格闘技ランキングの中で異彩を放つ、『別冊・プロレス昭和異人伝』ならびにその本サイト『プロレス昭和異人伝』を読ませていただくにつけ、私のような小者がUWFネタで記事を書くなんておこがましいと言うか、書く価値もないと消極的になってしまいますが、この度桜庭vs柴田という興味深いカードが発表されましたので、谷間に咲く雛菊の如く慎ましやかに書かせていただきます。

(気を取り直し、急に尊大な態度で)いや〜、どうなんすかね、このカード?余計なお世話で主催者の腹を読ませてもらえば、どっちに転んでもダメージが少ないカードとして安心して提供してる印象です。

え?「総合ではグリーンボーイの柴田に桜庭が負けたらダメージは大きいだろう」ですと?ぃゃぃゃ私はあくまで主催者の視点で書いただけですから。秋山に代わって売り出し中の柴田が“レジェンド越え”を果たしてくれたら、主催者としては美味しいでしょ?

逆に、順当に桜庭が勝てば、「やっぱり桜庭は強い!そして、桜庭の教えを、Uの魂を肌で感じ取った柴田!負けても輝きの失せないその目は明日を見据えている〜っ!」でシャンシャンでしょ。

そんな感じで無難なカードと言えるでしょう。

それを裏返せば、主催者としてはこの二人を外部の強豪選手に当てるのは非常に危険であると判断しているわけで、今後は船木や田村、ミノワマンを含めたU系の選手同士で回していく路線が主流になっていくことが予想されます。

一ファンとして言わせてもらえば、その路線は嫌いじゃないです。“闘い”をみせてくれるのならば、むしろ日本人同士の方が感情移入できますから。

それに私の年代はUWF直撃世代。UWFのジャージを着て、平気で外出できるくらいです。ちなみに私が第2次UWFの解散を知ったのはJR常磐線の車内でした。サラリーマンが読んでいるスポーツ新聞の一面に「UWF解散」の見出しを見て取った私は、発車間際の電車内から北千住駅に飛び降り立ち、キオスクで新聞を購入して事実確認したほろ苦い思い出があります。

そんな私がUWF路線を否定できるわけがありません。

今回の桜庭vs柴田は、UWF路線を世に問う分水嶺の闘いとなりますから、試合内容も厳しく問われるでしょう。

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