西日本ボクシング協会の金沢英雄会長(59=金沢ジム会長)が14日、PRIDEのリングに現役ボクサーを送り込む構想を明かした。「元ボクサーが他の格闘技で負け続けている。PRIDEのリングでボクシングルールでボクサーが強いところを示したい」と話した。(日刊スポーツ)

なんだか日本ボクシング界は迷走している印象を受けますね。客離れ、選手の流出、人材難、、、。これまで企業努力を怠ってきたツケが回ってきたのでしょう。

一般の人たちにまで浸透した知名度のある現役ボクサーは亀田くらいのものでしょう。そこで協会役員たちの口からはついついK-1やPRIDEなどの商売敵を意識したコメントが出てくるのでしょう。

それにしてもPRIDEのリングでボクシングルールってのもどうでしょうか?以前に徳山がボクシングルールで参戦するという話がありましたが、その名残でまだそんな世迷言を語っているのでしょうか?なんでチャンピオンの五味が無名のボクサーとボクシングの試合をしなければいけないのか、理解できません。しかもレスリング出身の総合格闘家とプロボクサーのボクシングマッチを「良い試合になるはず」っていうのも情けない。

でも理想としては相互理解の上で人材交流が図れればそれに越したことはないと思います。同じグローブをはめて殴り合うとは言っても全くの別競技なのだと主張する人も多いですが、逆に言えばグローブをはめて殴り合うことが共通点でもあるのです。ボクシングはK-1やPRIDEの人気選手を活用し、逆にボクシング技術に難のあるキックボクサーや総合の選手はある程度のスパンでボクシングに専念してスキルアップを図る。ボクシングだ、K-1だ、PRIDEだ、なんて言ってる時代じゃないですよ。アメリカの巨大資本はもうそこまで来てるのです。

バブルの後には何も残らなかった、、、なんて事態に陥らないよう、各団体は視野を広めて提携し、地盤の強化を図るべきでしょう。