(昨日のエントリーで「次回はHAYATOについて」と予告しましたが、とりあえずスキップします)

MAX日本予選前年覇者の城戸とRISE王者の日菜太による1回戦は、事実上の決勝戦という呼び声も高いようです。

スポナビの写真を見ると、長身の城戸と並んでも遜色ない体格の持ち主のようである日菜太ですが、私は戦績等についてよく知らないため、"ネットがあれば馬鹿でも物知り"ってことで検索してみました。

1986年8月生まれの22歳。若い。1986年といえば、まだK−1のKの字も無かった、ぃゃKの産声が上がった時期とでも言いましょうか、正道会館が空手愛好会レベルの四流空手団体主催の大会を荒らしまくり、"常勝軍団"などと呼ばれ始めた時期でした。

そんな時代に生まれた赤ちゃんが、高校サッカーを経て地元の格闘技ジム、湘南格闘クラブに入門。翌年にはRISEのアマチュア大会Kaminarimonで優勝しました。

同年にプロデビュー。RISEのDoAトーナメントにも出場し、1回戦では「俺は魔裟斗と練習している」でお馴染みの"黒光り系"元プロボクサー、拳士に判定勝利。異種目のボクシングとはいえ試合経験豊富な拳士に上から見下ろされたような試合を3ラウンド戦い抜き、その上で勝利したことは、デビュー1年目の日菜太としては偉業と言っても過言ではないと思います。大人しそうな顔つきと違って、内面は強そうです。

同トーナメントの準決勝では龍二にKO負けを喫しましたが、その翌年に行われたRISE初代70kg級王者決定戦で再戦し、判定勝利でリベンジを達成。同じ相手に二度負けないところに将来性を感じます。

また、昨年はK-1トライアウトにも参加し、芸人や野球選手と違って実力で合格を果たしております。

直近では11月のRISEのメインでHAYATOと対戦し、判定勝利。前年のMAX予選準優勝者に勝利したことで、今回の予選切符を掴み取るに至ったわけです。

こうして戦績を振り返ると判定勝利が多いようですが、心配は無用です。

「これだけ蹴れる選手がいるんだというところを見てほしい。左ミドルを見てほしいです」

これは昨日の抽選会での日菜太の発言です。KOか判定かは問題ではない。いかに説得力のある試合を魅せてくれるかが重要。相手に有無を言わさぬ左ミドルのラッシュを3ラウンドに渡って堪能させてもらいたいと思います。

ボクシングキックと揶揄されるようになったK-1ですが、ボクシング偏重傾向にあるK-1ファイターらに"原点回帰"を突きつけるような戦いぶりに期待しましょう。