魔裟斗が楽勝とか言ってるヤツには、魔裟斗がどんだけのプレッシャーを受けた状態でリングに上がるのかなんて微塵も理解できないんだろうな。

魔裟斗にしてみたらそれはそれがすごいプレッシャーですよ。ギュネイ・ガスの名言に「来たな、プレッシャー!!」てのがありますが、それよりもはるかに大きく重いプレッシャーのはずですよ。まぁ、NT研出身だとやっかまれているギュネイの精神的苦痛は相当なものだとは思いますが。

そもそも、絶対に勝つと言われる試合に臨む選手の気持ちなんて解りもしないでよく言うよ。

私はかつて体験しましたよ。魔裟斗と次元は全く違いますが、土浦市長杯に出場したとき、トーナメント表の私の肩書きにK-2とモンスターチャレンジの入賞暦が記載されていて、それだけでも「下手な試合はできない」と相当なプレッシャーなのに、さらに自分の試合が始まる直前にジムの先輩練習生が私に近寄ってきて「この会場の全員がお前に注目してるからな」と一言。「おいおい」みたいな。もう、その大会はガッチガチで戦いましたよ。ビデオを見返すのも恥ずかしいくらいの膝の固さで、序盤は最低の試合の連続でしたよ。一応、準決勝まで全部KOしたけど。

まぁ、私のような四流アマチュアとスタア選手である魔裟斗を比較できませんが、負けることが許されない状況下で戦うことがいかに酷であるかは万人に共通したことだと思いますよ。