Dynamite!!の追加カードとしてミノワマンvsエロール・ジマーマンが発表されました。

このカードを見て、私はFEGがK-1というコンテンツを大切にしてはいないことを改めて感じ取りました。

ジマーマンと言えば、今年のK-1GPから台頭してきた新世代ファイターです。エロジマンというくだらないながらもユーモラスなニックネームがK-1ファンに人気で、GP準決勝ではバダ・ハリ相手に倒し倒されの熱戦(※)を演じた、将来が期待される選手です。

そんなジマーマンを、Dynamite!!の第1試合でミノワマンの噛ませ犬役に起用するFEG。まさか総合ルールでジマーマンが勝つか善戦すると見込んでいるほど谷川EPらの目は節穴ではないでしょう。

ジマーマンが勝っている部分は体格のみ。総合の実績もなし。それでミノワマン相手にどう戦うというのか?ミノワマンはイロモノ的な見方をされがちですが、実力のある選手です。強豪グラップラーの握力、抑え込む力はハンパではありませんから、ジマーマンがこれまで総合ルールの前に撃沈して行ったK-1ファイター同様に完敗するのは間違いないでしょう。

さらにミノワマンが得意とする足関節は、グラップリングの経験が浅い選手には極めて対応が難しい技ですから、ますますジマーマンに勝ち目はありません。

私は首をひねらずにはいられません。K-1に最も求められていた、第一線で活躍してくれる新戦力、それがジマーマンのはずですが、そのジマーマンが秒殺される姿をお茶の間に晒すことが見込まれるカードを組むFEG。

たしかに大晦日番組に登場させることでジマーマンの知名度が上がるというプラスの効果も見込めるかもしれませんが、惨敗する姿を見せたのでは効果薄でしょう。

GP準々決勝で極真世界王者からダウンを奪って勝利し、準決勝ではバダ・ハリ相手にシーソーゲームを演じたK-1新世代の旗手。そのイメージのまま、3月の横浜大会にジマーマンを投入してほしかったと思います。


(※)一般的にはベストバウトとして評価が高いGP準決勝のバダ・ハリvsジマーマンですが、本来ならばバダ・ハリがダウンを奪われないままに完勝すべき試合だったと私は思ってます。私的にはベストバウトと言うより、バダ・ハリが詰めの甘さを露呈した試合という印象です。でも、それが人気の秘訣なのかもしれません。


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