素晴らしい日本人ファイターたち。ありがとう!K-1はまだまだ大丈夫。日本人だけでこれだけやれるならば世界大会なんてやる必要ないのでは?

それはさて置き、まずは一回戦から。

○龍二
×城戸

魔裟斗も指摘していたが、前に出続ける龍二に対して下がりながらローキックを放つ城戸の作戦ミス。

ファーストダウンを奪われた後は、得意の蹴りは捨ててでもパンチで一発逆転を狙うべきだった。


○自演乙
×名城

噂を信じちゃいけないよの典型。名城、小っちゃっ!63kg級の体格でしょう。

ただ勢いは感じた。渡辺一久との試合が見たい。


○中島
×TATSUJI

不可解な2ダウン。確かに中島のパンチは効いたが、それからワンアクションあってからのスリップをダウンと見なすレフェリングはいかがなものか?


○日菜太
×山本

魔裟斗の解説が良い。私は日菜太のミドルキックの走り具合にばかり気を取られていたが、それに合わせて山本が放つインローを評価。我々素人では気が付かない点を示してくれる。まさに解説。

日菜太はミドルに頼るばかりでなく、パンチで何度も山本の顎を跳ね上げていた。出稽古の成果。

あとは至近距離=山本有利な間合いになると、日菜太は上手く回り込んでパンチの被弾を避けていた。これもボクシングジムへの出稽古の成果だろう。

ただ関心しなかったのは、日菜太がバックハンドブローを出したこと。空振りしたが、それで試合の流れが大きく変わらなかったのは幸いだった。下手なことはしないことだ。


準決勝
○自演乙
×龍二

自演乙は優勢でありながらも自ら後退し、相手を誘い出して攻撃するところが上手いと思った。


○中島
×日菜太

ミドルを多用する日菜太はトーナメント戦は苦しい。

やはり一発のパンチがある方が有利。トーナメントの定説を体言したような試合結果。

ライト級ワンマッチ
○DJ.taiki
×渡辺

taikiは思い切りローキック狙いでしたか(笑)


決勝
○自演乙
×中島

自演乙はパンチの打ち終わりにサイドに回り込むステップワークが好印象。ボケッとしてるファイターが多いからな。

第2ラウンドに中島がダウンを奪ったが、最終ラウンドに自演乙が逆転の完全KO勝利。

あれで中島が優勝してたらちょっと出来過ぎの感が否めなかったと思うし、逆に昨年は惨敗した印象の強いコスプレファイターの復活劇というストーリー性のあるエンディングは、これ以上ない結末。

あと、今日の自演乙は入場中の表情も引き締まっていて良かった。

ただ、最後のマイクアピールで「K-1は絶対に潰れない」と叫んでいたが、あれは蛇足。いっしょにテレビを見ていた妻にこう言われた。「K-1ってそんな危機的状況なの?」と。多くの視聴者が同様に感じたはず。

まぁ、自演乙としては優勝した興奮とK-1への想いが溢れる余りにあのようなアピールになったのだろうから致し方ない。

それにしても今日は素晴らしい試合の連続だった。敗退した選手にもボーナスを弾んで欲しい。

当エントリーの冒頭で世界大会なんて不要ではないかと書いたが、世界トーナメントで今日以上の熱い試合を見せることが出来るだろうか?甚だ疑問。

世界大会のテレビ放映の在り方を考えると、自演乙絡み以外のトーナメント戦はダイジェストにして、日本人同士の特別ワンマッチをしっかり放映する形がベターかなと思う。中島と日菜太はワンマッチでの再戦を見てみたいし、中島とTATSUJIも再戦で完全決着してほしい。

今年はK-1MAXの日本人対決が熱を帯びそうな予感。非常に楽しみ。

選手の皆さん、素晴らしい試合を本当にありがとうございましたm(__)m