しばらく前にスカパーのTBSch.で放送された4・21K-1ワールドMAX開幕戦(全試合放送)を録画しておいたものを観ましたので、地上波で放送されなかった前座の試合やカットされたラウンドを中心に観戦記を書いてみました。



○“ボクシング国体優勝”濱崎一輝(判定)“博多の豪腕”晴矢×
濱崎一輝はずいぶんと久しぶりに見た気がしますが、解説によると鼻骨骨折の手術で1年半以上戦線離脱していたとのこと。

試合の方は端っからボクシングのレベルの違いが明らかで、濱崎が第1ラウンドと第2ラウンドにダウンを奪い、晴矢は鼻から大流血。第3ラウンドには胴回し回転蹴りを放った濱崎の踵が当たったせいか、額にものすごいたんこぶができてました。

濱崎が大差の判定で勝利しましたが、第2ラウンドに3ノックダウンを狙い過ぎてスタミナ切れを起こした点が残念。あれだけ差があったのだから、フルラウンド遊んでやるくらいの余裕が欲しかった。

あれが濱崎の限界でしょうか。体も小さいし。



○“60kg最強王者”山本真弘(判定)“博多の悪童”裕樹×
第1ラウンドは裕樹のパンチが山本の顔面を何度も捉えた点が印象に残りました。裕樹は70kg級から階級を下げてきただけあって、リーチ差が相当ありました。

山本は相手の右に回る動きが上手く、裕樹の追撃を許さなかった点が評価できる。前足、奥足へのローキックも効果的でした。

終始、両者ともに激しい攻撃を続けたまま試合が終了しましたが、結果は第3ラウンドに飛びヒザでダウンを奪った山本の勝利。しかし、29−27、30−28(もう1人のジャッジは聞き取れず)という判定からもわかるとおり、そのダウンがなかったら引き分けでした。

オープニングマッチという散漫な空気の中で行われたことが残念な凄い試合でした。これが後楽園ホールだったら会場は凄いことになってましたよ。



○“眠れる豪腕”TATSUJI(判定)“酔いどれファイター”龍二×
龍二はパンチをもらい過ぎ。ガードが甘い上に頭を動かさないのだから、被弾して当然。解説には「強いパンチをもらってもアドレナリンが出ているからダウンしないとのこと」と紹介されていましたが、それじゃ拙いでしょ。

一方の“眠れる豪腕”も、パンチは何発も当てるのですが、相変わらず決定力不足でダウンすら奪えず。キャッチフレーズを“ホントに豪腕?”に変更した方が良いのではないか?

また、TATSUJIは魔裟斗と戦うことを目標にしていたとの解説がありましたが、おこがましいにも程があるわっ!



×自演乙の入場シーン
改めて見ると本当に醜悪。あーゆーことはアップアップしながらやるもんじゃないでしょ?

それに、長島の顔はコスプレ映えしない。女性モノのヅラを被ってる顔は、映画『タイムマシーン』に出てくるモーロック族みたい。

試合の方はご存知のとおり長島が秒殺負けしたわけですが、長島のパンチ自体は良いと思います。他の日本人選手にはない伸びがあります。



○ブアカーオ(延長判定)ジダ×
面白い試合は何度見ても面白い。昨年大晦日から続いている総合の猛威的なシーンも味わえた上で、ブアカーオの、ムエタイの強さ、底力を堪能できた試合。

ブアカーオは一度もダウンを奪えませんでしたが、逃げる相手を仕留めるのは極めて難しい作業です。致し方ないでしょう。



○ペトロシアン(KO)チンギスハン×
ペトロシアンの流麗な動きに見入ってしまうから、時間の経過がとても速く感じました。

魔裟斗vs.ペトロシアンが観たいです。ペトロシアンにトーナメントを優勝してもらって、大晦日には魔裟斗に引導を渡してもらうのがベストかなと思います。



×ホルツケン
しょっぱい野郎だな。試合に勝ってもバツだっ!!(大沢親分気取りで)

器用貧乏ってやつ?玄人気取りの人間には受けが良いのかもしれないが、あんな試合はお茶の間には流せません。カットして正解でした。



「水野美紀です。」―水野美紀写真集