」「K-1 WORLD GPに出場するかもしれない」MMA Ironmanより)

Alistair Overeem Explains Dream Absence, Hints at K-1 Return(MMAFighting)

アリスター・オーフレイムがコメント。以下、要約。

・「俺は8ヶ月で8試合もした。言うまでもなくMAXだ。そこで俺は時間を作って身体を回復させる必要があった。ところが(5月15日のブレット・ロジャース戦が終わって)アメリカから帰国したらマネージャーが『DREAM.15で試合をしないか。彼らは君を必要としている』と言う。俺は疲れていた。休みが必要だった。俺が再度やる気を出して練習に戻るとしたらタイトルマッチしかなかった。チャンスはフイにしたくないからね」

・「数日後にマネージャーは対戦相手はアンドレイ・アルロフスキーでタイトルマッチになることを確認した。そうなりゃ俺も俄然やる気が出てきた。スパーリングパートナーたちと練習を再開したよ。ところが今度は2週間後にアンドレイ・アルロフスキーがケガで試合に出られないと聞いた。代わりの対戦相手の候補にはティム・シルビアも入ってると聞いた」

・「俺はタイトルマッチをやることに変わりはないのか何度も確認したし、マネージャーは間違いないと言う。俺はトレーニングを続行した。それからさらに2週間半後だ。マネージャーは対戦相手がリコ・ロドリゲスになり、しかもタイトルマッチじゃなくなったと言うじゃないか。俺は完全にやる気をなくしてしまった。まだアメリカにヒョードルの試合を観に行くのに間に合うし、ヒョードル vs. ファブリシオの勝者と対戦すると思ってたから、DREAM.15に出るのをキャンセルしたんだ」

・「なのにDREAMは相変わらず俺をDREAM.15の出場予定選手にしているし、リコ・ロドリゲスは日本に向かったというじゃないか。『ちょっと待てよ、俺は出場をキャンセルしたんだぜ?』と言いたかったよ。DREAMは俺が出ないことをすぐに発表すべきだったんだ。ファンのためにも、リコのためにもそうすべきだった」

・「また今年もK-1 WORLD GPがあるが、俺には開幕戦の出場権がある。出場するかはまだ決まってないが俺は出たい。K-1に出るのは好きなんだ。ファン層もMMAとは少し違うしね。オランダでは大人気だし、俺はチャンピオンになりたい。俺こそがチャンピオンにふさわしいと思ってる。K-1とMMAの両方でチャンピオンになったらレジェンドになれるし誰も達成してないからな」


アリスターがK-1出場を予定している。K-1ファンの立場からすると、予定してくださっていると尊敬語で言う方が適切だろう。

「FIFAとFIKA(笑)」に通じる話になるが、2009年のK-1にアリスターがいなかったら・・・と思うと背筋が寒くなる。純K-1ファイターだけではエンタメとしてお話にならない。競技として退屈なことはもちろん、何の物語も紡ぐことができないのが実状なのだ。

その窮地を救い、K-1GP2009をK-1足り得るものに昇華させたのが、MMAファイターのアリスター・オーフレイムなのである。それが理解できないよいこのK-1ファンがいる限り、私は就学前児童に道理を教えるように噛み砕いて説明し続けるつもりだ。

アリスターがK-1を救ったストーリーは、一昨年の大晦日Dynamite!!でバダ・ハリがアリスターにKO負けした試合からスタートした。

その後のアリスターはK-1GP開幕戦でアーツを圧倒、GP準々決勝ではテイシェイラを秒殺KOし、遂にバダ・ハリが挑むリベンジマッチのお膳立てを整えた。

ライバルが活躍すればバダ・ハリも輝く。アリスター戦後は、シュルトKOを含む破竹の4連続1ラウンドKO勝利で失地回復し、リベンジマッチに挑むに至った。

2009年のK-1GP。誰がどう見てもバダ・ハリがリベンジに成功した準決勝戦がベストバウトと言えただろう。この試合に加えて、準々決勝の2試合(ハリもアリスターも1ラウンドKO勝利)があったからこそ、シュルトが無難に優勝したにも関わらず、観た者に余韻を残せたのだろう。

余韻が残るってのは凄いことなんだよ。ファンの皆さんもそこを良く考え、評価すべきファイターをしっかり評価しましょう。

アリスターなんて糞食らえみたいなことを言う人間は、K-1ファンではありません。

まぁ、アリスターがいなければ目も当てられなかっただろうってことは、実際にはK-1ファンも解っているのだろうが、PRIDEファン憎しがアリスター憎しになってしまい、正当な評価が出来なくなっているのだろう。

歪んだ気持ちでK-1を観てても楽しくないでしょ?