本日22時からスカパーのJ sports Plusで放送される『〜最強打撃格闘技〜 IT'S SHOWTIME 2010・5・29 アムステルダム大会』は、海外の打撃系大会だからと侮ることが出来ない好カードが揃ってます。

メインはバダ・ハリvs.ヘスディ・カラケス。この試合について、今大会を放映するJ-SPORTSの番組ガイドにはこう書いてあります。

5/29アムステルダム・アリーナ大会で最も注目を浴びているのは、現地でも大人気のバダ・ハリ。ちょうど1年前のアムステルダム・アリーナ大会ではセーム・シュルトを衝撃の1RKOに葬ったが、今回はショウタイム世界+95?級王座の王座防衛戦を行なう。
挑戦者はヘスディ・カラケス。身長2?というエジプトの巨人だ。ルスラン・カラエフ、ポール・スロウィンスキーを破った実力は折り紙付き。しかもカラケスの現在のトレーナーは″名門″ドージョー・チャクリキのトム・ハーリック氏だ。ハーリック氏はかつてバダ・ハリのトレーナーを務めたこともあるだけに、王者の長所も短所も知り尽くしている。バダ・ハリの弱点を突く挑戦者陣営の作戦に注目だ。


カラエフとスロウィンスキーを破ったところでカラケスの実力に折り紙が付くとは思いませんが、注目すべきは2mの長身。そして私としてはシュルトに善戦した試合が印象に残ってます。意外と打倒シュルトの最右翼にいるのがこのカラケスだったりして。本来であれば昨年中にK-1が組むべきカードでしたよ。

マヌーフvs.サキは、打たれ強さと安定感を比べると、一瞬の打撃の交錯の末にサキがKO勝利するような気がします。ただ、サキは代打出場ですのでコンディション次第になると思いますが。

日本からは佐藤嘉洋が出場し、パジョンスック・ルークプラバートと対戦。元々はバンタム級クラスで日本の大会に出場していたこともあり、体格的には佐藤に比べてかなり小さい。ここは軽く一蹴しないと、勝っても佐藤の株が下がるでしょう。3月の日本予選大会でザリノニに勝利した後、「僕は視聴率のためには戦わないです」等と発言し、ペトロシアン戦を見据えている佐藤としては、この試合の勝利を足掛かりにして、ヨーロッパ本格進出を考えているかもしれません。

ムラット・ディレッキーvs.アルトゥール・キシェンコは、キックボクシング好きにとっては非常に楽しみなカードですが、これをK-1で組んでも地上波で流されるかどうか程度の扱いでしょう。この矛盾を解消しない限り、ダッチムエタイのミドル級はヨーロッパのものになってしまうと思います。

あとはK-1参戦経験はあるものの、いまいちパッとしない選手が何人か。MAXではホルツケン、ドラゴ、ケスナー、ヘビー級ではギダ。ヨーロッパに市場がある限り、彼らにK-1に対する理解と覚悟を求めるのは無理な話なのでしょうか?

とりあえず私が今日の試合を見て、再度K-1に呼ぶ価値があると思える選手がいた場合には、拙ブログで皆さんに紹介したいと思います。

なお、IT'S SHOWTIMEにおいてはバックハンドブローが禁止技となっております。K-1では確信犯的なバック肘が乱発され、見ているこちらも辟易としますが、今日はその心配はありません。