妻の実家に行っても、そこに泊まるのは気が引けるので、健康センターに泊まってます。

で、何気にスポーツ新聞を開いたら、吉田の大晦日関連記事が目に留まりましたが、その記事の中に参考データとして吉田の年別大晦日戦績が掲載されてました。

02年は佐竹雅昭に秒殺勝利。

これはかなり衝撃的でした。いや、佐竹が勝つなんて微塵も思ってませんでしたよ。でも、まさかあそこまで呆気無く負けるとは思いませんでした。

あんな負け方、余程の実力差がなければ有り得ません。しかも、吉田にハイキックまで繰り出される始末。

そう言えば佐竹は小川にも子供扱いされて一本負けしましたね。あの試合、第1ラウンドは小川があえて打撃戦に身を投じたわけですが、そのシーンでさえ佐竹は押されてましたからね。ボクシングテクニックの差がもろに出た印象でした。

さらに言えば、コールマンに首をぐいぃぃっとやられてタップした試合も最悪でした。笑うしかないみたいな。

もしかすると佐竹って、最も空手のイメージを失墜させた空手家じゃないですか?

空手家がオリンピック競技である柔道やレスリングの選手とリアルファイトをやっても絶対に勝てない。そんな印象を多くの格闘技ファンは抱いているはずです。

空手の失墜。この10数年間で空手=最強のイメージは消え去りました。雑誌の扱いも小さくなりました。

そんな中で、総合の技術体系を取り入れた新たな空手の流派が誕生し、実践無き理論を展開しているようですが、そんなものでは空手の復権は有り得ません。

私が期待するのは、一時期噂されていたフランシスコ・フィリオのリアルファイト参戦です。フィリオならば、間違いなく空手家として恥ずかしくないパフォーマンスを見せてくれると思います。

格通のインタビューで金泰泳が、総合で勝つには絶対的な体力が必要、などと語ってましたが、少し気の利いた格闘技ファンにとってはそんなことは十年前から常識ですよ。

オリンピック選手並の基礎体力とメンタリティ。

ブラジル極真のトレーニングや百人組手の余裕の完遂ぶり、K-1での一撃神話などを見る限り、フィリオにはそれがあると思います。フィリオの佇まいからも、佐竹とは比較にならないポテンシャルを感じます。

極真が分裂し、小さな殻に閉じこもる中で、過去の極真幻想をリアルファイトの舞台で実践できる空手家はフィリオを置いて他にはいないでしょう。

08年にはフィリオが空手界の救世主になるのではないか。ふと目にしたスポーツ新聞のせいで、一月以上早い初夢を見てしまいました。

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