須藤と我流の欠場が残念な4月のR.I.S.E.ですが、それを差し引いてもなかなか面白そうな大会です。平日だけど観に行ってしまおうかな〜なんて思いながらカードを眺めていたら、出場選手の肩書きに目が留まりました。

■「R.I.S.E. FIREBALL 1」
4月12日(木) 東京・後楽園ホール 開場17:30 試合開始18:30(オープニングマッチ開始17:40)

アレックス・ロバーツ(空柔拳会館/R.I.S.E. G-BAZOOKA TOURNAMENT '06優勝)
百瀬竜徳(TARGET/R.I.S.E. G-BAZOOKA TOURNAMENT '05優勝)

マグナム酒井(士魂村上塾/R.I.S.E. MIGHTY EIGHTY TOURNAMENT '06優勝)
TOMO(正道会館/全日本ミドル級王者)

水谷秀樹(スクランブル渋谷/R.I.S.E. FLASH to CRUSH TOURNAMENT '06優勝)
村浜武洋(大阪ファイティングファクトリー/K-1ジャパンフェザー級GP '97優勝)

HAYATO(FUTURE_TRIBE/UKF世界スーパーウェルター級王者)
寒川直喜(バンゲリングベイ/J−NETWORKミドル級王者)
大野 崇(UNIT−K/ISKA世界ミドル級王者)
菊地浩一(寝屋川ジム/R.I.S.E. DEAD OR ALIVE TOURNAMENT '04優勝)
裕 樹(リアルディール/R.I.S.E. DEAD OR ALIVE TOURNAMENT '04準優勝)
龍 二(リアルディール/REALDEALミドル級王者)
川端健司(チームドラゴン/R.I.S.E. DEAD OR ALIVE TOURNAMENT '06 3位)


みんな各種タイトルを保持しているのですが、私は昔からキックボクシング世界タイトルに果たしてどれほどの価値があるのかと疑っています。キックボクシングのためなら死んでも良いようなキック愛好家の方からの非難を覚悟して言いますが、キックの世界タイトルの価値がどれほどかと考える以前に、全く価値なんて無いでしょう。単なる興行のお飾りに過ぎないでしょう。

今回のR.I.S.E.出場メンバーで世界王者の肩書きを有しているのは、HAYATOと大野崇の二人です。HAYATOの悪口を書いてばかりの印象を与えそうで気が引けるのですが、K-1MAXの日本トーナメントで勝ち上がれない選手が世界王者って、、、?

碇シンジじゃないですが、

キックの世界王者って、一体何なんだろう?

と問いたくなってしまいます。

私の中ではそんな世界タイトルよりも、全日本キックやR.I.S.E.のタイトルの方が圧倒的に価値が高いです。

まぁ全日本キックのタイトルにしても、3つも4つも国内タイトルが乱立している中での一つに過ぎないわけですが、せめて国内タイトルを全日本に統一できないものかと私は常々思ってます。興行を打つ側からすれば「タイトルが減ると困る」となるのでしょうが、そもそもキックの日本王者が出場する大会だから観に行こう!なんて人はかなり希少じゃないですかね?

ただでさえ競技人口が少ない競技なのに、団体が乱立し、それぞれが低い頂の王者を有している現状を憂慮します。奇しくも4月のR.I.S.E.には村浜武洋が参戦しますが、彼が優勝したK-1フェザー級トーナメントのような、各団体のトップクラスが一堂に会する場を創出することが可能な組織をぜひ作ってほしいと思います。