いやはは、日本8年ぶりのワールドカップ勝利に列島中が沸き立つ中、私的には久々にライブ観戦したいと思わせてくれる格闘技イベント開催の発表があり、意味もなくそわそわと歩き回りたい気分です。

そのイベントとは、元プロボクサー・キックボクサーの戸田拳士氏が立ち上げたボクシングスタイルの新格闘技『BOX FIGHT』のことです。

まずはこの『BOXFIGHT』及びその旗揚げ戦の概要を紹介します。


・有効な打撃はパンチのみのボクシングルールを採用

・JBC傘下ではないため、出場資格としてプロライセンスは求められない。

・試合時間は3分3ラウンド。

・旗揚げ戦は8月25日に後楽園ホールで行われる。

・現時点では、天田ヒロミ、高瀬大樹、“天才”須藤信充の参戦が決定している。

・5月のトライアウトを通過した者を7月の第2回トライアウトでさらにふるいにかけ、そこで合格した者が旗揚げ戦に出場する。

・旗揚げ戦は全11試合を予定している。


見所はもちろん天田、高瀬、須藤の試合です。

天田は初めて本業であるボクシングの試合を格闘技ファンに対して披露するわけですが、彼の持ち味が存分に発揮できるようなマッチメイクをして欲しいと思います。願わくば、しつこいようですが、天田ヒロミvs.西島洋介を切望します。

高瀬と須藤は直接対決が実現しそうな流れ。記者会見の席上で須藤が高瀬に対戦表明を行いました。

高瀬は皆さんご存じのブログ格闘家。かつてはPRIDEでアンデウソン・シウバやカーロス・ニュートンから勝利する等、際立つ戦績を残しながらも、その他の試合で大きく負け越し、実力程の評価は得ていない印象の選手です。また、キックボクシングも何試合かこなしており、ブログを通じた舌戦の末に実現した寒川直喜戦(高瀬の判定負け)等が有名です。さらに、会見でも語っていましたが、プロボクシングの試合出場に色気を見せていた時期もありましたから、今回の『BOXFIGHT』参戦は必然的とも言えるでしょう。

一方の“天才”須藤信充は、最近の格闘技ファンには馴染みの薄い選手でしょうか。88年にキックボクシングでプロデビューし、キック→ボクシング→キック→極真と流転の格闘技人生を歩み、今回の『BOXFIGHT』参戦に至りました。キックではライト級、ウェルター級、ミドル級でタイトルを奪取し、ボクシングでは8勝2敗(東日本新人王戦準優勝含む)の成績を残し、昨年は極真館(顔面あり)の全日本大会に出場し、重量級で優勝しております(今年の大会には102kgにウェイトを上げて臨み、初戦敗退した模様w)。

いかがでしょうか?

大会の規模やコンセプトにこだわるファン(特にK-1ファン)にとっては興味の対象外でしょうが、ここに挙げた3人と比較して技術的に劣る部分があるK-1ファイターもいるわけですから、格闘技の中身を見ることができる人間ならば間違いなく楽しめます。その素養があると思われる方は、食わず嫌いせずに一度ご賞味あれ。

天田ら以外にもボクシングで一定の成績を収めたことがある選手数名も参戦を予定しております。中には東日本新人王戦4位なんて方もいるようで、新人王戦でそれ以上の成績を収めたボクサーと手合わせした際の私自身の感覚からすると、ならば『BOXFIGHT』はやる側の立場からもアプローチできるイベントになるんじゃないかと思うわけです。

来年のトライアウトにでも出てみようかな・・・