「いつかバダ・ハリを倒したい」との発言で、私の中で少し注目すべきna存在に昇華したIGFルーキーの角谷正義。

名前は売れないシンガーソングライター風で地味だが、発言は大物クラスだ。

そんな角谷のデビュー戦。記録としては白星デビューとなったようだが、問題は観客にどのような印象を与えたか。その点からすると、かなり期待はずれの内容だったようだ。

久々の引用となるが、チャイニーズアキ姫の観戦記が、角谷の期待はずれっぷりを適切に表現してくれているのは間違いないだろう。

チャイニーズアキ姫の日記
IGF GENOME12観戦記/ わたしのタキシード仮面は浮沈艦

【第3試合】
角谷正義〇
  vs
軽部秀和×
※キックボクシングルール

今回がキックのデビュー戦になる角谷くんは、21歳で身長197cm 体重115kgの超大型ルーキーです。バックボーンは砲丸投げ国体優勝、そして円盤投げで高校生記録歴代2位、この経歴は凄いアントンチックですねぇ
路上の喧嘩でもかなりならしてたみたいで「いつかバダ・ハリを倒したい!」と豪語?
でも試合が始まってみると、チャクリキ所属とは思えないほどの大降りパンチを連発、フットワークの"フ"の字もないただのブン回し野郎でした。

会場はもう唖然の一言だょ

しかも、この角谷くんのパンチのフォームは砲丸投げのような面白いフォームです。素人でも動きが読めてしまう。それはもう、まるで駅前で喧嘩してるチーマーみたいにスタミナ考えずにぶん回して、そしてなぜか会場をシラけさせますが、とにかく本人は大マジメなんです。
─3R 1分49秒─
最後は怪しげなジャンピングパンチで見事に対戦相手をKOします。
会場は、「えーーッ!!」とさらに唖然(T_T)
でも本人はもの凄く喜んじゃってもう爆発しそうな笑顔で観客にアピール、そしてレフリー和田良覚さんに一方的にハグッ、この時の和田さんの顔は明らかに引きつってたょ。退場する最後の最後まで角谷くんは、自分に酔っていました。凄い勘違い野郎だょ、まったく、見ていて恥ずかしかった。

バダ・ハリさんといつか闘える日が来るといいけど、
それまでに地球が終わるかも…


キックルールとは名ばかりの八百長試合で勝利しただけにも関わらず、大喜びで勝利をアピールする有り様。抱きつかれた和田レフェリーは顔を引きつらせていたとの記述があるが、和田氏としては相当に気が滅入ったのではないかと思われる。

U系の団体で数多くの新人レスラーたちと接してきた和田氏は、新人たちが血の滲むようなトレーニングを経てデビュー戦まで辿り着き、苦労して初白星を勝ち取る姿を目の当たりにしてきたはずだから、どーゆーわけか上手くレールに乗っかっただけで白星デビューを飾り、リング上で歓喜する角谷を蔑視したくもなったのだろう。

角谷がバダ・ハリの名前を口にするなんて百年早い。バダ・ハリどころか中迫クラスを引き合いに出すのもおこがましい程度。

ほんのわずかとは言え、期待した自分が馬鹿だったと思うが、些細なカードからも楽しみを見出すのがweb新流観戦術。 観戦はしなかったが・・・。

今日の四字熟語は、角谷残念にする。

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