b844a1b8.jpg室温35℃を超えるレスリング場で4時間近い練習をやり遂げた我が娘。凄い。自分が子供の頃を考えたらあり得ない。つーか大人になってもそんなことできないし。格闘センスは私から譲り受けていても、精神的な部分は私に似ないで良かった。

家でも自主トレを欠かさず、「パパ、うつ伏せに寝てみて」と言われて、そのとおりにすると、右腕をネルソンで決められ、「イタタタ・・」と体を捻るとフォールされる。それがまさにネルソンという技の狙いなのでしょうが(笑)、いつの間に腕力も強くなった娘が非常に頼もしく感じます。

さて、いよいよ今日はDREAM.10が開催されますので、いくつかの試合について素人なりに展望を書いてみようと思います。



<マッハの優勝は厳しい?>
DREAM.10のメインはウェルター級GPで、主役はマッハ(K-1ファイター相手に片手で総合ルール発言については別の機会に)。

準々決勝ではマッハが青木を秒殺で退け、ファンを狂喜乱舞させましたが、果たして今日の決勝トーナメントを制することができるでしょうか?

どうでしょうか、皆さん。マッハを応援はしながらも、正直言うと、マッハの優勝は厳しいのではないかって思ってません?

私も、決勝戦には勝ち上がると思いますが、決勝の相手がガウヴァオンでもジェイソン・ハイでもかなり厳しい試合になると思います。準々決勝でのガウヴァオンとハイは鮮烈な強さを印象付けましたからね。

いかにも柔術家らしい安定感を見せたガウヴァオン、"秒殺猛獣"の異名どおりに1分以内で勝利したハイ。このどちらかと戦うとして、マッハは勝機を見出せるでしょうか?

どっちかと言うとハイの方が穴がありそうで、マッハにとっては組し易いかなと思いますけど、ハイが勝ち上がって来るとしたら準決勝を秒殺で勝利する可能性が高く、体力的にマッハが厳しそう。

考えれば考えるほど(それほど考えてないだろw)マッハの優勝は厳しいような気がしてきます。



<青木の真価が問われる>
青木ががっぷり四つに組む試合ってあんまり見たことが無いですよね。

今日のヒベイロ戦ではグラウンド技の応酬が見られそうな気がしますので、そこで青木が本領発揮できるかがポイント。もし容易に負けることがあれば、今までの勝利は単に寝技に弱い選手を相手に白星を積み重ねて来たという風に捉えられかねません。実際、チョン・ブギョン戦では思うような試合運びができなかった青木ですから。

また、前回のマッハ戦での秒殺負けの負のイメージを払拭するためにも、誰もが納得できるような形で勝利してほしいと思います。

私は別に青木が好きなわけじゃないですが、ヒールは強くなければ存在する価値がないですからね。マッハ戦だって、青木が憎らしいくらいに強いイメージがあったからあそこまで盛り上がったわけで。

DREAMのキーマンとして青木には頑張ってほしいです。



<裏メインは菊野>
渋谷のパギャルじゃなくても「マジうぜぇんすけど」と言いたくなるような極真系大応援団を引き連れてDREAMに乗り込んでくる菊野。

極真はさて置き、菊野の使命は空手の失地回復。過去のMMAシーンでは、数多くの空手家が本領発揮することなく惨敗をし続け、格闘技としての空手のあり方が問われることになりました。

空手の技は実践では有効ではないのか?との疑問に答えを出してくれるのが菊野です。

一つの例を挙げれば、三日月蹴りは必見。まさに一撃必殺の空手技を菊野が体現してくれます。

また、相手が自分の間合いに入ってきた瞬間の攻撃の速さにも注目して欲しいと思います。

一方、相手のジダも打撃が非常に強い選手。先手を打ってくるのはジダでしょうから、まずは菊野がジダのファーストラッシュをどう防御するのかにも注目しましょう。

今日の試合で、ブアカーオからダウンを奪ったジダを破れば、菊野をK-1で見てみたいという声も出てくるかもしれませんが、菊野はK-1ルールでの試合は全く想定していないでしょう。素手に近いオープンフィンガーグローブであるからこそ、菊野の空手技は有効なのだから。