そう言えば昨日開催されたのでしたなと言った感じのSRC12。しかし、スポナビで試合結果を確認した限りではなかなか面白い試合の連続だったんじゃないかと推測できます。

<○大澤茂樹(3R判定3-0)カン・ギョンホ×>
判定決着が多い大澤。レスリング大県茨城出身の選手なので応援したいですが、何か強力な武器を身につけないと行き詰まると思います。



<×國奥麒樹真(1R 3分06秒 チョークスリーパー)レオ・サントス○>
元パンクラシストが流れ流れて戦極ライト級に。しかし、階級を落とせば勝てるほど甘くはない。

ここは地の果て、流されて。



<○星野勇二(2R 0分47秒 フロントチョーク)ニック・デニス×>
星野はよくやった。



<○キス魔(2R 3分27秒 TKO)戦闘竜×>
相撲取りを寝かしてしまえば、さすがにキス魔でも良いポジションをキープできるでしょう。

そんな嫌みを言う前に、セントルーを寝かしたことを評価しよう。うん、そうしよう。



<○サンドロ(1R 0分09秒 KO)鹿又×>
観客の多くが短時間決着を願っていたであろう無関心カードでしたが、期待どおりにサンドロが9秒殺を決めてくれました。これはありがたい。

ちなみに鹿又ってどんな経歴の選手なのかなと、ネットがあればバカでも物知り、ウィキペディアで調べてみましたら、強いのだろうけど肝心のところで負けてしまう印象。

例えば、、、

修斗の新人王トーナメントは一本勝ちで勝ち進むも、決勝で帯谷にKO負け。

アブダビ予選では川尻に勝利しながらも決勝で石田に2ポイント差の判定負けを喫して本選出場を逃す。

CAGE FORCEライト級トーナメントでは、準決勝の相手ウマハノフの負傷で試合が延期され、やっと実現したかと思えば、バッティングを受けた鹿又が試合続行不可能となり、トーナメント敗退。

と、こんな感じの拙攻ぶり。結構名前の通ってる選手に勝ってはいるのですが、肝心の試合は落としてしまう。そんな星のもとに生まれたのかもしれません。

まずは境遇改善のため、改名が必要でしょう。名前が地味過ぎ。囲碁とかやってそうだもん。私がリングネームを一つ提案するならば「猪鹿蝶」なんていかがでしょうか?



<○真騎士(1R 1分10秒 KO)キム×>
こちらも関心の低いカードでしたが、きっちり秒殺で納める。真騎士には可能性を感じます。

これがだらだらと判定にでもなっていたらヤバかったと思いますよ。メインもセミも判定決着でしたから。

特に郷野の堅実な戦い方は、この試合とサンドロ9秒殺に救われた格好だったのではないか。秒殺2試合があったから、その対極に位置する手堅い試合内容でもお客さんが「堪能してやろう」という気持ちになったと思うのです。

シースルーコンパニオンがいるからこそ舞妓さんの退屈な芸を楽しむ余裕が生まれるのと同じように。



<○郷野(判定3-0)ゴンザレス×>
パワーで勝る外国人の打撃と組み付きを巧みにかわしながらパンチとキックを的確に散りばめる、いかにも郷野らしい勝ち方だったのでしょう。

郷野の打撃はフォームもきれいで、何発も的確にヒットさせる様子やスウェイバック等で相手をいなす様を見るのは格闘技好きにとって楽しいものだとは思います。

そんな玄人好みの戦い方ですが、郷野に関しては今更「一般受けしない」なんてとやかく言う必要はないのでしょう。

ただ、ホーンバックル戦で、その堅実路線の限界が見えてしまったように思えるのが痛い。再戦し、堅実路線でリベンジしないと説得力に欠けるような気がします。



<○サンチアゴ(判定3-0)ハリドヴ×>
前回の対戦では大方の予想を裏切りハリドヴがKOで勝ちましたが、ラッキーパンチで運良く勝てたという見方が少なからずありました。

私の見解としては、いつも言ってることですが、ラッキーパンチなんてものはまず存在しません。両者の実力が拮抗しているからこそ、ハリドヴのパンチが決まったのです。

果たして昨日の再戦では、サンチアゴが判定で勝利しましたが、ジャッジの2名は1ポイント差を付ける接戦でした。サンチアゴ相手に十分健闘したと言えるでしょう。