新格闘プロレスのリングでプロレスvs修斗の対抗戦が行なわれていたのはもう10年以上昔のことなので、具体的にどんなカードが組まれていたのかな?とネット検索したところ、こちらのサイトの管理者様が書いた新格闘プロレスの観戦記を発見。非常に興味深い内容だったので紹介します。

94/03/11 新格闘プロレス 後楽園
(中略)試合前佐山が紹介され、リング上で挨拶。相変わらずはっきりした聞きやすい喋りかたである。前に雑誌でみた写真よりはスマートに見えた。木川田は独特のボーっとした顔でボーっとした喋り方。喋り方は変だが言うことはなかなか筋がとおっている。最後に喋ったシューティングの若手中井は一言「がんばります」。佐山思わずズルッ。このコケかたを見る限り(いいタイミングだった)佐山はまだ動けるようである。
(中略)
7 中井 対 木川田
 試合前、佐山がルール説明。ヒジ禁止。顔面パンチOK(ただし寝技の時は禁止)。ロープから出たら中へ戻す。最後に一言「今までと違ったシビアな試合になると思いますので、ひとつお客様、じっくりと見てくださるようお願いします」。今までの試合はシビアじゃなかったらしい。試合はパンクラスを意識したのか(本当は秒殺は佐山が元祖なのだが)、27秒ヒールホールドで中井の勝ち。


まだ若手だった頃の中井の地味〜な挨拶にズッコケる佐山サトル。何とも絵になるシーンじゃないですか。佐山にとって中井は、華はなくても自信を持って送り出せる秘蔵っ子だったのでしょう。

ちなみに私は中井氏が江古田にパレストラをオープンした直後に2〜3回体験入門させてもらったことがあります。間近で見た中井氏の印象は、身長は高くないけど体が異様にゴツイ!厚みがあるんですかね。見た目の地味さに反比例して異様なオーラを放っていました。で、腰は低い。中井氏の下に人が集まるわけですよ。

プロレスvs修斗に話は戻りますが、当時はほとんど話題になっていなかった記憶があります。なぜこれほど刺激的なのに注目されないのかと不思議で仕方がなかったです。そう言えば、たしかエンセンだけはこの対抗戦で名前が売れていったような。

この対抗戦は多分修斗の全勝で終わったと思いますが、プロレスファンとしての自分の中では「まだまだ。新格闘プロレスのレスラーは本物じゃないからね」という思いが強く、その時点ではプロレス最強幻想は崩れていませんでした。

98年4月発売の『紙プロradical』第9号では朝日昇の毒舌インタビューが掲載され、「フジTV『『ハンマープライス』の“橋本真也と対戦する権利”をうちの若手に落札させたら面白いことになる」みたいな発言を読んだ時も、まだ「ホントかよ?」といった感じで受け止めてました。爆殺シューターが無名の格闘家に負けるなんて考えられなかったですね。

今となってはプロレスと格闘技はほとんど区別されるようになってしまいましたけど、私の中ではプロレスラーは強くなければならないという基本原則は崩れていません。未だに最強幻想を抱かせてくれるのはNOAHの秋山とか小橋くらいでしょうか。

そんな折、佐山サトル氏が総監を務めるリアルジャパンプロレスが旗揚げ2周年を迎えました。K-1やPRIDEでも通用するプロレスラーを育成することをコンセプトとして据えているとのことですが、プロレスを破壊してきた佐山氏が強いプロレスラーを育成するというのも因果を感じます。

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