小見川と言えば試合後の「クソッタレ」が定番になっているが、まさかあんなにお行儀の良いものだとは思わなかった。幼稚園生の学芸会じゃないんだから、直立不動で「クソッタレ」と言われても、観客・視聴者の心には何も響かないよ。

小見川の情念が伝わるような叫びを期待していた。

昨年大晦日のDynamite!!で高谷をKOするも時間調整の都合でマイクを握らせてもらえなかった小見川。バックステージではそのことに対する不満をぶちまけていた。テレビ番組の編集の都合で、握れるマイクも握れなくなるなんて、ハードトレを経て試合に勝利した選手からすればまさに「クソッタレ」じゃないか!

それ以来のFEG主催興行だ。その鬱憤を晴らすかのような叫びを期待したが、何事もその場限りで終わってしまうのが今の格闘技界の特性。何か事件が起きても、主催者や関係者が焚きつけることもせず、数日後には忘れ去られてしまう。俗に言う「点と点が線で繋がらない」ってやつ。

線で繋がらないと言えば、K-1MAX。

佐藤に完敗した山本と才賀に惨敗したナオキックが、何事もなかったのように8月のKrushに出場することがアナウンスされた。

山本もナオキックも自身の敗戦を糧にする気はないのかね?ぃゃ、糧にすると言うのは、負けた試合を反省してリーチ差を克服するための技術を身に付けるとかボクシング技術を上達させるとかではなく、リベンジマッチに繋げろってこと。特にナオキックだよ、この馬鹿タレが。

生意気な才賀をリング上で制裁するって言ったのは誰だ!?でもって返り討ちされたのは誰だ!?お前だよ、ナオキック。この野郎。

どうせ8月のKrushでは宮田(充。"嘘と沈黙"でお馴染み)にほどほどの相手を用意してもらって、それに勝利して「これで再びMAXと向き合える」とか訳解らないことをぬかすんだろ。

本来ならば路上で才賀を襲撃するくらいの狂気を見せてほしいところだ。まぁ、それは絶対に不可能だろうが、だったら才賀の道場へ出向いてリベンジマッチを要求するくらいはやってほしい。土下座して訴えるナオキックに対して才賀が「だったらスクワット千回やってみろ」とか命令したりして。そんなやり取りがあったら-63kgはさらに盛り上がるんだけどなぁ。

日本トーナメントが成功したらそれで予定終了ではなく、次の大会に繋げることが重要なのだ。口が酸っぱくなるような気分だが、『K-1リベンジ』の概念を忘れないでほしい。トーナメントでの勝ち負けを次のワンマッチに繋げるのだ!

かつてのアンディ・フグのように、負けて注目されるほど存在感のある選手ではないならば、試合の数日前にちょろちょろ垂れ流される煽りVに頼るような小手先のプロモーションに満足せず、己の生き様(憎い相手にリベンジするためには土下座でもスクワットでもする)が見れるような壮大な仕掛けを展開してほしい。

何が起きても点で終わってしまう。言うちゃ悪いが、今のK-1ファイターはFMWの中牧以下だ。



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