前回のエントリーでは、ターザン山本氏のコラムを引用しながらプロ野球界にもアングルが必要であると書きました。

今回は、一般ファンの興味の対象にはなり得ないと主催者が判断したのか、公式サイトにひっそりと結果だけが掲載されているK-1ハンガリー大会に、どのようなアングルを設定すれば一般のファンにも響く内容になるかを考えてみたいと思います。

その前に、2008年のK-1ワールドGPがこのハンガリー大会から始まるということを伝えねばなりません。熱を持たない一般ファンでも、こんな流れがあって12月のGPにエントリーされる選手が決まるのか〜って感じで受け止めてくれるはずです。

今回のハンガリー大会ではトーナメントは行われませんでした。ヨーロッパGP開幕戦と称したワンマッチ6試合が大会の軸として行われ、このワンマッチの勝者6人に推薦選手2名を加えた計8名が、4月に行われるヨーロッパGPにエントリーされる仕組みとなってます。

ヨーロッパGPをはじめとする世界地区予選は、他にアジア、ジャパン、アメリカで行われ、それぞれのトーナメント優勝者4名が9月に韓国で行われるGP開幕戦に出場することになります。

GP開幕戦には16名の選手がエントリーされますが、その内訳は、先述の世界地区予選優勝者4名の他に、昨年のベスト8選手8名、主催者推薦選手4名となってます。この数字を見ると、世界各地の無名強豪選手らに対してK-1が開いている門扉はかなり狭いと言わざるを得ないでしょう。

例えば、ヨーロッパの名もないキックボクサーがK-1GPに出たいと考えるならば、まずは地元大会での活躍をプロモーターに認められて開幕戦にエントリーし、そこで勝利し、続いてヨーロッパGPで優勝しなければならないのです。

極めて過酷。そして不公平。日本人選手に与えられるチャンスの多さとは比較になりませんが、そこにスポットを当てるのです。K-1GPの狭き門をくぐり抜けようと過酷な挑戦を続けるヨーロッパのキックボクサーたち。判官びいきな日本人向きのアングルじゃないでしょうか?

例えばビヨン・ブレギー。

ブレギーと言えば、昨年の開幕戦出場権を"事実上"賭けたセフォーとのワンマッチに勝利しながらも、開幕戦の切符をセフォーに奪われた不遇の選手として知られています。

そのブレギーが今回のハンガリー大会に出場し、KOで勝利を飾りました。昨年はあと一歩でヨーロッパGP優勝を逃し、また、勝った相手に切符を奪われた悲運のキックボクサーが開幕戦に勝利し、歓喜する姿は、十分に日本のTV番組として通用するんじゃないでしょうか?家族を絡ませれば完璧でしょう。

さらに、ヨーロッパGPの1回戦ではスロウィンスキーとのリベンジマッチを組むのも面白いかも。前回はどちらが勝ってもおかしくない試合展開でしたので、今年はブレギーがリベンジに成功し、東京ドームに駒を進める可能性も低くはないはず。うまく行けば12月までこのストーリーを引っ張ることも可能です。

アーツだって、ホーストだって、ベルナルドだって、バンナだって、最初はただのキックボクサーだったのだから、ブレギーにだってスポットを当てれば垢抜けしてくれるかもしれません。

ユーロキックボクサーらにもっと光を当ててほしいと思う今日この頃です。

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