最近というか、K-1やPRIDE以降に格闘技ファンになった人に多いのが、格闘技とプロレスに線引きするタイプ。

でも私は、古参ファンのつもりで言うのではありませんが、そこに“戦い”があれば格闘技もプロレスも関係ありません。シナリオのない格闘技の試合であっても、どちらが勝っても良いような消化試合なんて観る価値はないし、逆に結末があらかじめ決められたプロレスの試合でも、その中に選手の露骨な感情やリアリティ溢れる攻防を見ることができれば、それは格闘技以上の緊張感を醸し出します。

とは言え、近頃のプロレスに緊張感を求めるのは無理な感じですけど、そんな中でちょっと注目に値しそうなのが、12日にIGFで久々にプロレスマッチを行った藤井克久です。KO勝利を収めた藤井はこんなコメントを残しました。

ちょっと……。久しぶりにプロレスのリングにきて、自分の動きに精彩がなく、イラつきました。自分の中にはブッ倒したい相手がいるんで、1人ずついきたいです。

藤井軍鶏時がいつの間に藤井克久に戻ったのかすらわからないほどここ数年の藤井の動向を知らない私ですので、勝手な憶測で物を言いますが、藤井が元師匠の小川に何らかのリアルな恨みを抱いているならば、今後の展開に少しくらいは期待してもいいのかな?なんて思ってます。

あと、逆に期待できなくなったのがタカ・クノウ。いつになっても個性を発揮できないようです。柔道をベースとした格闘技的な強さを兼ね備えた選手との触れ込みだったはずですが、それならその格闘技的な強さを発揮してもらわないと何の価値もない選手になってしまいます。

今回は出場しませんでしたが、小原も期待はずれ。新日-誠心会館の抗争で斉藤彰敏とやったようなドロドロした試合を期待してるんですが、どうやら嫌なことはやりたくないのでしょう。

嫌なことをやらないでファイトマネーを稼ぐのでは、我々一般人以下ですよ。サラリーマンだって自営業の人だって、みんな嫌なことを我慢して、金のために仕事してるんですから。

そんな調子の良いプロレスラーたちに対してもどかしさを感じているのはファンだけではありません。アントニオ猪木もレスラーたちが嫌がるようなマッチメイクを仕掛けようとしています(発言から読み取れますよね)。

しかし、それがなかなか実現しないのは、昔と違ってプロレスラーの選択肢が多いからでしょう。嫌な試合、きつい相手との試合をするくらいならば、他団体に行ってしまおう。そんな面白みのないレスラーも少なくないんじゃないですか?

いつまでも橋本vs小川が“神試合”と呼ばれているようでは困ります。

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